自転車を盗まれやすくする6つのNG行為…知っておきたい防犯対策とは?

自転車盗難は、普段のちょっとした油断が原因です。「鍵をかけずに離れる」「細いワイヤーロックを使う」「人目のない場所に駐輪する」など、盗難リスクを高めるNG行為とその理由を解説。大切な自転車を守るため、今すぐできる具体的な対策も紹介します。

「まさか自分が…」自転車盗難は他人事ではない

たくさんの自転車

朝、いつものように出かけようとしたら、自転車が消えている―。
「あれ?昨日ここに置いたはずなのに……」
最初は状況が飲み込めず、辺りを見回すだけ。

まさか自分が盗難被害に遭うなんて、想像もしなかったという人は多いものです。実は、自転車の盗難は珍しいことではなく、日本国内では年間16万件以上もの自転車が盗難に遭っています。

しかし、多くの人は「盗まれるのは高価な自転車だけ」「自分には関係ない」と油断しがち。その油断が犯人にとっては好都合なのです。

自転車が盗難に遭いやすくなる6つのNG行為

夜の街にとめてある自転車

意外にも、自転車の盗難被害を招いてしまうのは、普段のちょっとした行動です。ここでは特に被害に遭いやすくなるNG行為を具体的に解説していきます。

① 鍵をかけずにその場を離れる

例えばコンビニの前。「たった数分だから」「店の窓から見えるから」と鍵をかけずに自転車を放置している人は意外と多いですよね。

ところが、犯人が自転車を盗むのに必要な時間は、わずか数秒。ちょっとレジに並んでいる間に、視線を外した一瞬で盗まれてしまうのです。

実際、警察が盗難被害者に話を聞いたところ、「ほんの2~3分目を離した隙に」というケースが圧倒的に多かったそうです。短い時間や目の届く距離でも「自転車から離れる=盗難のチャンスを作る」と覚えておく必要があります。

施錠の基本を徹底するだけで、このリスクは大幅に減らせます。特に、短時間だからと油断してしまう人ほど被害に遭いやすいことを知っておきましょう。

② 細いワイヤーロックを過信する

「鍵はちゃんとかけているから安心」と思っていても、細くて安価なワイヤーロックを使っている人は少なくありません。

実は細いワイヤーロックは、自転車盗難犯にとってはあまり障害になりません。専門家によれば、細いワイヤーロックなら、工具を使えばわずか10秒程度で簡単に切断されてしまうこともあります。

例えば、紙のヒモをハサミで切るような感覚で、盗難犯は素早くロックを外してしまうのです。

一方、丈夫なU字ロックや太めのチェーンロックであれば、切断するのに数分から10分以上かかる場合も多く、犯人にとってはリスクが高すぎます。これだけ差があると、細いワイヤーがいかに防犯効果が薄いか明らかですよね。

大切な自転車を守りたいなら、細くて簡単に切られるワイヤーロックに頼るのはやめましょう。

③ 人目のない場所に駐輪する

駐輪する場所を選ぶ時、「邪魔にならないから」と建物の裏や路地の奥に置いてしまうことがあります。実はこれ、盗難犯が狙いやすい絶好のスポットなのです。

盗難犯は当然ながら人目につきたくありません。人通りが少なく、街灯がないような場所なら、安心して盗みを行えます。まるで誰も見ていない教室でイタズラをするように、悠々と盗難ができてしまうのです。

また、防犯カメラのない駐輪場も狙われやすくなります。「カメラがない=犯行がバレにくい」という理由から、盗難犯は好んでそのような場所を選びます。

自転車を置く時は、多少混雑しても人通りが多い場所や、明るく見通しの良い場所を選ぶことが大切です。

④ 自宅敷地内だからと油断する

意外にも、自転車が最も多く盗まれる場所は自宅敷地内やマンションの駐輪場です。「家の敷地内だから安全」「マンション内に他人は入らないはず」と思ってしまい、無防備になりがちなのです。

