「味噌は常温保存でも平気」は間違い!?やりがちなNG保存法4選

味噌は日本の食卓に欠かせない調味料です。味噌汁はもちろん、おかずの味付けや風味付けなど、毎日のように使用される家庭も多いでしょう。しかし、頻繁に使っているからこそ、意外と誤った使い方や保存方法をしてしまいがちです。ちょっとした間違いで、味噌本来の風味や栄養を失ってしまうこともあります。

味噌はアンチエイジング効果もある万能調味料

大豆と白みそ

古くから日本人の生活に溶け込んでいる味噌には、多くの魅力があります。例えば、日常的に摂取することで、便通の改善や骨を強くする効果があることがわかっています。さらには、胃がんや乳がんなど、重大な病気のリスクを低下させるという研究結果も報告されています。

また、米麹を用いた白味噌には、シミ予防や美白効果など、アンチエイジングに役立つ成分が多く含まれていることも知られています。そのため、女性にとっても非常に魅力的な調味料と言えるでしょう。

そんな優れた効果を持つ味噌も、使い方や保存方法を誤ると、せっかくのメリットが台無しになることがあります。

意外とやりがちな味噌のNG使用法4つ

米味噌をとぐところ

日常的に使う味噌だからこそ、正しい扱い方を知ることが大切です。ここでは、多くの人がうっかりやってしまう間違った味噌の使い方や保存方法を見ていきましょう。

1.味噌を加えた後に沸騰させてしまう

味噌汁を作る時、味噌を溶いた後に再度沸騰させてしまうことはありませんか?

実はこれ、味噌の風味や香りを大きく損なう原因になります。沸騰により味噌特有のうま味成分が飛んでしまい、本来の美味しさを感じにくくなってしまいます。特に再加熱する際は注意し、沸騰直前の温度で温めるよう心掛けましょう。

料理の仕方だけでなく、味噌をすくう際にも意外な落とし穴があります。

2.濡れたお玉で味噌を直接すくってしまう

味噌汁を調理していると、ついそのまま濡れたお玉を味噌に突っ込んでしまいがちです。しかし、この行為は味噌の劣化を早めてしまいます。水分が混ざることで、保存中の味噌の水分量が増加し、カビや腐敗の原因となります。味噌をすくう際は必ず清潔で乾燥したスプーンを使いましょう。

さらに、味噌の保存方法についても誤った知識が広まっています。

3.味噌を常温で長期間保存してしまう

「味噌は発酵食品だから常温でも問題ない」と誤解されることがありますが、これは間違いです。

確かに発酵食品ではありますが、常温で長期間保存すると風味が落ちたり、過度に発酵が進んで品質が悪化したりします。特に夏場は温度や湿度が高く、カビの発生リスクも高まります。開封後は冷蔵庫や冷凍庫で保存することを心掛けましょう。

味噌の保存にはもう一つ、重要な注意点があります。

4.空気に触れる状態で長く保存してしまう

パッケージのまま保存すると、味噌と容器の間に空気が入り、徐々に酸化が進んでしまいます。酸化すると味噌の風味が落ち、品質も悪化します。ラップで味噌の表面をぴったりと覆い、空気を完全に遮断することで風味を守ることができます。

こうしたNG行為を避け、味噌の風味を長く楽しむためにも、正しい保存方法を覚えておきたいものです。

味噌を美味しく保つ正しい保存法

ラップで包んだ味噌玉

味噌の品質を保つために最も大切なのは、空気との接触を防ぐことと、温度管理です。保存するときは、味噌の表面に直接ラップを密着させ、その上から蓋をしっかりと閉じます。また、冷蔵庫のチルド室や冷凍庫を利用すると、より鮮度や風味を保ちやすくなります。味噌は冷凍しても凍りにくいため、頻繁に使用しない場合には冷凍保存も非常に有効です。

さらに、味噌の風味を引き出すためには、調理の仕方にもコツがあります。

風味を損なわない味噌汁の調理のコツ

味噌汁付きの朝ごはん定植

味噌汁を作る際は、具材がしっかり煮えてから火を止め、その後に味噌を溶き入れましょう。こうすることで味噌本来の香りやうま味が十分に楽しめます。また、根菜類のように火の通りにくい具材は先に煮込み、豆腐やわかめなどの具材は最後に入れて軽く温める程度にすると、具材の美味しさも引き立ちます。

味噌の正しい保存や調理方法を知り、日々の食卓をより豊かにしてみませんか。

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