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免許更新の期間と期限をカンタン解説
運転免許は、一度取得すると定期的な更新が必要です。更新期限は一般的に誕生日の1ヶ月前から1ヶ月後までの2ヶ月間。期限内に更新しなければ、免許が失効してしまいます。
更新の周期は、免許証の帯色によって異なります。
- ゴールド(優良運転者):5年ごと
- ブルー(一般運転者):5年ごと
- ブルー(違反運転者、初回更新者):3年ごと
- グリーン(初取得者):3年ごと
また、70歳になると更新期間が短くなり、70歳は4年、それ以降は3年ごとの更新です。自分の免許証の帯色や年齢によって更新時期が変わるため注意しましょう。
免許更新をうっかり忘れた!その後どうなる?
運転免許の更新を忘れて期間を過ぎると、免許が失効してしまいます。ただし、期限を過ぎた期間によって、その後の手続き方法が異なります。
失効後6ヶ月以内なら試験なしで免許復活
更新期限を過ぎて6ヶ月以内の場合は「特定失効者」となり、運転免許試験を受けずに再取得可能です。ただし免許センターや警察署で、通常の更新手続きを改めて行う必要があります。
失効後6ヶ月を過ぎると仮免許からやり直し
失効後6ヶ月を超え1年以内の場合は、仮免許証から再取得する必要があります。さらに仮免許取得後6ヶ月以内に本免許試験(学科・技能)に合格しなければ、再び失効してしまいます。
やむを得ない事情があった場合は特別措置あり
病気や入院、海外長期滞在など、やむを得ない事情で免許更新ができなかった場合、通常とは異なる特別措置が用意されています。
事情があれば最長3年間は救済される
やむを得ない事情が終了した後、1ヶ月以内に申請すれば、最長で失効から3年間は試験を受けずに免許再取得が可能です。この場合、以下のような証明書類が必要となります。
- 病気・入院の場合:診断書や入院証明書
- 海外渡航の場合:パスポートの出入国記録、在留証明書、勤務先証明書
- 災害など被災の場合:罹災証明書
「仕事が忙しかった」「うっかり忘れていた」といった理由は該当しないため注意しましょう。
海外在住者は免許更新を前倒しできる
海外赴任や留学などで免許更新期間に国内にいない場合は、更新期間の開始前6ヶ月以内なら、前倒しで免許更新が可能です。この方法であれば、失効を未然に防げます。
免許更新をつい後回しにする心理とは?
免許更新を忘れてしまう人の多くは「まだ時間があるから」と先延ばしにする傾向があります。また「忙しくて面倒」という心理もあり、期限が迫るまで行動を起こさないケースもよく見られます。
期限が明確でも忘れる理由は、人間が期限を「ギリギリでも間に合う」と楽観視する傾向(先延ばし心理)があるためです。さらに、日常的に運転しない人ほど免許更新を重要と感じにくく、忘れやすくなっています。
高齢ドライバーの免許更新は特別な手続きが必要
70歳以上になると、免許更新の手続きに特別な条件が加わります。70歳〜74歳の人は、免許更新前に必ず「高齢者講習」を受講しなければなりません。この講習は予約制で、所要時間はおよそ1〜2時間です。
また、75歳以上になると「認知機能検査」が追加で必要になります。さらに一定の違反歴がある場合は「運転技能検査」も義務付けられ、検査で不合格の場合は免許更新ができなくなります。高齢になるほど手続きが複雑になるため、余裕をもって準備を始めましょう。
2025年から始まる「マイナ免許証」ってなに?
2025年3月24日から「マイナ免許証」という新しい仕組みが導入されます。これは運転免許証をマイナンバーカードと一体化するもので、以下の3種類から選べます。
- 従来通りの運転免許証のみ
- マイナンバーカードとの一体型(マイナ免許証)のみ
- 両方のカードを保持
マイナ免許証は免許情報がマイナンバーカードに記録されるため、券面には免許情報が印刷されません。そのため、海外で運転する予定がある人は、従来型の免許証もあわせて持っておくことをおすすめします。また、導入直後は手続きの混雑が予想されるため、早めの行動を心がけましょう。
免許更新を忘れないための簡単なコツ
免許更新の忘れ防止には、日頃からちょっとした工夫が効果的です。次のような方法を試してみてください。
- 免許更新のハガキが届いたら、すぐにカレンダーやスマートフォンのリマインダーに登録する。
- 身分証として免許証を使う機会を意識的に増やす(本人確認など)。
- 更新期限を家族や友人に共有し、声を掛け合う。
心理的な面では、「後回しにせず、すぐやる習慣」を意識的に作ることも効果があります。日頃から期限やスケジュールを守る習慣をつけておくと、免許更新など重要な手続きを忘れにくくなります。
まとめ
免許更新は、うっかり忘れてしまったり面倒に感じたりしがちですが、生活を大きく左右する重要な手続きです。特に、マイナンバーカードとの一体化など制度の変化にも柔軟に対応する必要があります。
免許を失効すると再取得が非常に面倒なため、免許更新を日常生活の中で意識する習慣を作ることが重要です。また、高齢になると手続きが複雑化するため、家族間でのサポートやコミュニケーションも大切になってきます。