こうした心理的油断を盗難犯はよく知っています。彼らにとっては、無施錠やロックが甘い自転車が多い自宅周辺こそが狙いやすい場所なのです。

実際、私の知人も自宅の庭に置いていた自転車が、朝起きたら消えていたという経験をしました。その知人も「まさか家の中で盗まれるとは」と驚きを隠せませんでした。

自宅やマンションでも安心せず、「家だからこそ油断は禁物」と考えてください。

⑤ 長時間同じ場所に駐輪する

自転車を数日間、同じ場所に停めっぱなしにしてしまう人も多いですよね。しかし、この「長時間放置」という状態こそ、盗難犯を引き寄せる原因になります。

長時間動いていない自転車は、犯人から見て「持ち主があまり気にしていない」「すぐには気付かれない」と判断されやすくなります。自転車が放置されていることを確認すると、犯人は安心して作業に取り掛かれます。

よく例えられるのが、「無人の畑に実った果物」。誰も管理していなければ、誰かに収穫されてしまうリスクが高まるのと同じです。

自転車はなるべく毎日動かすようにして、長期間放置と見なされないように気をつけましょう。

⑥ 一箇所だけロックする

自転車に鍵をかけるのは常識ですが、「一箇所だけ」に鍵をかけている人も多いですよね。実はこれも非常に危険なのです。

犯人にとって、一箇所の鍵だけを壊したり外したりするのは、とても簡単な作業です。しかし、二箇所以上のロックがかかっていると、それだけ手間も時間も増えます。そのため、複数のロックがかかっている自転車は「手間がかかる」と敬遠されやすくなるのです。

専門家も、「二箇所以上に施錠すると、盗難のリスクが大幅に下がる」と指摘しています。特に車輪とフレームをそれぞれ別々にロックすることで、さらに盗難の難易度を高めることができます。

面倒だと感じても、大切な自転車を守るためには、一箇所だけの施錠ではなく、二箇所のロックを習慣づけるように心がけてください。

今すぐ盗難リスクを減らすためにできること

自転車のロック

自転車盗難のリスクは、日頃の少しの心がけで大きく減らせます。以下にすぐできる具体的な対策を紹介しますので、今日から実践してみてください。

▶ツーロックを習慣にする
自転車には2つの鍵をかけるのが基本です。後輪の常設鍵に加えて、U字ロックや頑丈なチェーンを前輪またはフレームにしっかり施錠してください。手間がかかると感じても、その数十秒が盗難を防ぎます。

▶自宅でも室内保管を意識する
「自宅敷地内でも安心できない」と理解したら、可能な範囲で自宅内や物置、倉庫などの室内に保管する習慣をつけましょう。スペースがない場合は玄関やベランダなど、少なくとも敷地内の目立つ場所に置いてください。

▶駐輪場所は明るく人通りの多い場所を選ぶ
夜間や長時間の駐輪が避けられないときは、照明があり、人通りのある駐輪場を利用しましょう。防犯カメラが設置されている駐輪場なら、さらに盗難抑止効果が高まります。

これらはすぐにでも実践できる防犯の基本です。特別な準備は必要ありませんが、効果は明らかです。今からでも習慣化して、大切な自転車を守りましょう。

あなたの自転車を守れるのはあなただけ

自転車にロックをかけているところ

どんなに良い鍵を使っても、置く場所に気を配っても、最後に自転車を守れるのはあなた自身の意識です。盗難犯は少しでも楽に盗める自転車を選びます。

つまり、あなたが油断せずにちょっとした防犯意識を持つだけで、盗難リスクは大幅に減るのです。

日常のほんのわずかな注意や行動の工夫が、大切な自転車を盗難から守ります。自転車を失ってから後悔するのではなく、今日から「自分の自転車は自分で守る」という意識を持って生活しましょう。

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