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洗濯機に洗濯物を入れっぱなしにするリスクとは?
洗濯物を洗ったまま干し忘れて、洗濯機内に長時間放置した経験がある人も多いでしょう。衣類を湿ったまま放置すると、雑菌が繁殖し、生乾き特有の臭いが発生します。
また、シワが取れにくくなり、夏場など湿度の高い時期には洗濯槽内にカビが生えることもあります。カビが一度洗濯機内に生えてしまうと、その後の洗濯物にも悪影響を及ぼすため注意が必要です。
長時間放置した洗濯物の衛生リスク
洗濯物を干し忘れて長時間そのままにしておくと、次のような問題が発生します。
- 雑菌の繁殖(臭いの原因)
- 洗濯槽内のカビ発生
- 衣類の頑固なシワ
特に雑菌は、湿度60%以上、室温20~30℃の環境で急激に増殖します。洗濯物を清潔に保つためには、放置時間を夏場は1時間以内、冬場でも2時間以内にとどめることが推奨されています。衣類を清潔かつ快適に使用し続けるには、放置後の適切な対処が重要です。
洗濯物を干し忘れた際にやってはいけない3つのこと
洗濯物を干し忘れた後、対処法を誤ると状況はさらに悪化します。以下に挙げる行動は特に注意が必要です。
1. 洗濯物を数時間以上放置する
洗濯が終わってから長時間放置すると、雑菌が繁殖し、生乾き臭が発生しやすくなります。夏場で1時間以上、冬場でも2時間以上の放置は避けるべきです。可能な限りすぐに洗濯機から取り出しましょう。
2. 臭いが気になるのにそのまま干す
臭いが気になるのに「とりあえず干してしまおう」と判断するのは危険です。雑菌やカビが繁殖した状態で干しても、衣類の衛生状態は改善されません。臭いがある場合は必ず再度洗い直しましょう。
3. 洗い直さず乾燥機で済ませる
干し忘れた洗濯物をそのまま乾燥機で乾かせば安心、と思うかもしれません。しかし、乾燥機の短時間利用では雑菌や臭いが完全に消えるわけではありません。再洗いがベストですが、どうしても洗い直しが難しい場合は、乾燥機の「除菌コース」や「Sanitizeモード」を最低30分以上使い、その後アイロンをかけるなど追加のケアが必要です。
洗濯物を干し忘れた場合の正しい対処法
洗濯物を干し忘れてしまった際、臭いや衛生面のトラブルを避けるためには、再洗いが最も効果的です。雑菌や臭いが気になる衣類は、60℃以上のお湯で洗うと雑菌がほぼ完全に除去されます。洗濯機に高温洗浄モードがあれば積極的に活用しましょう。
特に臭いがひどい場合には、以下の方法が効果的です。
- 酸素系漂白剤を使ったつけ置き洗い:
40~60℃のお湯に酸素系漂白剤と洗剤を溶かし、30分程度つけ置きすると臭いを効果的に取り除けます。 - 煮洗い(熱湯消毒):
耐熱性のある衣類の場合、沸騰したお湯で10~20分程度煮洗いすると臭いの原因菌を確実に除去できます。
漂白剤や煮洗いが難しい場合は、除菌機能付きの乾燥機を利用するのも一つの方法です。ただし、天日干しは乾燥機以上の殺菌効果が期待できるため、可能であれば積極的に利用しましょう。
まとめ
洗濯物を干し忘れると、雑菌が繁殖し、生乾き臭やカビ、シワの原因になります。特に夏場は1時間以内、冬場でも2時間以内に取り出すことが推奨されています。
干し忘れた場合は必ず再洗いを行い、臭いがひどければ酸素系漂白剤でのつけ置きや煮洗いが効果的です。乾燥機の除菌機能も有効ですが、天日干しが最も衛生的です。
また、洗濯槽内にもカビが発生するリスクがあるため、日頃の簡単なメンテナンスにも気を付けましょう。日々のちょっとした心がけで、衣類をいつでも清潔に保ちましょう。