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家の中をうろうろしているクモ…実は『縁起物』
部屋の中で過ごしていると、ふと床や壁に黒い小さな物体がそろそろっと動いている様子が目に入ることはありませんか。驚いて目を凝らすと、小さなクモがいるという光景は珍しくありません。
家の中に虫がいる現場を発見すると、すぐさま殺虫剤などで殺しにかかってしまう人もいると思いますが、実はクモは昔から『縁起物』と言われていて、家の中にいるクモは殺すべきではないと言われています。
例えば、クモがいる家は商売が繁盛すると言われていたり、クモが日中に現れたらその日は1日晴天になると言われることもありました。また、迷信だけでなく、実際にクモが家の中を徘徊していることでメリットもあるので、むやみに殺さず、しばらくは放置しておいた方が有益です。
家の中のクモを退治せずに放置しておくメリットとは
家の中で発見したクモを放置しておくと、どのようなメリットをもたらしてくれるのでしょうか。
家の中に侵入してきた害虫を駆除してくれる
最も大きなメリットとして、クモは害虫を餌にするため駆除してくれるという効果が見込めます。
例えば、足が長い10cmほどまで成長する「アシダカグモ」は、ゴキブリを主食とするため、このクモが家の中にいることで侵入したり繁殖してしまったゴキブリを食べて駆除してくれるのです。
また、家の中に巣を張る「ヒラタグモ」は、空中を飛ぶ害虫(ハエや蚊)を捕食すると言われているので、張る巣の数が増えていないのであれば、しばらくはそのまま放置していても害はないでしょう。
ダニを駆除してくれる
「ハエトリグモ」と呼ばれるクモは、名前の通り害虫であるハエを主食とします。しかし、ハエ以外にもダニを食べてくれるため、家の中が清潔になるというメリットがあります。
ただし、寝室などはどうしてもクモが徘徊していると、寝ている間の動きが気になりますよね。そのため、普段からダニ対策を怠らず、クモが徘徊する必要のない状態に整えておきましょう。
クモを駆除する方法やタイミングは?注意点も紹介
クモを見つけても即座に駆除するのではなく、しばらく放置しておくことで害虫を知らぬ間に食べてくれるので助かります。しかし、クモがずっと居座っていても気分があまり良くありません。どのタイミングで駆除するべきなのでしょうか。
クモが大きくなった時や増えた時が駆除するタイミング
大きいクモが現れた場合は、見ていて恐怖を感じる人も多いので駆除してしまいましょう。また、クモの数が増えたと感じた時は、害虫を食べることでクモが成長し、繁殖している恐れがあります。この場合も駆除するべきでしょう。
また、クモが家の中にいるということは、他の害虫が棲みついている可能性が高いです。したがって、クモを退治した後は、そちらの対策も行いましょう。
殺虫剤で駆除する
クモを駆除する最も簡単な方法は、殺虫剤を使うことです。殺虫剤を噴射することで、大きいクモもあっという間に退治することができるので、必ず一家に1本は準備しておきましょう。
ただし、小さなお子様がいるご家庭の場合は、殺虫剤を撒き散らしてしまうと体に悪い影響を与えてしまいます。この場合は、殺虫剤を使った後、しっかり換気をしながら掃除を行ったり、殺虫剤を我慢してティッシュなどで退治しましょう。
業者に依頼する
あまりにもクモの数が増えてしまった場合や、普段とは違うクモを見かけた場合は、専門の害虫駆除業者に依頼してください。家族の手だけでは駆除しきれません。
特に、「ジョウロウグモ」や「セアカゴケグモ」が家に入ってきてしまった場合は、毒を持っているため近づく行為は危険です。必ず業者を呼び、駆除してもらってください。
家の中で見かける小さなクモはしばらく放置が吉
いかがでしたか。家の中で見かける小さなクモは、害虫を食べて駆除してくれる可能性が高いので、しばらくは放置しておくと守り神になってくれます。しかし、クモが増えてしまったり大きくなった時は、殺虫剤などを駆使して退治しましょう。