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そのワイン、本当に美味しく飲めていますか?
特別な日に飲もうと楽しみにしていたワイン、いざ飲んでみたら「なんか変な臭いがする…」「美味しくない」とガッカリした経験はありませんか?また、プレゼントとしていただいた高級ワインを、飲むタイミングがわからず棚にしまったままになっていませんか?
実は、ワインはとってもデリケートなお酒。ちょっとした保管方法のミスが、ワインの味や香りを台無しにしてしまうんです。自分ではきちんと保存しているつもりでも、知らず知らずのうちに間違った保存方法をしてしまっている人も少なくありません。
せっかくのワインが無駄にならないように、まずはやりがちな保存の失敗例を一緒に確認していきましょう。
ワインを劣化させるNGな保存方法5つ
気づかずにやってしまいがちな、ワインを劣化させる保存方法を紹介します。特にありがちなものを具体的に挙げているので、心当たりがないか確認してみてくださいね。
1. 日光が当たる場所での保存
ワインを窓際やテーブルの上など、日差しが入り込む場所に置いていませんか?実はそれ、かなり危険な保存方法なんです。
ワインに直射日光が当たると、「日光臭」と呼ばれる独特な臭いが発生します。これは簡単に言うと、玉ねぎや茹でたキャベツのような、もわっとした硫黄臭に近い臭い。この臭いがワインに付くと、本来持っている華やかな香りや繊細な味わいが台無しになってしまいます。
ワインは光に弱い飲み物です。明るい場所に置いてあるワインは、一見問題なさそうに見えても少しずつ劣化していることが多いんですよ。せっかくのワインを日光臭で台無しにしないように、保存場所には十分注意しましょう。
2. 温度変化が激しい場所での保存
ワインを置く場所を決めるとき、「ここなら邪魔にならないから…」とキッチンの隅や、窓際のラック、あるいはリビングの棚の上などを選んでいませんか?でも、これらの場所は家の中でも特に温度の上下が激しく、ワインを保存するには向いていないんです。
例えばキッチンは料理をするたびに温度が高くなったり、冷えたりと繰り返しますよね。リビングも、日中は暖かくても夜間や朝方は急激に冷え込みます。こうした頻繁な温度変化にさらされると、ワインの味は急速に劣化します。具体的には、繊細な香りが失われたり、酸味や渋みのバランスが崩れたりすることがあるんです。
温度の理想は12~15℃くらいですが、ここでは数字のことは気にせず、まずは温度の変動が少ない場所を選ぶことを意識してみてください。家の中で最も温度が安定した場所はどこか、改めて確認してみるといいですね。
3. 湿度が高すぎたり低すぎたりする場所での保存
湿度は目に見えないため、意外と気にしていない人が多いですよね。でも実は、湿度の管理はワイン保存の大切なポイントのひとつなんです。
湿度が高すぎると、瓶のラベルにカビが生えやすくなります。せっかくの贈り物のワインが、飲む前にラベルが汚れてしまったら悲しいですよね。一方、湿度が低すぎる場所ではコルクが乾燥して縮み、瓶の中に空気が入りやすくなります。空気が入り込むと、ワインが酸化して風味や香りが劣化してしまうんです。
ワインに適した湿度はおよそ75%前後と言われていますが、湿度計がなくても大丈夫。まずはジメジメしている場所や、反対にエアコンが効きすぎて乾燥している部屋を避けるだけでも、十分効果があります。身近な感覚を大事にして、ワインのために適切な湿度の場所を探してみてくださいね。
4. 立てた状態での保存
ワインを縦に立てた状態で保存していませんか?スーパーやコンビニで並んでいる姿を見慣れているので、ついつい立てて置いてしまう人も多いでしょう。
でも実は、ワインを立てて保存するのはよくありません。ワインの瓶は、コルク栓が常に液体に触れることで湿り気を保っています。ところが瓶を立てて保存すると、コルクが乾燥してしまい、空気が瓶の中に入り込みやすくなります。空気が入るとワインはどんどん酸化し、本来の新鮮な香りや味わいが損なわれてしまうんです。
「場所が狭いから立てて置くしかない」と悩むかもしれませんが、ワインの品質を長く守るためには横向きの保存が基本です。大切なワインを守るために、ちょっとした工夫をして横向きに置けるようにしてみましょう。
