スリにとって都合のいい人の特徴5つ…狙われやすい行動パターンとは?

観光地や満員電車などの人が集まる場所ではスリが増加しています。本記事ではスリに狙われやすい人の特徴や最新の手口、日頃からできる効果的な防犯対策をまとめました。自分の行動を見直し、被害を未然に防ぎましょう。

意外と身近なスリ被害の実態とは

女性のリュックから財布が抜き取られる様子

観光地や繁華街、通勤時の電車内など、人が多く集まる場所ではスリの被害が後を絶ちません。

警察庁のデータによると、2023年にはコロナ禍で一時減少していた街頭犯罪が前年から約17%増加し、特にスマートフォンや財布などの貴重品を狙ったスリ被害が再び目立っています。

スリは周囲に溶け込み、気づかれないように貴重品を盗みます。被害に遭ってもその場では気付かず、後になって財布やスマホがなくなっていることに気付くケースが多いため、普段から防犯意識を高めることが重要です。

本記事では、スリに狙われやすい人の特徴を5つにまとめました。該当する行動がないかチェックし、日頃から注意していきましょう。

スリにとって都合のいい人の5つの特徴

盗難

国内外を問わず、多くの人々がスリ被害に遭っています。特に初めて訪れる場所では防犯意識を高め、自分がスリに狙われやすい行動をしていないか注意が必要です。

1. 開口部が甘いバッグを使っている

スリは、手軽に開けられるバッグを瞬時に見つけ出し、気づかれずに中身を盗んでいきます。具体的には以下のようなバッグが狙われやすいです。

  • 背後に開口部があるリュックサック
  • ファスナーがないショルダーバッグ
  • 背中側に掛けている斜め掛けバッグ

バッグのチャックが閉まっていたとしても、自分の視界から外れた背中側にあると被害リスクが高まります。特に混雑した電車や繁華街、観光地では、バッグを常に体の前で抱えておくのが安全です。最近ではスリ対策として、ロック式ジッパーや耐切創性素材を使った「アンチスリバッグ」も販売されています。

2. 財布やスマホをポケットに入れている

ズボンの後ろポケットに財布やスマホを入れている人はスリの格好のターゲットです。混雑した場所であれば、知らぬ間に抜き取られる危険性が非常に高くなります。また、スリに遭わなくてもポケットから落として紛失する可能性もあります。

チェーンなどで固定していても、スリは巧みに中身だけを抜き取ります。スマホと財布を同じポケットに入れている場合は特に注意が必要で、被害時の損害が大きくなるため避けましょう。

3. 高価なブランド品や時計を身に着けている

旅行や特別な外出の際には、ブランドバッグや高級時計などでおしゃれをしたくなりますが、こうしたアイテムはスリの標的になりやすいため注意しましょう。

特に海外の観光地では、「高価なブランド品を持つ=裕福で現金を多く持っている」と判断されやすく、盗難リスクが上がります。

また、近年では高級時計や人気ブランドのスニーカーを狙った盗難も増えているため、旅行先ではあえて目立たない服装やアイテムを選ぶことも重要です。

4. 歩きながら何かに夢中になっている

スマホで地図やメッセージを確認しながら歩く「ながら歩き」をしている人はスリに狙われやすくなります。

手元や画面に集中していると、バッグやポケットに手を伸ばされても気づきにくくなります。また、イヤホンで音楽やPodcastを聞きながら歩いている人も、周囲の状況が把握できず危険です。

国内の駅構内や繁華街、海外の観光地など人の多い場所では、特に意識して周囲への警戒心を高める必要があります。貴重品の所在を常に意識し、スリの隙を与えないよう心がけてください。

5. 荷物で両手がふさがっている

旅行や出張、買い物帰りなどで荷物が多い場合、両手がふさがってしまいスリのターゲットになりやすくなります。

両手が使えない状態では、盗まれた際にすぐに対応できず、スリにとって絶好の機会となります。また、荷物が多いと土地勘がない観光客や旅行者だと見抜かれやすく、狙われやすくなります。

バッグや荷物はできるだけコンパクトにまとめ、片手が自由に使えるように工夫しましょう。特に空港や駅など移動の多い場所では、カートやスーツケースを活用すると効果的です。

スリ被害を未然に防ぐための効果的な対策

財布からお金を抜き取る様子

日常生活や旅行先でのスリ被害を防ぐためには、以下の基本対策を徹底しましょう。

  • 財布やスマホ、パスポートなどの貴重品をポケットに入れない
  • バッグはファスナーやロック機能付きのものを選び、常に視界の範囲内に置く
  • カフェやレストランではバッグを置きっぱなしにせず、椅子やテーブルの脚にワイヤーロックで固定する
  • イヤホンやスマホに夢中にならず、周囲の状況を常に意識する
  • 万が一に備え、持ち物の写真をスマホで撮影し、データを別途保存しておく

特に近年はスマホの盗難が増加しています。盗難後の不正利用を防ぐため、スマホにはFace IDや指紋認証など生体認証機能を設定し、PINコードだけの簡単なロックは避けましょう。

海外旅行に行く際は、現地の在外公館(大使館や領事館)の連絡先を事前に確認しておくと安心です。また、旅行保険の携行品損害補償も検討し、盗難や紛失に備えてください。

まとめ

スリ被害に遭いやすい人の特徴は、バッグの選び方や貴重品の持ち方など日頃の行動に共通点があります。特に開口部が甘いバッグや、ポケットに財布やスマホを入れる習慣は国内外を問わず被害の原因となっています。

また、ながら歩きや荷物の持ち過ぎも狙われやすい状況を作り出すため注意が必要です。日常的に防犯意識を持ち、周囲の状況に常に注意を払うことで被害リスクを大幅に減らすことができます。貴重品の携帯方法やバッグの選択を工夫し、万が一のための対策を怠らないよう心がけましょう。

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