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マンションのベランダ掃除に最適な日
湿度が高い曇りの日
意外ですが、ベランダ掃除に最も適していると考えられる天候は、湿度が高めの曇り空の天候です。さらに条件を加えると、風の少ない日、がベストです。また、小雨がぱらついている程度の日もベランダ掃除には適しています。
これらの気候が適しているという理由は、曇り空で湿度が高めであると、湿気がホコリを吸い取って重くなることで、ホコリが風に舞いにくくなるからです。季節でいえば、湿度が高い梅雨の季節がマンションのベランダ掃除に適した季節でしょう。
小雨の日の注意点としては、小雨程度の日はベランダに洗濯物を干すご家庭もありますので、近隣への配慮を忘れないようにしましょう。
晴天や強風の日は避けたほうが良い
反対にベランダ掃除には不向きの天候は、晴れた日や風が強い日です。晴れている日は、季節にもよりますが気温が上がりやすく、熱中症になる心配があります。
また、晴れている日のほうが空気が乾燥しやすいため、ホコリが舞いあがりやすくなります。当然、風の強い日はホコリや掃除道具が飛ばされやすいので、避けるべき天候となります。
汚れに応じたベランダの掃除方法
土埃や砂
砂やホコリは道路から舞い上がってきます。また、ガーデニングを楽しんでいるご家庭では、鉢から土や砂が流れ出てきます。これらは、長いことそのままにしておくと固まって取り除きにくくなることや、排水溝の詰まりの原因となりますので、こまめに取り除きましょう。
土埃や砂の取り方は、新聞紙を用意したら水に濡らしてください。その新聞紙を、手で細かくしてベランダに敷きます。その後、ほうきとちりとりを使い、新聞紙ごと掃いて残らず回収します。洗剤要らずで細かな土埃や砂がキレイになります。
排水口のゴミ
ベランダの排水口には、風で飛んできた枯葉や小さなゴミ、髪の毛などが溜まりやすくなっています。また、洗濯物を干すため、衣類や布団の繊維クズも溜まりやすいです。
これらが溜まっていると水がきちんと流れず不衛生であるのと、大雨や台風の際に思わぬトラブルになることもありますので、しっかりと取り除いておきましょう。
排水口のゴミの取り方は、ゴム手袋などを用意して、大きめのゴミはほうきとちりとりを使ってキレイにします。細かいゴミは、古歯ブラシなどで汚れをかき出したり、メラミンスポンジでこすり落としましょう。
排気ガスの汚れ
交通量が多い道路に面しているマンションでは、ベランダに排気ガスの汚れが付着することがあります。排気ガスの汚れは油分を含んでいるため、油を分解できるアルカリ性洗剤を使いましょう。アルカリ性洗剤としておすすめなのが、環境にも優しいと言われている「重曹」です。
排気ガスの汚れの落とし方は、重曹小さじ1杯程度を水100mlに溶かした重曹水スプレーを作ります。汚れが気になるところに重曹水をスプレーして、ブラシなどを使って汚れを落としてください。
重曹水でも落ちない排気ガスの汚れには、よりアルカリ性が強い「セスキ炭酸ソーダ」を使ってみましょう。小さじ1杯程度のセスキ炭酸ソーダと水500mlをよく混ぜたものを、汚れ部分スプレーして、ブラシでこすってみて下さい。
鳩などの鳥のフン
鳩などの鳥のフンには、食中毒やさまざまな病気の原因菌が潜んでいると言われています。アレルギーの原因になることもあります。また、フンを放置していると、何度もそこへやってきてフンをする習性もあるようなので、見つけたら早目に掃除をしましょう。
鳩などの鳥のフンの取り方は、手袋とマスクを着用して、お湯を湿らせたキッチンペーパーなどで拭き取り消毒用スプレーで除菌、消毒をしてください。