5. 常温での長期保存
「ワインは常温でも大丈夫でしょ?」と思って、そのまま棚に置きっぱなしにしている人もいますよね。でも実はそれ、ワインにとっては大きなリスクなんです。
ワインは常温に置いておくと徐々に酸化が進みます。特に開封したワインを常温に置いてしまうと、空気中の酸素に触れる面積が増えるため、酸化は急速に進みます。酸化が進んだワインは、香りや味わいが変化するだけでなく、微生物が繁殖して品質がさらに落ちる可能性があります。
未開封の場合も油断は禁物です。長期間常温で放置してしまうと、じわじわと酸化が進み、いつの間にか本来の味や香りが損なわれてしまいます。
せっかくのワインを美味しく楽しむために、開封したワインは早めに飲みきること、未開封のワインは常温の場所に長く置かないことを意識してみてくださいね。
これが正解!ワインを美味しく保つ正しい保存方法
ここまでワインを劣化させるNGな保存方法を見てきましたが、それでは実際にはどんな保存方法が良いのでしょうか?特に難しい方法や特別な設備はなくても、工夫次第でワインの美味しさを守れますよ。
未開封のワインは横向きで安定保管
未開封のワインは、横向きに寝かせて保存するのが基本です。先ほど説明したように、横向きに寝かせておくことでコルクが常に湿った状態になります。そのためコルクが乾燥せず、空気が瓶に入りにくくなるんです。
また、ワインにとっては適切な温度や湿度も重要ですが、家庭で完璧に揃えるのは難しいですよね。でも心配しなくても大丈夫。ワインを直射日光が当たらない冷暗所で横向きに置くだけでも、品質を十分に保つことができます。
ワインを美味しく長く楽しむために、まずは瓶を寝かせて安定させることから始めてみましょう。
開封後は空気に触れさせない
一度開けたワインを「とりあえず栓をして置いておけばいいかな」と、軽く考えている人もいるかもしれません。でも開封したワインは、思った以上に早く劣化が進んでしまうんです。
ワインは空気に触れると「酸化」が進みます。酸化とは、切ったリンゴが茶色く変色するような状態と似ているんです。酸化したワインは香りが飛んでしまい、酸味が強くなったり、果実味が失われたりします。美味しさを失うスピードは、栓をゆるくしているほど加速してしまいます。
そこで役立つのが「真空栓」や「空気抜きポンプ」といったアイテムです。スーパーやホームセンターなどで簡単に手に入り、価格も手頃です。これを使うと、瓶の中の空気を取り除くことができるため、ワインの酸化を防げます。
開封後のワインは、できれば数日以内、長くても1週間ほどで飲み切るようにすると良いですよ。「ちょっとだけだから」と気を緩めずに、空気に触れさせない工夫を心がけてくださいね。
家にワインセラーがなくても安心な工夫
「ワインセラーなんて高価なもの、家にないよ!」という方もご安心ください。特別な設備がなくても、日常生活の中で工夫できるポイントがたくさんあります。
例えば冷蔵庫です。開封後のワインは必ず冷蔵庫で保存するようにしましょう。冷蔵庫内は低温で酸化が進みにくいため、ワインを美味しく長持ちさせることができます。冷蔵庫の温度が低すぎる場合は、野菜室を使うのもおすすめです。野菜室は通常の冷蔵庫内より温度がやや高く、ワインにとってちょうど良い環境です。
また、家庭にあるものでワイン保存の環境を作るなら、発泡スチロールの箱や遮光性のある布を使う方法もあります。発泡スチロールは温度変化が少なく、遮光布は日光からワインを守ってくれます。こうした身近なものを使うだけでも、ワインの保存環境がグッと向上しますよ。
「設備がないから仕方ない」と諦めずに、まずはできることから始めてみてくださいね。
ワインを正しく保管して、最後の一杯まで楽しもう
ワインを美味しく楽しむために大切なのは、日光・温度・湿度に注意し、瓶は横向きで保存することです。そして開封後は早めに飲み切り、酸化を防ぐための工夫をすることが重要です。
今回紹介した方法は、特別な知識やお金をかけなくても誰でも簡単に実践できます。贈り物としていただいたワイン、大切な人との特別な一本を、最後の一杯まで美味しく味わうために、ぜひ今日から取り入れてみてくださいね。