米ニューヨーク、”極細・超高層マンション”で『数千カ所のひび割れ発覚』管理組合が開発事業者を提訴「構造上の甚大な不具合を隠蔽」…ネットでも「なんでこんなビルを建てる必要があるのか…」「深さ25センチて…」「怖いの一言」

壁の亀裂

ニューヨークにある”極細・超高層マンション”にて、数千か所のひび割れがあることが発覚。管理組合が開発事業者を提訴し、ネットで注目が集まっています。マンションが全長425mで、高さと幅の比率が1:5:1と極細。水漏れやエレベーターやダストシュートの不具合などに加え、数千か所のひび割れなどが確認されています。

米NY”超高層マンション”で『数千カ所のひび割れ発覚』訴訟へ

米ニューヨークのマンハッタンにある”極細・超高層マンション”にて、数千か所のひび割れはあることが発覚。管理組合が開発事業者を提訴し、ネットで注目が集まっています。

管理会社は不動産会社に対し、水漏れにつながる損傷を明らかにせずマンションの不動産価値を毀損したと訴えています。先月下旬提出の訴状にマンションプロジェクトにかかわりを持った複数の建築会社が記名さており、マンションのオーナーたちは1億6500万ドル(日本円で約240億円)超えの損害賠償請求を行っています。

高層マンションは全長425mで、高さと幅の比率が1:5:1と極細。強風対策として、入居者なしの階層を複数設け、空気を素通りさせる構造を採用しています。13年に不動産デベロッパーは米紙ニューヨーク・タイムズの取材に応じており、その際該当マンションをエンパイアステートビルになぞらえていました。デベロッパー所有の建築会社も、今回の訴状で名前が挙がってます。

問題となっているマンションは、訴状によれば17年以降20件以上の水漏れがあり、21年には管理組合がエレベーターやダストシュートの不具合などで訴訟を起こしています。今回起きた新たな訴訟は、マンションのファザードに目立つひび割れや剥離、形状劣化や数千か所のひび割れが確認されたとしています。その中には、建築物中心部に発生した深さ25cmのひび割れも含まれます。

ひび割れに水が侵入し、マンションを支える鉄筋コンクリートの柱が一部腐食していると主張。管理組合は企業側が不具合などを隠蔽しようと共謀した証拠が明らかになっているとしていますが、建築会社などはCNN宛の声明にてこの主張を激しく拒否。訴訟却下に向けて動いているとしています。

マンションに使用されたホワイトコンクリートは、模型テストでひび割れが生じる結果であったものの、不動産会社はコンサルタントの意見を無視し請負業者に使用を強要したとされています。訴状では空気や水の侵入を防ぐ措置が提案されたものの、マンションの外見が著しく変化し魅力が損なわれるため不採用になりました。

極細マンションの不具合について、ネットではさまざまな声が上がっています。

このニュースに寄せられたネットの声

  • 「なんでこんなビルを建てる必要があるのか…」
  • 「深さ25センチて…」
  • 「怖いの一言」
  • 「安心して暮らせる構造でなければ本末転倒」
  • 「外見にこだわりすぎると結果的に後で問題が起きるのは建築あるある」

マンションに対する様々な意見が、飛び交っている状態です。

この記事のタイトルとURLをコピーする

カテゴリから記事を探す

すべてみる
カテゴリを見る