蟻の対策!被害を防ぐための対処と駆除する方法

赤アリ立入禁止

家の中に蟻が侵入し、被害に遭われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。蟻は一体どこから侵入するのでしょう。実は、私たちが考える以上に、家にはたくさんの穴や隙間があります。そのちょっとした場所から、蟻は家の中へと侵入しているのです。蟻を駆除する方法、身近なアイテムを使ってできる蟻対策などご紹介します。蟻の種類や特徴によって、蟻の被害から守る対策を変えるというのも有効的です。

【写真:家の置物、虫メガネで拡大した蟻のシルエット】204891719

蟻の被害を防ぐための対策

蟻の列とSTOPと書かれた標識

蟻にとって環境の良い場所であれば、そこに住み着いてしまうことがあります。そのため、蟻の被害を防ぐためには、“蟻が住み着きにくい環境へと整える”ということが必要です。蟻が住み着きにくい環境とは?4つのポイントをみてみましょう。

家の周囲の風通しを良くする

  • 庭に木を植えている
  • 家の周囲に植物を置いている

このような場合、植えすぎたり置きすぎたりすると、風通しが悪くなってしまうことがあります。蟻が侵入しやすく、住み着きやすい環境になりやすいです。植物を置く場合、鉢やプランターは、地面に直接置かないようにします。台の上に置くことで風通しを良くしましょう。地面に直接置いていた鉢やプランターを裏返すと、蟻や虫がたくさんいた、なんて経験あるのではないでしょうか。

蟻の侵入口を防ぐ

蟻の侵入口は、家のちょっとした穴や隙間です。たとえば、サッシの隙間・網戸に開いた穴・ドアの隙間・壁と床の隙間などがあります。隙間テープやシリコンなどを使って、隙間を塞ぎ、蟻の侵入を防ぎましょう。

食べ物を放置しない

食べ物に群がる蟻の様子、一度は見たことがあるのではないでしょうか。どこからやってきたのか、あっという間に大量の蟻で埋め尽くされてしまいますよね。食べ物は、密封することができる容器に入れて保管しましょう。戸棚や引き出しの中よりも、冷蔵庫で保管した方が、蟻の被害を防ぐことができます。

小さな子供さんがいらっしゃるご家庭では、テーブルや床やソファーの間などに落ちてしまった、お菓子や食べ物のカスなどにも注意が必要です。すぐに片づけてしまいましょう。また、キッチンの三角コーナーなどに置かれた生ゴミも蟻のエサになりやすいです。

段ボールを家の中に入れない

荷物や商品が詰められた段ボールには、蟻が潜んでいることがあります。段ボールの中に巣を作り、卵を産み付けているかもしれません。そのような段ボールを家の中へ入れてしまったら大変です。段ボールはすぐに捨ててしまいましょう。しばらく保管する必要があるのであれば、外に置いておきましょう。家の中や物置などに入れて保管しなければならないときは、段ボールに殺虫剤を吹きかけておくと良いです。

蟻が一匹だったとしてもすぐに駆除する

家の中に一匹だけ蟻がいた、なんてことありませんか?その蟻は、偵察蟻かもしれません。家の中に侵入し、食べ物がないか、偵察しにやってきたのです。そのまま駆除せずにいると、たくさんの仲間を連れて、再び侵入してきます。一匹でも蟻を見つけたら、すぐに駆除してしまいましょう。

蟻を駆除する方法

殺虫剤を噴射する

蟻の侵入口がわかっている場合

蟻は、家のちょっとした穴や隙間から侵入します。侵入口の近くでは、たくさんの蟻たちが出入りをしているはずです。侵入口を発見したら、すぐに穴や隙間を塞ぎましょう。

蟻の巣を発見した場合

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市販の殺虫剤を蟻の巣に散布します。巣の中や周りにいた蟻をその場で駆除することができます。買いに行かなければ殺虫剤がないときや、殺虫剤を使用したくないときは、巣に熱湯を注ぎ入れます。蟻は熱に弱い生き物なので、熱湯をかけることでほとんどの蟻を駆除することができます。

蟻の巣がどこにあるのかわからない場合

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蟻の巣ごと撃退したい。でも、巣がどこにあるのかわからない。そんなときは、毒餌を使用すると良いです。蟻を発見したら、その近くに毒餌を置きます。その毒餌を蟻が巣へと持ち帰ります。そうすると、その蟻だけではなく、巣の中にいた蟻も駆除することができますし、巣穴も丸ごと撃退することができます。ただし、毒餌は家の外に置くようにしてください。家の中に毒餌を置いてしまうと、蟻を呼び込んでしまう原因になってしまいます。

