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そのまま収納すると掛け布団はどうなる?
冬が終わり、掛け布団を押し入れやクローゼットにそのまましまうことは多いでしょう。しかし、使ったままの掛け布団を収納すると、思っている以上にトラブルが起きやすくなります。
特に湿気や汚れを残したまましまうと、次に使う時にカビ臭さやダニの繁殖で困ることになります。掛け布団の収納に関する注意点を知って、トラブルを未然に防ぎましょう。
掛け布団をしまうときの4つのタブー
掛け布団をしまう時にやってはいけないことを具体的に説明します。知らず知らずのうちにやってしまっていることもあるかもしれませんので、しっかり確認しましょう。
① 洗わないまま収納する
掛け布団には汗や皮脂、ホコリがたっぷりと染み込んでいます。見た目には汚れていないように見えても、そのまま収納すると臭いやカビ、ダニの発生につながります。
特に羽毛布団は簡単に洗濯できませんが、汚れをためないためにも布団カバーは必ず洗い、布団本体も定期的にクリーニングに出すようにしましょう。
② 湿ったまま収納する
布団は思った以上に湿気を含んでいます。湿ったまましまうとダニやカビが繁殖しやすくなります。特に羽毛布団は湿気を溜め込みやすい性質があります。
そのため、羽毛布団は直射日光を避け、風通しのよい日陰干しをして、しっかり乾燥させてから収納しましょう。布団乾燥機を使うとさらに効果的に湿気を除去できます。
③ 圧縮袋に強く圧縮して収納する
収納スペースを節約したい時、布団圧縮袋は便利に感じますが、羽毛布団を強く圧縮してしまうと羽毛が潰れ、本来のふんわりとした感触や保温力が戻らなくなってしまいます。
また、長期間の強い圧縮は他の素材でも型崩れや湿気の閉じ込めの原因になることがあります。羽毛布団は圧縮を避け、他の素材でも短期間・軽めの圧縮を心がけましょう。
④ 通気性の悪い場所に収納する
掛け布団を収納する際、湿気の多い押し入れの下段や外壁に接するクローゼットは避けるべきです。湿気がこもりやすくカビやダニの原因になります。
収納する場合は、通気性をよくするためにすのこやラックを使って底上げし、湿気がこもりにくい押し入れの上段にしまいましょう。
掛け布団をしまう前にやっておくこと
掛け布団を正しく収納するには、事前の準備が大切です。正しい手順で準備を行うことで、次の冬も気持ちよく使うことができます。
布団カバーは必ず洗う
掛け布団のカバーには、皮脂や汗、ホコリがたくさん付着しています。収納前には必ずカバーを取り外して洗濯しましょう。これにより、布団本体に汚れが移ることを防げます。
本体を清潔にする
掛け布団の本体は、素材に応じた手入れをしましょう。自宅で洗濯できる表示があれば、自宅で水洗いをします。羽毛布団のように自宅で洗濯できないものは、クリーニング店に出して専門的に洗ってもらいましょう。数年に一度クリーニングをすると、清潔さを保てます。
干して完全に乾かす
布団は収納前に完全に乾かす必要があります。綿布団は天気のよい日に2時間ほど天日干しをするとふっくらします。一方、羽毛布団は直射日光で劣化しやすいため、風通しのよい場所で陰干しするのがおすすめです。布団乾燥機を併用すると、さらに湿気をしっかり除去できます。
布団の傷みや破れをチェックする
収納前に、羽毛が飛び出していないか、布団の生地に破れや傷みがないかを確認しましょう。もし破れや傷みが見つかれば、早めにリフォームや買い替えを検討すると、次回使う時のトラブルを防げます。
掛け布団の正しい収納方法
しっかり準備した後は、収納方法にも注意しましょう。ポイントは、通気性を保つことと、湿気や虫を寄せ付けないことです。
収納場所を選ぶ
掛け布団は湿気がたまりにくい、押し入れの上段に収納します。下段や床、壁に直接接する場所は避け、すのこやラックを敷いて底上げしましょう。こうすると通気性が良くなり、カビやダニの発生を防げます。
収納袋は通気性の良いものを使う
掛け布団をしまう時は、通気性のよい不織布の収納袋を使います。ビニール袋は湿気を閉じ込めるため避けましょう。また、防虫剤や除湿剤を布団の近くに入れておくことで、さらに湿気や害虫を防げます。
狭い場所では立てて収納する
収納スペースが限られている場合、掛け布団を軽く折りたたんで立てかけて収納すると通気性がよくなります。羽毛布団の場合は潰れないようにふんわりと支えるように収納すると良いでしょう。
収納後も時々干して湿気を逃がす
掛け布団を長期間収納する場合でも、年に2〜3回取り出して陰干しや布団乾燥機で湿気を除去しましょう。収納中の定期的なメンテナンスを行うことで、次のシーズンも清潔で快適な状態を保てます。
まとめ
掛け布団を清潔に収納するには、「乾燥させること」と「通気性を確保すること」が最も重要です。収納袋に余裕を持たせ、定期的に取り出してチェックすると、カビやダニの発生をより効果的に防げます。また、布団の素材ごとの特性を理解し、それに合った収納方法を選ぶことで、布団を長持ちさせ、次の冬も快適に使うことができます。