ステンレスを電子レンジでチンしちゃダメ!加熱してはいけない危険な素材を調査してみた

電子レンジの庫内から突然バチバチ火花が!!それはステンレスなどの金属製品を電子レンジで加熱した時におこる現象で、爆発や火災の原因になる可能性があります。「大丈夫だと思ったのに・・」ではすみませんよね。ステンレス製の食器類は色々あります。お弁当箱、コップ、マグカップ、ミルクピッチャーなど、そもそもなぜ電子レンジにステンレスを入れてはいけないのでしょうか、その理由は電子レンジの仕組みにあります。今回はステンレスを使用してはいけない理由とステンレス以外に駄目な素材と大丈夫な素材などをご紹介しますので覚えてくださいね。

ステンレス製品を電子レンジに入れてはいけない理由

燃える電子レンジと消化器

電子レンジの電磁波とステンレスが反発しあうことにより発火する恐れがあるため、ステンレス製品を電子レンジに入れてはいけません。

電子レンジは電磁波を出して食品を温めますが、その電磁波は食品には吸収されますが、ステンレスなどの金属には吸収されず反射されます。その反射で火花が出るのですが、火花により発火して電子レンジを壊すこともあります。

電子レンジの仕組みについて

電子レンジは高周波の電磁波を利用して食品を加熱しています。この電磁波は、食品に含まれている水分子に対して振動を起こします。水分子は激しい振動の運動によって摩擦をおこして熱を発生させます。

つまり電子レンジは食品に含まれる水分を振動させて摩擦熱を発生させて温めているという仕組みです。食品は水分を含んでいますが、ステンレス製品には電磁波で熱を発生させるための水分子がありません。

そのため電子レンジから出る電磁波は金属に吸収されず反射されてしまいます。その反射が電子レンジ本体の部品にダメージを与え、故障や寿命が短くなる原因になってしまったり、電位差が生じる事によって火花が発生してしまったりしてしまいます。

その状態でしばらく放置してしまうと爆発したり、発火が周囲の食品や家具などに引火してしまったりして、火災事故をおこす原因になってしまう可能性があります。大変危険ですので、ステンレス製品を電子レンジに入れてはいけません。

アルミホイルやスチールを実際に電子レンジで加熱した場合どうなってしまうかとい動画はYouTube等の動画サイトで検索すると見ることができます。一度見たら金属を入れる恐さが分かるとお思います。

水分が少ない食品を電子レンジで加熱する場合

電子レンジで加熱するには水分が必要ですが、水分が極端に少ない食品を長時間加熱すると焦げてしまうことがあります。

焦げないための対処方として、水分をたっぷりしめらせたキッチンペーパーを芋に巻きつけてからチンする方法があります。水分の少ない芋類やにんじん、ごぼう、かぼちゃなどは注意が必要です。

オーブンはなぜ金属類を使ってもいいのか

ちなみにオーブンは電熱線の熱を利用して、食材を加熱調理していくという仕組みなので、電子レンジのように電磁波が反射されたりする心配がありません。

よってアルミホイルを使用しても大丈夫なのです。アルミホイルの耐熱温度は最低で300℃、最高で660℃となっているので、大抵の場合問題なくオーブンで使用可能となるわけです。

電子レンジに誤っていれてしまうことがあるステンレス(金属類)商品

蓋が開いた電子レンジ

ちょっと温めるだけだからと電子レンジを使用してしまいがちなステンレスの商品を挙げてみます。実際に電子レンジを使用してしまうと商品が変形してしまうなどの思わぬ事故を招く場合があるので注意が必要です。

  • ステンレス製のマグカップ
  • ステンレス製の弁当箱
  • 飲み口部分などの縁だけがステンレスのカップ
  • ミルクピッチャー
  • 金属の絵付けや金の模様が入った陶磁器
  • アルミのお弁当おかず用カップ
  • アルミホイル
  • 金や銀メッキの皿
  • スプーンやフォーク
  • 缶詰
  • 一部分だけステンレスを使用している商品(カップの飲み口部分や底などがステンレス等)

スチールウールやくしゃくしゃになったアルミホイルなど、金属部分が複雑な形状をしたものは発火しやすいのでとても危険です。絶対電子レンジで加熱しないでください。

尚、ステンレス製品のメーカー「サーモス」が発売している「電子レンジ対応 ステンレスランチジャー」を電子レンジOKだと勘違いされる方もいるようですが、実際に電子レンジで使用できるのは内容器(ポリプロピレン)だけです。ケース、内ビンはステンレスですので電子レンジに入れるのはNGです。

