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天ぷらが時間とともにしなしなになる理由とは?
揚げたてはサクサクだった天ぷらがしなしなになるのは、主に衣が具材や空気中の水分を吸収するためです。また、衣のデンプンが冷めると固まり、食感が変化することも原因です。
特に、時間経過による衣のしなしな感は、具材の水分が衣に移ることで起こります。一方、揚げた直後にベチャっとした仕上がりになるのは、衣に含まれる水分量が多すぎることが原因とされています。
冷めてしなしなになった天ぷらを復活させる方法4選
①フライパンでカリッと焼く
フライパンを使って天ぷらを焼き、衣の水分を飛ばす方法です。
フライパンで天ぷらを弱火で加熱します。衣が焦げないよう注意し、こまめに裏返して両面の水分をじっくり飛ばせば、初心者でも失敗しにくくサクサク感が復活します。
②魚焼きグリルで焼く
魚焼きグリルの遠赤外線効果でムラなく仕上げる方法です。
魚焼きグリルに天ぷらを並べ、中火で片面2〜3分ずつ焼きます。グリル庫内の遠赤外線効果により、ムラなく均一に水分を飛ばすことが可能です。余分な油は落ちてヘルシーに仕上がります。
③トースターで手軽に仕上げる
トースターを使い、短時間で手軽に衣を復活させる方法です。
天ぷらをトースターの天板に並べて、2~5分ほど加熱します。加熱前に霧吹きで軽く水を吹きかけると、蒸発とともに衣がカリッと仕上がりやすくなります。途中で焦げ具合を確認しながら焼きましょう。
④低温の油で再度揚げる
水分を除去した後、低温の油で再び揚げる本格的な方法です。
しなしなになった天ぷらを軽く水洗いし、キッチンペーパーで水分をしっかりふき取ります。その後、160℃程度の低温の油で短時間(約1分)揚げ直します。手間はかかりますが、揚げたてに最も近い仕上がりになります。
天ぷらをサクサクのまま保存・再加熱するポイント
揚げたてのサクサク感を長持ちさせるためには、衣の作り方と保存方法がポイントです。
衣に少量の食用重曹やベーキングパウダーを混ぜ、冷たい水で作るとサクサク感が長く続きます。また、揚げた後は立てて油をしっかり切り、余熱がとれたらキッチンペーパーで包み、冷蔵庫で2日以内に食べるのが理想的です。
冷凍保存する場合は、完全に冷まして1枚ずつラップに包んで冷凍袋に入れ、急速冷凍します。食べる時は、凍ったまま180℃程度の油で再揚げするか、オーブントースターを使うと美味しく復活できます。
衛生面では、再加熱時に食品の中心温度が75℃以上になるよう加熱し、加熱後はなるべく早く食べることが重要です。
まとめ
揚げたての天ぷらは衣がサクサクでとても美味しいものですが、時間が経つと衣がしなしなになり、美味しさも半減してしまいます。その原因は主に衣が具材や空気中の水分を吸収することにあり、デンプンの性質も影響しています。
冷めた天ぷらを復活させるには、フライパンや魚焼きグリル、トースターで手軽に焼く方法のほか、低温の油で再度揚げる方法があります。さらに、保存や再加熱にもひと工夫すれば、美味しさを長持ちさせることが可能です。
自宅の環境や手間に合わせてこれらの方法を選び、いつでも美味しい天ぷらを楽しみましょう。