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子どもの「パパ・ママ」呼びはいつまでが普通?
子どもが初めて「パパ・ママ」と自分たちを呼んだときの喜びは特別です。昔は「お父さん・お母さん」と呼ぶことが一般的でしたが、最近では幼い子どもにとって発音が簡単なことから、「パパ・ママ」が主流になっています。
実際に、2024年の調査では、未就学児の約65%が「パパ・ママ」と呼んでいます(ベネッセ調査)。一方で、小学校に入ると約60%の家庭が「お父さん・お母さん」へと呼び方を切り替えています。
多くの家庭が気になる「ママ呼び いつまで?」という疑問について、年齢ごとの目安を見てみましょう。
何歳くらいで呼び方を変えるの?
- 幼稚園入園(3〜4歳ごろ):早めに変える家庭もあるが少数
- 小学校入学(6〜7歳ごろ):約6割が切り替えのタイミングと考える
- 小学校高学年(10〜12歳ごろ):友達の影響で呼び方を変えることが増える(特に男の子)
- 中学校入学(12〜13歳ごろ):ごく自然に変える子もいるが、比較的少数派
「男の子が『ママ』と呼ぶのはいつまで?」という点については、特に小学校高学年ごろから友達を意識して「ママ呼び」を卒業する傾向が強くなります。女の子の場合は、中学生になっても「ママ」と呼び続けるケースが見られます。
パパ・ママ呼びを変えるきっかけ
子どもが親の呼び方を変える理由には、自然な成長のほかに、いくつかのきっかけがあります。子どもの性格や家庭環境によって違いがありますが、よくあるケースを紹介します。
小学校入学が大きな区切り
多くの家庭では、小学校に入るときに「パパ・ママ」から「お父さん・お母さん」に切り替えることが多いです。これは、子ども自身が「大きくなった」ことを自覚するタイミングだからです。
弟や妹が生まれたタイミング
下の子が生まれると、上の子は自然と「お兄ちゃん・お姉ちゃん」としての自覚が生まれ、呼び方を変えるきっかけになります。
友達に言われて意識が変わる
小学校高学年くらいから、「パパ・ママ」という呼び方を幼いと感じる友達が増えてきます。その影響で、呼び方を変えることを意識するようになる場合があります。
「パパ・ママ」と呼び続けると困ることはある?
子どもがいつまでも「パパ・ママ」と呼んでいることに不安を感じる親もいますが、科学的には、呼び方が子どもの発達や親子関係に悪影響を与えることは証明されていません。
ただ、実際の生活の中では、呼び方が幼く見えることもあります。家庭内では「パパ・ママ」と呼び、外では「お父さん・お母さん」と使い分けている子どもも多くいます。
また、学校の書類や将来の履歴書など、公的な書類を書く場合には「父・母」と書くのが自然です。そうした使い分けを早めに子どもに教えておくことで、子ども自身も社会で困ることがありません。
「パパ・ママ」呼び方を変えるときのコツ
子どもに呼び方を変えてもらいたいときには、親が無理に押し付けるのではなく、自然に変えていくのが理想的です。そのためのヒントを3つ紹介します。
親自身が新しい呼び方を使う
親が自分自身を「お母さん」「お父さん」と呼ぶようにすると、子どもは自然に真似しやすくなります。普段の会話の中に自然に取り入れてみましょう。
家族の協力を得る
父親や祖父母、兄弟姉妹など家族みんなで新しい呼び方を使うことで、子どもも抵抗感なく受け入れられます。家族みんなで呼び方を揃えてみましょう。
遊びや会話の中で取り入れる
いきなり変えるのが難しい場合は、遊びや日常会話で自然に「お母さんに貸してくれる?」「お父さんと行こうか」といった具合に取り入れるのがおすすめです。子どもが遊びの延長で覚えやすくなります。
まとめ
子どもが親をどう呼ぶかは、単なる習慣ではなく親子の絆を映す「鏡」のようなものです。大切なのは、「パパ・ママ」か「お父さん・お母さん」かといった呼び方自体ではなく、その背景にある子どもとの信頼関係や日頃の対話です。
周囲の声に惑わされず、親子がお互いに心地よく、気持ちを通わせられる呼び方を選ぶことが、子どもの健やかな成長につながります。