目次
ひな祭りには気をつけることがある?
ひな祭りの時期になると、ひな人形を飾ったり、お祝いの準備をしたりと忙しくなります。しかし、昔から「やってはいけないこと」がいくつかあるのをご存じでしょうか?
「そんなの迷信では?」と思うかもしれませんが、実はそれなりの理由があります。例えば、湿気やホコリから人形を守るための実用的な注意点もあれば、昔の風習に基づいたものもあります。
大切なのは、知らずに間違ったことをしてしまう前に、正しい知識を身につけることです。この記事では、ひな祭りでやってしまいがちなNG行動6つを紹介しながら、それぞれの理由と正しい対策を詳しく解説していきます。
ひな祭りでやってはいけないNG行為6つ
毎年何気なくひな祭りをお祝いしていると、「実はこれはダメだったのでは?」と後から気づくこともあります。ここでは、特に注意したいNG行動を紹介します。知らずにやってしまうことがないよう、理由をしっかり理解しておきましょう。
1. ひな人形を玄関に飾る
ひな人形を飾る場所に特にこだわりがない場合、「玄関ならスペースがあるし、来客の目にも留まるからいいかな」と思うこともあるかもしれません。しかし、実は玄関に飾るのは避けたほうが良いとされています。
《なぜダメなのか?》
- 湿気やホコリの影響が大きい:
玄関は外からの空気が頻繁に出入りするため、湿気がこもりやすい場所です。特に雨の日が続くと、ひな人形の素材(和紙や絹)が傷みやすくなります。長期間飾る場合は、湿度の変化が少ない場所が望ましいです。 - 風水的に良くないとされている:
風水の考え方では、玄関は「良い運気を家に取り込む場所」とされています。そこにひな人形を置くと、運気が人形に吸い取られてしまい、家全体のエネルギーが下がると言われています。
《どうするのが正解?》
ひな人形は、家族が集まるリビングや和室などに飾るのが理想です。特に、直射日光やエアコンの風が直接当たらない場所を選ぶと、ひな人形の劣化を防ぐことができます。また、床の近くではなく、少し高めの場所に飾ることで、見栄えもよくなります。
2. 雨の日にひな人形を飾る
「今日しか時間がないし、雨だけど飾ってしまおう」と思ったことはありませんか?実は、ひな人形を飾る日は天気にも気をつける必要があります。
《なぜダメなのか?》
- 湿気が大敵:
ひな人形は繊細な素材で作られており、湿気を吸うとカビやシミが発生することがあります。特に、雨の日に飾ると湿度が高いため、後々トラブルの原因になりやすいです。収納時に湿気が残ると、次の年に出したときにカビが発生していることもあります。 - 人形の傷みが早くなる:
湿気を含んだまま飾ることで、糊が緩み、装飾部分が剥がれやすくなることもあります。人形の表情や衣装の質感を長く保つためにも、適切な環境で飾ることが重要です。
《どうするのが正解?》
ひな人形を飾る日は、できるだけ晴れた日を選ぶのがベストです。もし雨の日にしか時間が取れない場合は、エアコンの除湿機能を使う、換気をよくするなどの工夫をしましょう。また、収納箱から出した直後に布で軽く拭いておくと、湿気を減らせるのでおすすめです。
3. ひな祭り前日に飾る(一夜飾り)
「気づいたらもう3月2日!急いでひな人形を飾らなきゃ」と慌てた経験はありませんか?しかし、ひな祭りの前日に飾るのは避けたほうが良いとされています。
《なぜダメなのか?》
- 一夜飾りは縁起が悪いとされる:
一夜飾りとは、ひな祭りの前日(3月2日)に人形を飾ることを指します。これは、葬儀の準備を一晩で行う「一夜葬」を連想させるため、縁起が悪いとされています。昔の日本では、お祝いごとは時間をかけて準備するのが良いと考えられていました。 - 慌てて飾ると大切な人形を傷める可能性がある:
前日に急いで飾ると、収納箱から出す際に人形を落としてしまったり、丁寧に配置する時間が取れなかったりすることも。ひな人形は繊細な作りなので、落としただけでパーツが外れてしまうこともあります。
《どうするのが正解?》
ひな人形は 2月中旬〜下旬に飾るのが理想的 です。特に、「雨水(うすい)」の日(2月19日ごろ) に飾ると良縁に恵まれると言われています。忙しい方でも、遅くとも3月1日までには準備を終えておきましょう。
4. ひな人形を片付けるのが遅すぎる
「せっかく飾ったんだから、もう少し楽しみたい」と思う気持ちもわかります。しかし、ひな人形を片付けるタイミングにも注意が必要です。
《なぜダメなのか?》
- 「片付けが遅れると婚期が遅れる」という言い伝えがある:
これは迷信のひとつですが、背景には「片付けの遅れ=計画性がない」という考えがありました。昔は、きちんと物事を管理できることが良縁に恵まれる条件の一つとされていたのです。 - 湿気やホコリによる劣化の原因になる:
