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水飴の代用品の作り方
家に水飴が無くても、砂糖と水を使って簡単に水飴の代用品が作ることができます。これからご紹介する作り方は、出来上がりが40g程度の水飴の代用品の作り方です。
材料
- 砂糖:36g(小さじ12杯)
- 水:30g(大さじ2杯)
作り方
- 砂糖24g(小さじ8杯)と水30g(大さじ2杯)を耐熱容器に入れて混ぜ合わせます。電子レンジで1分前後温めます。この時、ぶくぶくと泡が出てくるまで加熱します。様子を見ながら温める時間を調整してください。温めすぎると、茶色くなりべっこう飴のようになってしまいます。電子レンジから離れず様子を見ながら温めましょう。
- ぶくぶく泡が出てきたらいったん電子レンジから耐熱容器を取り出します。耐熱容器はとても熱くなっているので、火傷に注意して下さい。取り出した耐熱容器に残りの砂糖12g(小さじ4杯)を加えスプーンでよく混ぜ合わせます。
- そして再び電子レンジで加熱します。この時もぶくぶくして、砂糖が溶けるまで1分前後加熱してください。電子レンジから離れず、温めすぎにならないよう様子を見ながら、温める時間を調整してください。
さらさらの水飴ではなく、とろみのある水飴に仕上げたいときは、2で加熱した水飴を別の容器に移して冷蔵庫で30分ほど冷やします。
砂糖が多すぎると冷めた時に固まりやすくなることや、砂糖が底に沈んでしまう場合もあります。それを避けるためには温める時に底に砂糖が溜まっていないか確認しながら加熱をしてください。
水飴を蜂蜜で代用出来るか
水飴と同じようにとろみがある甘味料の蜂蜜は、水飴の代用となるのでしょうか。また蜂蜜以外にも水飴の代用となるものを確認しておきましょう。
水飴を蜂蜜で代用はできる
料理やお菓子作りで、レシピには「水飴」と書いてあっても家に無い場合、蜂蜜があれば蜂蜜で代用することが可能です。水飴も蜂蜜も、料理やお菓子作りでは甘みとつやを出したり、照りを出したいときに使うことが多いです。
蜂蜜には独特の風味があるため、仕上がりは多少異なりますが、水飴の代用として使う場合は同じ分量で使ってみるのが良いでしょう。
蜂蜜以外の代用品
蜂蜜以外の代用品としては、そのまますぐに置き換えられるのは「ガムシロップ」です。ガムシロップは水飴と同じような見た目で甘さのあるものですが、成分は異なり異性化糖と呼ばれる甘味料から作られています。
成分はかなり異なりますが、風味は似ているため水飴が無い時には代用品として使うことができるでしょう。水飴よりサラサラとして甘みも抑えられていますが、水飴を使う場合と同じ分量で代用できます。
他には、水と砂糖で作る代用品のように、電子レンジやお鍋を使える環境であれば、オリゴ糖や三温糖、グラニュー糖などもあります。
水と合わせて加熱することで、水飴のようなとろりとした甘味料になります。注意点としては、三温糖は茶色い色をしているため、出来上がりも透明ではなく少し色が付いたものになります。
水飴と蜂蜜の違い
水飴と蜂蜜どちらも甘みを出したり、お菓子作りだけでなく料理にも使う甘味料です。この2つにはどのような違いがあるのでしょうか。
水飴とは
水飴は芋類やとうもろこしなどの穀物に含まれるデンプンから人工的に作られた甘味料で透明であり、強い粘り気が特徴です。最大の魅力は、とろみのある粘性と口当たりが柔らかい上品な甘味であるという点です。
水飴の成分であるデンプンにはブドウ糖が含まれています。それを分解して強い甘味に変え、口の中に入れるとアミラーゼという唾液に含まれる成分が、より甘みを引き出すような特徴があります。