お湯だけでは取れない時は、クエン酸を薄めたぬるま湯を使ってみましょう。風が強い日は乾燥したフンが舞い上がる可能性があるため強風の日は避けましょう。
ベランダ掃除をスムーズに進める方法
道具をすべて用意する
掃除をするために必要な道具や洗剤は、その都度取り出すのではなく、最初にすべて用意しておくのがおすすめです。そのほうが、ベランダと室内を何度も往復するのを避けることができ、スムーズに掃除が行えます。用意した道具は取りやすいところに一まとめに置いておきましょう。
掃除をしやすいように片付ける
ベランダに置いてあるものをできる限り片付け、移動させます。そのほうが一気に掃除ができるため短時間で掃除をすることができます。ガーデニングの鉢や道具も、新聞紙を敷いて室内にいったん置いてしまいましょう。また、ベランダにジョイントタイルなどをひいている場合は、できたらそれらも取り外すと良いでしょう。
鳩などの鳥のフンは最初に取り除く
鳩などの鳥のフンには菌が潜んでいることが多いため、掃除中に舞い上がったフンを吸い込まないためにも、最初に取り除いておきます。そして、その次に大きなゴミを集めていきましょう。
新聞紙を撒いてゴミを掃き取る
細かくちぎって水で湿らせた新聞紙を、ベランダの床面に撒いてほうきで掃きます。窓枠のレールに溜まったホコリやベランダの四隅なども忘れずにホコリやゴミを取り除きましょう。取りにくい細かなゴミは、水洗いできる隙間用ノズルを付けた掃除機を使うのもおすすめです。
床面をキレイにする
少量の水を使用してよいとされているベランダであれば、水とデッキブラシで磨きます。その際は、少しの水を磨く部分だけに撒いていきましょう。または、排気ガスの汚れを落とすために、重曹スプレーを使ったり、コケが生えている場合は市販のコケを取るスプレーがおすすめです。
コケ取り剤が無い場合はカビ取り剤を使いブラシでこすって落としてみましょう。排水口の掃除まで一気に行ってください。
手すりや物干しざおを拭く
手すりや物干しざおも忘れずに拭きましょう。汚れが目立ちにくいですが、ホコリがついていますので、濡れ雑巾でしっかりと拭いて下さい。
最後の仕上げ
一通り掃除をしたら、最後は雑巾で水拭きをして仕上げます。汚れた水や拭き残し、洗剤の残りは乾くととても目立ち、落ちにくくなります。拭き残しがないように、全体を水拭きしましょう。
ベランダ掃除のために揃えておきたい道具リスト
ベランダ掃除のために、必要な道具やあると便利なものを確認しておきましょう。
- ベランダ用ほうきとちりとり
- バケツ
- 雑巾やマイクロファイバークロス
- デッキブラシ
- 古歯ブラシ
- ゴム手袋とマスク
- 新聞紙
- 水洗いできる掃除機の隙間用ノズルと掃除機
- 重曹、クエン酸、セスキ炭酸ソーダなどの洗剤
- エタノールスプレー
- コケ取りスプレー
ベランダをきれいに保つ方法
ベランダの掃除は、近隣への迷惑にならないためにも、風が吹いていない日などの天候を選んだ方がよいので、思い立った時に取りかかれない場合もあります。そのため、普段からキレイに保つことを心がけると良いでしょう。
キレイに保つためには、不要なものはできるだけベランダには置かないようにしてください。細々した道具などは、屋外でも使える収納ボックスを利用しましょう。
また、ほうきとちりとりのセットをすぐに使える場所に置いておくと、汚れに気づいた時に取り除きやすいです。鳥のフンが気になる場合は、市販の防鳥具などを利用するのもおすすめです。
まとめ
ベランダは砂埃以外にも、排気ガスの油汚れなどで、目に見えない汚れもこびりついているのですね。天候によっては、掃除に適していないときもあるので、日ごろからキレイさを保つことが大切です。湿度が高く小雨がぱらつく梅雨の時期は、ベランダの掃除に適した天候ですので、覚えておくと良いですね。