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不成就日とはどんな日?
不成就日(ふじょうじゅび)とは、「何をやってもうまくいかない日」とされる暦の中の特別な日のことです。
古くから伝わるこの日は、文字通り「物事が成就しない(うまくいかない)」とされ、昔の人々は人生の節目となる大切な行動や新たな挑戦を避けてきました。
なぜ現代人も気にするのか?
現代でも不成就日を気にする人は少なくありません。特に重要なイベントや、新しい物事を始めるタイミングでは、縁起を重視する心理が強まります。
これは単なる迷信と片付けるには難しく、むしろ「少しでも成功率を上げたい」という人間の自然な願望や不安が背景にあります。
そのため、日常生活では意識しない人でも、結婚式や引越し、契約などの大きな節目では念のためにチェックすることが多いのです。
2025年の不成就日一覧
2025年の不成就日を月ごとに整理しました。特に大きな行事や新たなスタートを計画するときには、事前に確認すると安心です。
- 1月:5日(日)、13日(月・祝)、21日(火)、31日(金)
- 2月:8日(土)、16日(日)、24日(月)
- 3月:1日(土)、9日(日)、17日(月)、25日(火)、29日(土)
- 4月:6日(日)、14日(月)、22日(火)
- 5月:1日(木)、9日(金)、17日(土)、25日(日)、31日(土)
- 6月:8日(日)、16日(月)、24日(火)、30日(月)
- 7月:8日(火)、16日(水)、24日(木)、30日(水)
- 8月:7日(木)、15日(金)、25日(月)
- 9月:2日(火)、10日(水)、18日(木)、23日(火)
- 10月:1日(水)、9日(木)、17日(金)、21日(火)、29日(水)
- 11月:6日(木)、14日(金)、23日(日)
- 12月:1日(月)、9日(火)、17日(水)、24日(水)
以上が2025年における不成就日です。これらの日を頭に入れておくことで、より計画的に物事を進められるでしょう。
不成就日にしてはいけないこと5選
不成就日は、「物事がうまくいかない」とされる日だけに、避けておきたい行動があります。以下で紹介する行動は、特に縁起を重視するなら気をつけておくべきでしょう。それぞれ「なぜ避けるべきか」という理由を具体的に解説していきます。
① 結婚・入籍
結婚や入籍は人生の大きな節目であり、夫婦の将来がうまく進んでほしいと誰もが願うでしょう。
しかし、不成就日にこれらを行うことは、夫婦関係の安定性を損ねる可能性があるとされています。昔から、「始まりの日」の運勢がその後の生活に影響すると考えられてきました。これは料理に例えると、最初に間違った調味料を入れてしまうようなものです。後から修正できても、本来の味を取り戻すのは難しくなります。
実際、不成就日に結婚式を挙げた人が必ず不幸になるわけではありませんが、心理的な不安が残ってしまうと、ちょっとした出来事でも気になってしまうかもしれません。夫婦生活が順調であるためには、できるだけ心理的な不安を避ける意味でも、不成就日の結婚・入籍は控えたほうが良いでしょう。
② 子どもの命名
子どもの名前は、その子の人生の成功や幸福を願ってつけられるものです。
不成就日に命名すると、その名前が持つとされる良い運気が十分に活かされない、あるいは逆に悪影響が生じる可能性があるといわれています。例えば、命名は「人生という航海に送り出す船を造ること」に例えられます。その船をわざわざ「うまく進まない日」に送り出す必要はありません。
出生届の提出期限にはある程度余裕がありますから、急いで不成就日に済ませてしまうのではなく、念のため別の日を選んだ方が気持ちの面でも安心できます。赤ちゃんの将来を考えるなら、不成就日は避けて命名や出生届の提出を行いましょう。
③ 引越し
新しい場所に住むということは、人生における新たな出発を意味しています。引越し先では、良い環境や新しいチャンスを得て、新生活が順調に進むことが理想です。
しかし、不成就日に引越しをすると、新しい家での生活がスムーズにいかない恐れがあるといわれます。引越しは言わば、新しい土地に「根を張る行為」です。土壌が悪い日に植え替えた植物が、順調に根を張れず枯れてしまうようなことは避けたいものです。
引越しの日程は可能であれば、縁起の良い日を選びましょう。不成就日に強引に実施してしまうと、後々気になって些細なトラブルでも過敏に反応してしまい、精神的に疲れることになりかねません。
