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トースターの電気代はどうやって決まる?
トースターの電気代は、主に「トースターの種類(消費電力)」と「使用時間」によって決まります。電気代の計算方法は次のとおりです。
電気代(円)= 消費電力(W)÷1000 × 使用時間(時間)× 電気料金の単価(円/kWh)
例えば、消費電力1000Wのトースターを3分(0.05時間)使う場合、電気料金単価を31円/kWhとすると、電気代は約1.55円となります。
トースターの種類によって消費電力は異なり、一般的なオーブントースターは1000W程度、ポップアップトースターは850W前後です。スチーム式や高機能タイプでは1300W以上になることもあり、電気代は高くなる傾向があります。
トースターの種類と電気代の違いを比べよう
トースターには主に「オーブントースター」「ポップアップトースター」「オーブンレンジのトースト機能」の3種類があり、それぞれ消費電力と使い方が異なります。
オーブントースターは庫内が広く、パンだけでなく料理も手軽に作れますが、消費電力は1000Wほどが一般的です。ポップアップトースターは食パン専用で、850W程度と少し消費電力が低いため、パンを焼くだけなら電気代が安く済みます。
一方、オーブンレンジのトースト機能は、予熱をする必要があり消費電力も高いため、トースターの中でもっとも電気代がかかります。
料理別!トースター1回の電気代はこれくらい
トースターを使った料理の電気代は、調理時間やトースターの消費電力によって異なります。人気の料理ごとにどのくらいかかるのか、その理由とともに見てみましょう。
①毎日のトースト
食パンを焼くためのトーストは、平均して3分程度の使用時間です。電気代は、850Wのポップアップトースターで約1.32円、1000Wのオーブントースターで約1.55円、1300Wの高機能トースターで約2.02円です。
トーストは短時間で調理できるため、どのトースターでも電気代が非常に安く、毎日使っても気にならない範囲でしょう。
②切り餅を焼くとき
切り餅は、トースターで焼く時間が3~6分と幅があります。片面にしかヒーターがないトースターの場合は途中でひっくり返す必要があり、時間が2倍程度かかることがあります。そのため、850~1300Wのトースターを使った場合、電気代は3分で約1.3~2.0円、6分では約2.6~4.0円になります。
時間が短いため比較的安く済みますが、ひっくり返す場合は倍近くになるので、トースターのヒーターの位置を確認しておくと良いでしょう。
③おいしい焼き芋
焼き芋の調理時間はさつまいもの大きさによって30~60分ほど変動します。小さい芋なら30分で約13~20円、大きい芋だと50~60分かかり、約22~34円と電気代も高くなります。
トースターは温度設定を200℃程度の低めにすることでじっくり甘みを引き出せます。さらに、電子レンジで2分ほど下ごしらえをすると、トースターでの調理時間を10分程度に短縮でき、電気代も6~8円まで抑えられます。
④魚や野菜のホイル焼き
トースターで人気のホイル焼きは、調理時間が食材によって10~20分ほどかかります。電気代は850~1300Wの機種で約4.4~13.0円です。
アルミホイル自体が電気代に直接影響することはありませんが、ホイルを敷いておくことでトースターが汚れにくく、掃除の手間が減ります。庫内を清潔に保つと熱効率がよくなり、間接的に節電にもつながります。ただし、アルミホイルがヒーターに触れると危険なので注意が必要です。
節約につながるトースターの上手な使い方
トースターを使う際に少し工夫するだけで、電気代はさらに安く抑えることができます。そのためにはいくつかのポイントがあります。
まとめて焼くと電気代はお得
食パンやお餅など、一度に複数個を焼くと、1個あたりの電気代はお得になります。例えば、食パンを2枚焼く場合、電気代はほとんど変わらず、単純に1枚あたりのコストが半分近くに抑えられます。
また、切り餅や焼き芋なども、まとめて焼いておいて冷凍保存すれば、後で食べる際にレンジで温めるだけで済み、トースターを使う回数を減らせます。
保温機能はオフにしよう
最近の高機能トースターには「保温(キープウォーム)機能」がありますが、この機能を使うと意外と電気代がかかります。例えば、保温を10分間続けるだけで約5円かかることもあり、これはトースト1回分より高い電気代になります。
もし焼きあがった料理をすぐに食べない場合は、トースターの保温機能を使うのではなく、アルミホイルで包んでおく方法がおすすめです。熱を逃がさず、電気代も節約できます。
待機電力は気にしなくて大丈夫?
使っていない時でも、コンセントを挿しているだけで電気が少しずつ流れる「待機電力」。しかしトースターの場合、待機電力はほぼゼロ(約0.04W)なので、電気代にほとんど影響はありません。
ただ、安全のために使わない時はコンセントを抜いておく習慣をつけると、思わぬ事故を防げるでしょう。
新しいトースターは省エネ性能で選ぶ
トースターを新しく買い替える時は、「エコモード」や「ワット数可変機能」がついている製品を選ぶのもおすすめです。これらの機能を使うと、焼き上がりまでの時間は少し長くなりますが、1回あたり約0.2~0.3円程度、電気代を抑えることが可能です。
また、購入時にはトースターの消費電力表示をよく確認し、自分の使い方に合った適切な機種を選ぶことも大切です。
トースターを安全に使うために気をつけたいこと
トースターは便利な家電ですが、使い方を誤ると火災などの危険があります。安全に使うためにはいくつかの注意点があります。
アルミホイルを使う時の注意点
アルミホイルを庫内に敷くと掃除が楽になりますが、ヒーター部分にアルミホイルが触れると過熱や火災の原因になります。トースターを使う前にアルミホイルの位置を確認し、ヒーターに触れないようにしましょう。
また、アルミホイルが破れたり穴が開いたりしている場合は、早めに交換してください。
こまめな掃除でトースターの効率を保つ
トースターの庫内にパンくずや汚れが溜まると、熱効率が下がり、電気代が余計にかかることがあります。また、溜まったパンくずがヒーターに触れると焦げて発煙することもあり危険です。
週に1回程度は庫内やパンくずトレーを掃除して、トースターを清潔に保つことを心がけましょう。掃除をするだけで安全に、かつ節約しながら使えるようになります。
温度設定を守って安全に使う
トースターは高温になる家電なので、使用中や使用直後の庫内はとても熱くなっています。調理が終わってすぐに手を入れたり、庫内を掃除したりするとやけどの危険があります。
また、必要以上に高い温度設定で調理すると、食材が焦げて煙や発火の原因になることもあります。料理のレシピにある適切な温度と時間を守り、安全に使用しましょう。
まとめ
トースターは手軽で便利な調理家電ですが、電気代や安全面への配慮も大切です。実は、トースターの使い方一つで、年間の電気代に大きな差が生まれることがあります。
日々の使用時間や調理方法、トースター選びを工夫すれば、年間で数百円~千円以上の節約につながることもあります。また、定期的な掃除や安全な使い方は、電気代の節約だけでなくトースターの寿命を延ばすことにもつながります。安全で経済的にトースターを活用し、毎日の食卓をよりお得に、楽しくしていきましょう!