家の中でクモを見かけたら放置が正解?実は“ありがたい虫”だった!

家の中に突然クモが現れたらびっくりしますよね。実は、クモはゴキブリや蚊などを食べてくれる益虫なんです。この記事ではクモを退治しなくてもよい理由と、クモが出たときのおすすめの対応法をご紹介します。

家の中でクモを見つけたら…どうすればいい?

暖かくなってくる春の時期、家の中でふと壁や天井を見るとクモがいてびっくりしたことはありませんか?足が長くて動きも早いクモを目にすると、「うわっ、気持ち悪い!」と思ってすぐに退治したくなってしまいますよね。

でも、ちょっと待ってください。そのクモ、本当に退治してしまってもいいのでしょうか?実はクモが家にいるということは、家の中に何かエサになる虫がいる証拠なんです。だから、すぐに退治せず、クモのことをちょっとだけ知ってみるのもいいかもしれませんよ。

家の中でクモを退治しない方がいいって本当?

歩く蜘蛛

見た目が苦手な人も多いクモですが、実は人間にとって役に立つ「益虫」と呼ばれる虫なんです。具体的にどんなメリットがあるのかを見ていきましょう。

家の害虫を食べてくれるから益虫!

クモが益虫と言われる一番の理由は、家の中にいるイヤな害虫を食べてくれるからです。クモが食べてくれる害虫は、例えばこんな虫たちです。

  • ダニ
  • ハエ
  • ゴキブリ

特に人間が苦手とするゴキブリを食べてくれるのは、本当にありがたいですよね。ゴキブリは1匹見つかると、実際にはもっとたくさんいると言われていて、見つけただけでゾッとします。そんなゴキブリや、うるさい蚊、小さくて見つけにくいダニを食べてくれるクモは、見た目が少し気持ち悪くても、実は家の大切な味方なんです。

クモは縁起が良いって聞いたけど…

クモには昔から縁起の良い虫としてのイメージもあります。特に朝に見るクモを「朝グモ」と呼び、子孫繁栄や金運アップにつながると言われています。そのため、朝にクモを見つけたら無理に退治しないほうがいいとされています。

逆に夜見る「夜グモ」は縁起がよくないとも言われますが、それでも殺さずにそっと外に逃がしてあげるのがおすすめですよ。見た目で判断せず、こうした昔ながらの言い伝えも大事にしてあげたいですね。

クモが家の役に立つ存在だということを知ると、少しは怖さも和らぐかもしれませんね。実際に家の中でよく見るクモにはどんな種類がいるのか、具体的に見ていきましょう。

家でよく見かけるクモはこんな益虫

家の中でよく目にするクモは、意外にもとても役立つ種類が多いんです。ここでは身近でよく見かけるクモを2種類ご紹介します。

小さくてジャンプするアダンソンハエトリ

家の中でぴょんぴょん跳ねている小さいクモを見たことはありませんか?それはきっと「アダンソンハエトリ」です。

大きさは1cmくらいで、ジャンプ力があるのでちょっと驚いてしまいますが、巣を張らずに部屋の中を歩き回り、コバエや小さな害虫を捕まえてくれます。小さいので怖くもなく、見つけてもあまり気にならない存在ですよね。

ゴキブリ退治のプロ?アシダカグモ

リビングを歩く蜘蛛

一方、ちょっと怖いのが「アシダカグモ」です。大きいものは3cm以上にもなり、初めて見るとびっくりしますよね。でもこのクモはゴキブリを食べることで有名で、家にいるとゴキブリが激減するほど効果的です。

巣を張らずに歩き回り、家の中を掃除するようにゴキブリを退治してくれる強力な味方です。ちょっと見た目は怖いけど、ゴキブリが苦手な人にとっては、ありがたい存在かもしれません。

クモを見つけたらどう対応するのが正解?

考える夫婦

ここまでクモが益虫であることを紹介しましたが、「それでもやっぱり苦手!」という人もいますよね。クモを見つけたときには、無理してそのままにする必要はありません。

退治しない方法で、上手に対応するポイントをお伝えします。

家の中に置いておくメリット

クモをそのまま家に置いておけば、害虫が自然に減って衛生的になります。家の中で巣を張らずに動き回るタイプのクモであれば、部屋の見た目を汚すこともありません。

ただ、どうしても気になる場合や苦手な人もいると思います。特に寝室や台所など、気になる場所で見つけた場合には無理して置いておかず、別の方法で対応しましょう。

クモを外に逃がす簡単な方法

クモを見つけたときに安全に外へ逃がすには、紙コップやちりとりなどを使う方法がおすすめです。紙コップやちりとりでクモを優しく囲んだら、厚紙や紙をゆっくり差し込み、外に出して逃がしてあげましょう。クモも命ある生き物なので、殺さずに優しく逃がしてあげるのが一番です。

ちなみに、クモを掃除機で吸い取る人もいますが、これはクモが死んでしまう可能性もあるため、できるだけ避けたい方法です。どうしても捕まえるのが難しい場合のみ、掃除機を使ったあとすぐにゴミパックを処理するといいですよ。

クモが入ってきにくい家にするには?

クモが家の中に入ってくる理由は、害虫などのエサを求めているからです。そのため、クモが入ってくる隙間を塞いだり、家の中の害虫を減らすことで自然にクモも減っていきます。

窓や玄関の小さな隙間をテープやパテで埋めたり、網戸の破れを直すなど、ちょっとした対策がとても効果的です。また、食べ物や生ゴミを放置せず、定期的に掃除することで害虫の数を減らせば、クモも自然と家から出ていくようになりますよ。

さらに、クモが苦手な匂いとして知られるペパーミントの香りが入ったアロマスプレーなどを玄関や窓の近くに吹き付けると、忌避効果が期待できます。市販のものもあるので試してみてはいかがでしょうか?

こういった方法を知っていれば、クモが苦手な人も安心して対応できそうですね。

クモが出たらどうする?知っておきたいポイント

家の中でクモを見かけたとき、慌ててすぐに退治しようとする人も多いですが、クモは害虫ではなく、むしろ家にとって良いこともたくさんあります。ポイントを整理して覚えておきましょう。

  • クモはゴキブリや蚊などの害虫を退治してくれる益虫。
  • 朝見るクモは縁起が良いとされているので、無理に殺さないほうがいい。
  • どうしても苦手なら紙コップなどで捕まえて優しく外へ逃がすのがベスト。

クモと上手に共存することで、家の中の衛生環境が改善されるだけでなく、クモも人間もお互いに快適に過ごせます。クモを見つけたら、まずは冷静に対応してみてくださいね。

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