主成分である麦芽糖は砂糖などに比べてカロリーが少ないため甘みやコクを出したい時、ツヤを与えたい時に料理やお菓子作りで使われています。水飴を使った料理の有名なものでは大学芋があります。
このように水飴はお菓子など甘いものを作るときに使うイメージがありますが、料理にも幅広く使われています。どれも水飴を使うことで、自然な優しい甘みに仕上がります。
水飴の効能
水飴にはのどに膜を張る効果が期待できるため、風邪をひいた時に取り入れると良いと言われています。その他の成分はブドウ糖と麦芽糖、デキストリンです。
ブドウ糖は、エネルギー代謝のための重要な栄養素で脳がエネルギーとして利用できる物質のため、脳を動かすにも必要となります。
そして、主成分でもある麦芽糖は、血糖値の急激な上昇を抑えたり、便通を良くする作用があると言われています。
また、デキストリンという成分は粘性や保水性を持ち、脂肪の吸収を遅延させる働きがあると言われています。便通を良くしたり脂肪の吸収を遅らせる働きなどで、ダイエット向きにも感じられますが、糖質は高めのためダイエットには不向きな甘味料と考えておいた方が良いでしょう。
蜂蜜とは
人工的に作られる甘味料の水飴と異なり、蜂蜜は自然の力で生成されている甘味料です。蜜蜂が集めて巣に貯めた花蜜の水分を蒸発させ、濃縮させたものです。蜂蜜は古代エジプト時代から食用や薬用などとして利用されていたと言われています。
また、蜂蜜は蜜の元になる植物の花によってそれぞれ異なる味や風味、色を創り出しています。驚くことに、蜂蜜の種類は世界で約4000種あると報告されています。蜂蜜はそのままヨーグルトに入れたりトーストに塗ったりするほか、お菓子作りや料理に使われています。
特に肉料理との相性はよく、蜂蜜を使って調理した肉は冷えても固くなりにくく、肉の保水性を良くして肉汁が流れ出すのを防ぐ働きもあると言われています。
他にも、蜂蜜は加熱することでカラメル化するので、水飴と同様にお菓子や料理で使うとつやと照りを出してくれます。料理以外にも保湿性に優れていることから、美容効果を期待してさまざまな使い方があります。
蜂蜜の効能
蜂蜜の主成分は、ブドウ糖と果糖ですが、その他にビタミンB群を含め10種類のビタミンに加え、ミネラルとアミノ酸はそれぞれ20種類以上、酵素は80種類と言われ、とても栄養素の高い食品です。
そして、蜂蜜の糖分は単糖類という分解されることなく消化吸収されて消火器に負担をかけない糖分と言われ、エネルギーに変わるのが早いため、疲労回復効果が期待できます。
また、蜂蜜にはグルコン酸が含まれていますが、この成分には強い殺菌作用があるため喉の痛みや炎症、咳を止めるのに効果的と言われています。このように蜂蜜は水飴と同じように、風をひいた時にも積極的に取り入れたい甘味料です。
水飴のカロリーと注意点
水飴のカロリーは100gで焼く328キロカロリーです。大さじ1杯だと69キロカロリーで、炭水化物が約18gです。砂糖100gと比較すると砂糖が384カロリーのため、若干水飴のほうがカロリーは低いです。
低カロリーではありますが糖質は高く、その糖質はインスリンを大量分泌させて、体内に脂肪を蓄えやすくさせると言われているものです。そのことからも、水飴はデンプンからできている甘味料でありますが、取りすぎには注意したほうが良いでしょう。
まとめ
水飴には料理やお菓子のつやや照りを出すのによく使われます。代用品としては、同じようにつやや照りを出すことが出来る蜂蜜を使うのがおすすめです。
しかし、水飴も蜂蜜も家に無いという時は、砂糖と水で代用品が作れます。電子レンジで簡単に作れますので、水飴も蜂蜜も無いという時には代用品を活用してみましょう