④ 神社参拝や願い事
神社への参拝や願掛けは、本来は叶ってほしい願いを神様に届ける行為です。
しかし、不成就日は「物事が成就しない日」とされているため、わざわざその日に願いをかけても、願いが叶いにくくなると考えられています。これは、神社への参拝を「神様との約束」と考えると理解しやすくなります。相手が忙しい日に無理に約束を取り付けても、こちらの希望を丁寧に聞いてもらうのは難しくなりますよね。
また、不成就日に願掛けをしたことで、後から「あの日にお願いしたから叶わないのかな」と余計な心配を抱えてしまうことにもなりかねません。神社参拝や特別な願い事は、縁起が良い日に行うほうが気持ちの上でも安心です。
⑤ 新しいことを始める(買い物・契約・事業など)
新しいものを購入したり、新たな事業や仕事をスタートさせることは、良い結果を期待して行う行動です。
不成就日にこれらを行うと、購入した物が思ったより役に立たなかったり、契約や事業が順調に進まずに苦労する可能性があるとされています。新たな経済活動や仕事は、「未来への投資」といえるものです。投資をするなら、最もリスクが低く、成功の可能性が高いタイミングを選ぶべきでしょう。
縁起が悪いと感じる日をあえて選ぶことは、わざわざハードルを高く設定してスタートを切るようなものです。購入や契約、ビジネス開始などは、不成就日を避けて別の日を選ぶことで、心理的な安心感を持って取り組めます。
吉日と不成就日が重なったらどうする?
不成就日を気にして日取りを決めていると、時折「大安」や「一粒万倍日」、「天赦日」などの縁起が良い日と重なることがあります。こうした場合は、どのように考えればよいのでしょうか。
まず、「大安」と重なった場合についてです。大安は昔から「何をしてもうまくいく日」と言われていますが、不成就日と重なったときは「不成就日の影響が強いため、重要な行動は避けることが一般的」とされています。
これは、例えば「晴れているが雨が降っている」という状態に似ています。晴れの日を信じて外出しても、やはり濡れることは避けられないのです。
一粒万倍日や天赦日と不成就日が重なった場合
次に「一粒万倍日」や「天赦日」についてですが、これらは「新しいことを始めるのに最適な日」とされています。ただし、不成就日と重なったときには「吉日の効果で不成就日の影響はやや和らぐものの、念のため別の日を検討したほうが良い」と考えられています。
つまり、縁起の良さが完全に不成就日の悪い影響を消すわけではないということです。この場合は、晴れ間が見えるものの雲が完全には晴れない状態だと考えればよいでしょう。安全策としては、別の日に再調整したほうが心理的にも安心です。
不成就日を気にしすぎない考え方
ここまで不成就日に避けるべきことを挙げてきましたが、何もかも気にしすぎる必要はありません。日常生活の些細なことまで意識してしまうと、ストレスが溜まるばかりです。
例えば、日常の掃除や片付けをすることに関しては全く気にしなくても大丈夫です。掃除や整理整頓は運気を整える行為でもあり、不成就日に行ったからといって運が落ちることはありません。
普段の買い物や通院も問題なし
また、スーパーでの日常的な買い物や、すでに予定されていた美容室や病院への通院など、普段の生活に密着したことについても同様です。こうした普段の行動まで制限してしまうと、かえって毎日の生活が窮屈になってしまいます。
不成就日はあくまでも「新しいことを始める」「大きな節目の行動を避ける」というポイントでのみ気を付ければ十分なのです。実際、これはあくまで暦上の話であり、過度に恐れる必要はありません。不安を抱えすぎると、何事も積極的に取り組めなくなってしまいます。
気楽に捉え、「大事な行動以外は気にしない」というバランスのとれた考え方を持ちましょう。
上手な付き合い方と気持ちの持ち方
不成就日とうまく付き合うためには、「自分の気持ちに合った範囲で取り入れる」ことが大切です。
例えば、不成就日をチェックすることで「慎重さ」を持つきっかけにするのも一つの方法です。無理に避ける必要はなく、「迷ったときの目安」として考えるだけでも安心できます。
また、不成就日を意識することで、「縁起が良い日」を積極的に活用するようになれば、日常にメリハリが生まれ、良いリズムができます。何よりも、「自分が納得して選んだ日」こそが、あなたにとって最も良い日になるのです。
あくまでも不成就日は「目安」であり、あなた自身の気持ちや判断が大切です。日々の生活に不成就日を上手に取り入れて、気持ちよく過ごしていきましょう。