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お墓参りに行く回数はどのくらい?
お墓参りはいつでも自由に行けますが、自分たち家族だけ回数が少ないと、ご先祖様に失礼かな?と不安になる人もいますよね。そこで、まずは一般的な人たちがどれくらいの回数、お墓参りに行っているか確認しましょう。
みんなが実際に行っている回数
実際の調査を見てみると、1年間でお墓参りをする回数の平均はおよそ3回程度です。中でも一番多いのは、年に1回行く人で全体の26%ほどです。また、年2回が24%程度で、意外かもしれませんが、まったく行かない人も全体の約24%います。
このように、意外とお墓参りの頻度はバラバラです。回数が少ないと感じても気にしすぎる必要はありません。
お墓参りの回数が変わる理由は?
お墓参りの回数は、いくつかの理由によって人それぞれ大きく変わります。ここでは特に影響が大きい3つの理由を解説します。
①お墓までの距離
家とお墓の距離が近ければ、気軽にお参りに行けますよね。逆に、遠くに住んでいる場合、年に1回行くのも大変な場合があります。実際、お墓が遠く離れている場合、年1回以下の人が多くなります。
②家族の習慣や宗教の違い
家族や地域によっては、お盆やお彼岸など決まった時期に毎年必ず行く習慣があるため、年に数回の訪問が当たり前という場合もあります。また、宗教の考え方によっても回数が変わります。
③家族の年齢や健康状態
高齢者や小さな子どもがいる家庭では、体調や体力面でお墓参りに頻繁に行くのが難しいことがあります。そのため、回数が減ることもあります。
このように、家庭や状況によってお墓参りの頻度はさまざまです。回数が少なくても多くても、気持ちがこもっていれば問題ありません。
お墓参りによく行く時期はいつ?
お墓参りは基本的に好きな時期に行ってよいとされていますが、多くの人が行く代表的な時期があります。それぞれの時期の意味と、具体的な日程をわかりやすく紹介します。
お盆(8月)
お盆は、ご先祖様の魂が家に帰ってくると言われている時期です。このため、多くの人が家族でお墓に行き、お墓掃除やお参りをします。2025年のお盆は8月13日(水)~8月16日(土)です。
春のお彼岸(3月)と秋のお彼岸(9月)
お彼岸は、ご先祖様を思い出し、感謝を伝える時期です。春のお彼岸は春分の日、秋のお彼岸は秋分の日を真ん中に前後3日ずつの計7日間あります。2025年の春のお彼岸は3月17日(月)~3月23日(日)(中日:3月20日)、秋のお彼岸は9月20日(土)~9月26日(金)(中日:9月23日)です。
命日ってなに?
命日とは、亡くなった方がこの世を去った日のことです。お墓参りをするタイミングとして大切にする人が多いです。
祥月命日(しょうつきめいにち)
毎年めぐってくる、故人が亡くなった日(例:5月10日)。特に大切にされることが多く、この日に合わせてお墓参りをする家庭もたくさんあります。
月命日(つきめいにち)
故人が亡くなった日の、毎月の同じ日(例:毎月10日)。毎月行くのは難しいという人も多く、祥月命日だけを大切にする人が増えています。
お墓参りに行ってはいけない日はあるの?
「お墓参りに行ってはいけない日」というのは、基本的にはありません。ただ、昔からの習慣や迷信で気にする人もいます。ここではよく言われる代表的な日を紹介します。
仏滅や友引の日
仏滅は「仏も滅するほど悪い日」、友引は「友を引き連れる」という言葉から、お墓参りを避ける人もいます。ただし、これはあくまで迷信であり、仏教の教えで決まっているわけではありません。
29日や年末
29日は「二重苦(にじゅうく)」という言葉から、苦しみが重なる日とされ、お墓参りを避ける人もいます。また、12月31日は年の終わりで忙しいため、あまりお墓参りに行かないこともあります。
しかし、本来お墓参りはいつ行っても問題ないものです。気にしすぎず、自分の都合や気持ちでお墓参りの日を選びましょう。
まとめ
お墓参りの頻度や時期に明確な決まりはありませんが、自分が落ち着いて心を込めてお参りできるタイミングを選ぶことが何より大切です。
また、最近では手ぶらでお参りできる便利な霊園や、スマホで遠隔お参りできるサービスも登場しています。大切なのは、故人を偲ぶ気持ちと、自分の生活に合ったスタイルを見つけることなのです。