身近なアイテムを使ってできる蟻対策

クエン酸

重曹を使う

蟻は重曹を食べると死んでしまいます。重曹を食べると、蟻のカラダの中にある蟻酸という酸と反応し、二酸化炭素が発生します。小さな蟻のカラダの中で大量の二酸化炭素が発生すると、耐えることができずに死んでしまうのです。重曹のままでは蟻は食べません。砂糖に重曹を混ぜたものを容器に入れ、家の外に置いておきましょう。

酸(酢、クエン酸など)を使う

蟻は、酢やクエン酸が苦手です。蟻に直接振りかけることで駆除することができます。家の中で蟻を発見したけど、殺虫剤は使いたくない。そんなときは酢やクエン酸を使ってみましょう。酢やクエン酸を使って、蟻の侵入を防ぐこともできます。

酢、またはクエン酸と水を同量に用意し、混ぜ合わせます。蟻の侵入口や経路、蟻が寄って来そうな場所、キッチンの三角コーナーなど、酢またはクエン酸と水を合わせたものを使ってお手入れします。三角コーナーなら直接吹きかけておくと良いです。

侵入口や経路が壁や床なのであれば、酢またはクエン酸と水を合わせたものをぞうきんやタオルに染み込ませ、拭き掃除をすると良いです。食酢は香りが強いですので、クエン酸の方が良いと思います。

柑橘類を使う

蟻は柑橘類が苦手です。クエン酸を含んでいるからです。柑橘類の皮をすりおろし、容器に入れ、蟻の侵入口や経路、蟻が寄って来そうな場所に置きます。そうすると、蟻が寄り付けなくなり、家の中に侵入しにくくなります。

コーヒーの出し殻を使う

蟻はコーヒーの香りが苦手です。出し殻を家の中や外に置いておくことで、蟻が寄り付けなくなります。コーヒーの出し殻を庭に撒き、蟻対策をされている方もいらっしゃるようです。

主な蟻の種類と特徴

虫メガネ

イエヒメ蟻

イエヒメ蟻の特徴は、カラダの色が赤褐色や黄色で、あたたかい場所を好みます。家の中に侵入しやすく、被害を及ぼしやすいのが、イエヒメ蟻です。一般的な黒蟻の仲間なのですが、家の中に侵入すると大量発生します。繁殖力が強いためです。駆除剤が効かないこともあり、駆除することが難しいとされている蟻です。

イエヒメ蟻には、雑食性の蟻と吸蜜性の蟻がいます。駆除剤には、顆粒タイプと液体タイプがあります。イエヒメ蟻を見ただけでは、雑食性なのか吸蜜性なのか判断することはできません。どちらの駆除剤が効果的なのか、どちらも試してみる必要があるかもしれません。

ヒメ蟻

ヒメ蟻の特徴は、黒く大きな腹部を持ち、腹部以外は黄褐色です。あたたかい場所を好み、暖房の効いた室内に発生しやすいです。そのため、冬の室内で発生することがあります。実は、ヒメ蟻は花の蜜などに集まる、糖分を好む蟻です。

家の外では、植物の隙間や石の下に住んでいます。しかし、巣を作る場所に決まりはなく、家の中にも侵入します。あたたかい場所を好むからでしょう。ヒメ蟻は食欲旺盛で、食べ物だけではなく、家の中に置かれている観葉植物を食べてしまうこともあります。とくに糖分を好みますが、肉や油も好みます。

ルリ蟻

ルリ蟻の特徴は、光沢のある黒いカラダです。体長は2mmほどで、他の蟻と比べて小さいです。日本では南のあたたかい地域に生息していますが、温暖化の影響によって、北の地域にも生息域を広げています。普段は、草地にある石の下や枯れ木の中に巣を作っています。しかし、梅雨の時期になると、雨から逃れるために、家の中に侵入します。

家の中に侵入すると、テレビ・冷蔵庫・電子レンジ・パソコンなどの電子機器の中に巣を作ります。嬢王蟻も一緒に住み着いてしまうのです。そのため、電子機器の不具合や故障を引き起こします。買ったばかりの電子機器が突然壊れた。そんなときは、侵入したルリ蟻が原因かもしれません。

まとめ

赤アリ立入禁止

蟻の被害に遭わないためには、事前の対策が必要です。一匹でも見つけたらすぐに駆除しましょう。巣を発見したら、熱湯をかけましょう。熱湯に食器用洗剤を混ぜるのも効果的です。蟻が家の外や中で大量に発生している場合は、身近なアイテムを使ってできる蟻対策や駆除をしましょう。

それでも発生し続ける場合は、顆粒タイプや液体タイプの駆除剤を使用しましょう。ご自分では駆除することができないほど多量に発生した蟻は、専門の業者さんに依頼し、蟻も巣も徹底的に駆除してもらいましょう。厄介な蟻の被害、防ぎたいですよね。

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