ステンレス(金属類)以外で電子レンジに入れてはいけない素材

電子レンジと女性

①素材に水分が含まれるもの
②耐熱性のないガラス製品(グラスやコップやお皿など)
③耐熱温度が低いシリコン製の容器
④陶器
⑤油分が多い食品や砂糖が多く使われている食品を温める容器

①素材に水分が含まれるもの

  • 竹製品(ざるやかごなど)
  • 紙製品(紙パックなど)
  • 漆器製品(お椀など)
  • 木の製品(お椀など)

これらは食品だけではなく、容器の素材自体に水分が含まれているので電子レンジの電波が作用してしまい、容器の過熱による変形や一部が焦げてしまったり、燃えてしまったりしてしまう、といった危険性があります。

②耐熱性のないガラス製品(グラスやコップやお皿など)

耐熱加工をしていないガラス製品を電子レンジで使用すると、ひびが入って割れてしまいます。

③耐熱温度が低いシリコン製の容器

耐熱温度はシリコン容器に記載されていますので温度や注意事項などの表記を確認してください。

④陶器

磁器は使用可能ですが、陶器は使用できません。陶器は原材料が土なので自身が水分を含む上、磁器と違い吸水性があるためです。使用してしまうと、ヒビが入り陶器が割れてしまう可能性もあるので使用してはいけません。

電子レンジで加熱中の食品は、その材料によっては100℃を超える温度になることもあるので、耐熱温度が低い(140℃未満の)樹脂製の容器では、加熱中に溶けてしまう危険性があります。

⑤油分が多い食品や砂糖が多く使われている食品を温める容器

油分や砂糖が多い食品は、電子レンジで長時間加熱すると特に高温になりやすいといわれています。そのためこういった食品の加熱には、樹脂製の容器は避けた方が良いでしょう。

ラップ類も樹脂で作られています。そのため樹脂製の容器と同じように、油分が多い食品や砂糖が多く使われている食品にラップをかけて使用する場合は、気がつくと溶けてしまったりするので加熱時間に注意しましょう。

電子レンジ入れても大丈夫な素材

電子レンジと牛乳

基本的に電子レンジ対応とか電子レンジOK!と記載されている容器を使用すれば何の問題もありません。但し、金や銀でできた装飾があるもの、色絵の付いたものは適しません。火花が出たり、装飾がはげてしまったりする恐れがあります。

  • 耐熱性ガラス容器
  • 耐熱性プラスチック容器
  • シリコン容器
  • 耐熱性ラップ

お店で買ったお惣菜やお弁当などを温める時は、かならず電子レンジ対応かを確認してから電子レンジで加熱してください。もしこの容器は大丈夫か?と不安になったら使用しないのが一番安全です。電子レンジ対応の容器か耐熱性容器に入れ替えて温めてください。

電子レンジ禁止の容器も数十秒くらいなら大丈夫だと思って電子レンジに入れてしまう方もいると思いますが、たとえ数十秒でも容器の素材によっては溶けてしまい食品に有害物質が吸収されてしまう恐れがありますので、電子レンジ対応のパッケージ以外は決して入れないでください。

iwaki(イワキ) ボウル 耐熱ガラス 丸型 2.5L 外径25cm KBC325
イノマタ化学 電子レンジ容器 楽ちんパック 蓋をしたままレンジ可能 角型 850ml 4個セット カラフル 9803
和平フレイズ 電子レンジ調理器 シリコーンスチーマー らくCHIN!シリコーン L ライムグリーン RR-5272

まとめ

いかがでしたか?ステンレスを電子レンジに入れてはいけない理由は電子レンジが食品を温める仕組みにありましたね。

  • 電子レンジの電磁波が食品の水分を振動し摩擦熱で加熱する
  • ステンレスは水分が無いので電磁波とぶつかって発火する

ステンレスなどの金属以外に入れてはいけない素材は多数ありますので、電子レンジに入れてもいい素材なのか迷ったら電子レンジ対応の容器に入れ替えて温めてください。

間違った使い方をして大切な食器を破損してしまうなどの思わぬ事故を起こさないように注意してくださいね。くれぐれもステンレスを電子レンジに入れないでください!

この記事のタイトルとURLをコピーする

カテゴリから記事を探す

すべてみる
カテゴリを見る