3月を過ぎると気温が上がり、湿気が増えてきます。そのまま放置すると、人形がホコリをかぶったり、湿気で傷んだりする可能性があります。
《どうするのが正解?》
3月3日が終わったら できるだけ早めに片付ける のがベストです。ただし、雨の日や湿度が高い日は避け、 天気の良い日を選んで片付ける ようにしましょう。収納の際は、ホコリを払ってから乾燥剤を入れて保管すると、次の年も綺麗な状態で飾ることができます。
5. ひな人形をしまうときに適当に片付ける
「来年また飾るし、とりあえず箱に入れておけばいいか」と思っていませんか?適当に片付けてしまうと、翌年に開けたときに後悔することになるかもしれません。
《なぜダメなのか?》
- 湿気がこもりやすい:
そのまま収納すると湿気がたまり、カビの原因になります。特に、押し入れの奥に収納する場合は注意が必要です。 - パーツが破損しやすい:
ひな人形は繊細な作りなので、適当にしまうとパーツが折れたり、装飾が取れたりすることもあります。髪の毛が乱れてしまうこともあり、修復が難しくなることもあります。
《どうするのが正解?》
- 柔らかい布で包む(新聞紙は避ける。インクが付く恐れがあるため)
- 乾燥剤を一緒に入れる(湿気を吸収し、カビを防ぐため)
- 直射日光や湿気の少ない場所に保管する(押し入れの上段など)
手間はかかりますが、大切なひな人形を長く楽しむためにも、正しく収納することが大切です。
6. ひな人形を飾る場所を適当に決める
「どこでもいいから空いている場所に置こう」と思っていませんか?実は、飾る場所によって人形の寿命が変わることもあります。
《なぜダメなのか?》
- 湿気の多い場所(キッチンや窓際)はカビやシミの原因に:
湿気がこもりやすい場所に飾ると、人形の着物や顔が傷んでしまいます。特に、窓際は結露が発生しやすいので要注意です。 - 直射日光が当たると、人形が色あせる:
ひな人形の顔や衣装はデリケートな素材で作られているため、紫外線によるダメージを受けやすいです。
《どうするのが正解?》
- 家族が集まるリビングや和室に飾るのが理想的
- 日光を避け、風通しの良い場所を選ぶ
- 棚や台の上に飾るとホコリがかぶりにくい
環境が整った場所に飾ることで、ひな人形を長持ちさせることができます。
ひな祭りを正しくお祝いするために
ひな祭りは、単にひな人形を飾るだけの行事ではありません。昔から続くこの風習には、子どもの健やかな成長を願う深い意味があります。せっかくのひな祭りをより良いものにするために、正しいお祝いの仕方を押さえておきましょう。
ひな人形を飾るベストなタイミング
ひな人形を出すのは、できるだけ余裕を持って準備するのが理想です。毎年「いつ出せばいいの?」と悩む方も多いですが、適切な時期を知っておくことでスムーズに準備が進みます。
ひな人形を飾るのに最適とされるのは 2月中旬〜下旬 です。特に、「雨水(うすい)」の日(2月19日ごろ) に飾ると良縁に恵まれると言われています。これは、雨水が大地を潤し、植物が芽吹く時期と重なるため、成長や繁栄を願う意味が込められているためです。
一方で、飾るのが遅すぎると準備が慌ただしくなり、一夜飾りになってしまう可能性があります。余裕を持って2月中には出すようにしましょう。
ひな人形を片付ける適切なタイミング
ひな人形を片付けるのは 3月3日を過ぎたらできるだけ早く が理想です。
昔から「片付けが遅れると婚期が遅れる」と言われていますが、これは単なる迷信です。本来の理由は、ひな人形を長く出しておくと湿気やホコリが溜まり、劣化しやすくなるためです。
片付ける際のポイントとして、天気の良い日を選ぶことが大切です。湿気の多い日に片付けると、収納箱の中でカビが発生しやすくなります。
収納する際は、ホコリを払ってから乾燥剤を入れ、直射日光の当たらない場所に保管すると、来年もきれいな状態で飾ることができます。
ひな祭りの料理を楽しむ
ひな祭りといえば、ひな人形だけでなく 伝統的な料理 も重要な要素です。この日に食べるものには、それぞれ意味が込められています。
- ちらし寿司:海老(長寿)、レンコン(見通しが良い)、豆(健康)のように、縁起の良い食材が使われることが多いです。
- ひなあられ:四季を表す色(白・緑・黄・赤)を取り入れ、一年の健康を願う意味があります。
- 白酒・甘酒:邪気払いの意味があり、子どもにはノンアルコールの甘酒を用意することが一般的です。
必ずしもこれらの料理を用意しなければならないわけではありませんが、子どもが喜ぶようなアレンジを加えると、より楽しいひな祭りになります。