ゲームがやめられない人に共通する特徴8つ…依存症の可能性は?

ゲーム依存症は大人も子どもも陥るリスクがあります。生活に支障をきたす前に、ゲーム依存症かどうかの簡単チェック方法、依存症の人に見られる8つの特徴、具体的な改善策をわかりやすく紹介します。

ゲーム依存症かも?簡単チェックポイント

ゲームをする人

ゲーム依存症はWHO(世界保健機関)が「ゲーム障害」と正式に定義しており、以下の3つの要素が12か月以上続く場合を指します。

  • ゲームのコントロールが難しい(やめたいのにやめられない)
  • 生活の中でゲームを最優先してしまう
  • 問題が起きてもゲームを続ける、またはさらにやり込んでしまう

下記の項目にも当てはまるものが多い場合、ゲーム依存症の可能性が高いといえます。

  • ゲームをしていないとイライラする、落ち着かない
  • 仕事や学校など、日常生活に支障をきたしている
  • ゲームをするために睡眠や食事を削っている

ゲーム依存症の自覚は本人にはほとんどないため、客観的にチェックすることが大切です。

ゲーム依存症の人によく見られる8つの特徴

ゲーム依存症になると、日常生活にさまざまな悪影響が現れます。ここでは依存症の人が示しやすい具体的な特徴を8つご紹介します。

1. ゲーム中心の生活で昼夜逆転

ゲームに熱中しすぎて、睡眠や食事、仕事などの基本的な生活リズムが完全に崩れてしまいます。昼夜逆転の生活が慢性化し、健康にも悪影響を及ぼします。

  • 夜通しゲームをしてしまい、朝起きられない
  • 食事や睡眠よりもゲームを優先する
  • ゲームのために会社や学校を休む

2. 約束した時間にゲームを終われない

自分や家族、友人と約束したゲームの終了時間を守れず、いつまでもゲームを続けてしまう特徴があります。約束を破り続けて人間関係が壊れることもあります。

  • 「あと少しだけ」が何時間も続く
  • 約束自体が守れないのではなく、守ろうとすら思えない

3. ゲームができなくなると怒りや焦りが強くなる

予定変更などで急にゲームができなくなると、強い怒りや不安、イライラを感じ、時には攻撃的な言動が見られます。これは依存による離脱症状の一種です。

  • 急にゲームを取り上げると激しく怒る
  • 予定変更や急用に対応できないほど動揺する

4. ゲーム以外に楽しみがまったくない

ゲーム以外の活動や趣味にまったく関心がなくなり、ゲームが唯一の楽しみや生きがいになってしまいます。ゲームを取り上げると強い孤独感や空虚感を感じることもあります。

  • 外出や人と会うことに興味を失う
  • 新しい趣味を見つけようとしても長続きしない

5. 人間関係よりもゲームが優先

家族や友人、恋人との約束や重要な行事よりもゲームを優先し、結果的に人間関係に深刻な亀裂が生じます。冠婚葬祭すらもゲームのために欠席してしまう場合があります。

  • 友達との約束をドタキャンしてゲームをする
  • 冠婚葬祭や家族行事にも参加しない

6. ゲームのためにお金を使いすぎる

課金に歯止めがきかなくなり、生活費や貯金をゲームにつぎ込んでしまいます。最悪の場合は借金までしてしまい、経済的に追い詰められることもあります。

  • ゲーム内アイテムを買うために生活費を削る
  • 気づかないうちにクレジットカードの利用額が増える

7. ゲームが原因で体調を崩す

長時間のゲームプレイにより、慢性的な疲労や睡眠不足、運動不足による健康問題が起こります。

  • 睡眠不足や栄養不足で体調を崩しやすくなる
  • 肩こり、頭痛、眼精疲労などが慢性化する

8. ゲーム依存を認めず、自覚がない

周囲がどんなに指摘してもゲーム依存を認めようとしないか、自覚がまったくありません。自分で改善する意識を持つことが難しく、症状が長期化しやすくなります。

  • 指摘されると激しく否定したり、怒ったりする
  • 自分が依存しているという意識が一切ない

ゲーム依存症を改善するには

笑いあう親子

ゲーム依存症の改善には、無理にゲームを取り上げたりするのではなく、段階的な対策が効果的です。ここではすぐに試せる具体的な改善方法を紹介します。

ゲームの時間を少しずつ減らしていく

いきなりゲームを完全に止めるのはかえって逆効果になります。ゲーム時間を徐々に短縮することで、精神的負担を軽くしながらゲームへの依存度を下げることが可能です。

  • 1日30分ずつプレイ時間を減らす
  • スマホやPCに利用制限のタイマーを設定する

優先順位を書き出して確認する

自分が本来やるべきこととゲームを客観的に比較することで、ゲームがいかに生活に悪影響を与えているか自覚しやすくなります。

  • 紙に日常のタスクとゲームの重要度を書き出す
  • 毎日振り返って確認し、調整する

他の趣味や活動を見つける

ゲーム以外に楽しみを持つことで、ゲームに対する依存度を自然に下げることができます。新しい趣味は気分転換になり、ゲーム中心の生活から脱却できます。

  • 散歩や運動などの身体を動かす趣味を始める
  • 料理、音楽、読書などゲームとは異なるタイプの趣味を取り入れる

専門的な治療を受ける

自力での改善が難しい場合は、専門機関による認知行動療法(CBT)や家族療法などの治療を受けることも非常に有効です。

  • ゲーム依存症専門外来(久里浜医療センター、東京医科歯科大学附属病院など)で相談する
  • 家族向けのプログラム(GN-CRAFT)を利用する

身近な人と協力してルールを決める

家族や友人など身近な人と協力して、ゲームに関するルールを明確にすると効果的です。自分だけでなく、周囲のサポートがあることで改善しやすくなります。

  • 家族でゲーム時間のルールを共有する
  • ゲームをした後、報告し合う習慣を作る

まとめ

ゲーム依存症は意思が弱い人がなるのではなく、誰にでも起こりうる脳の報酬系に関係した問題です。適切な知識を持ち、段階的に取り組めば克服は可能です。

また依存症の背景には、ストレスや人間関係の問題など、ゲーム以外の原因が隠れていることもあります。依存症状だけでなく、心身のバランスを取り戻すためにも周囲の理解や専門機関への相談を積極的に行うことが大切です。

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