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子どもが暗い性格になってしまうのはなぜ?
「うちの子、こんなに大人しかったかな…」
「外では元気なのに、家では口数が少ない…」
こうした変化に気づいたとき、子どもの成長とともに性格が変わったのか、それとも何かしらの環境が影響しているのか、不安に思う親御さんも多いでしょう。
子どもの性格は、生まれつきの気質だけで決まるわけではありません。もちろん、もともと内向的な子もいますが、家庭環境や親の接し方によって、明るく伸び伸びと育つ子もいれば、慎重で内向的になってしまう子もいます。
特に、親が何気なく行っている言動が、知らず知らずのうちに子どもの自己肯定感を低下させ、暗い性格を助長してしまうこともあるのです。
では、どのような行動が子どもに影響を与えているのでしょうか? 具体的に見ていきましょう。
子供を暗い性格にしてしまう8つのNG行為
子どもの性格は、日々の積み重ねによって作られていきます。そのため、親の接し方や家庭環境が、子どもの考え方や行動パターンに大きな影響を与えるのです。
ここでは、特に注意したい「子どもを暗い性格にしやすい親の言動」を紹介します。
1. 親が不機嫌だったりイライラしていることが多い
家庭の雰囲気は、子どもの精神状態に大きく関係しています。親が頻繁にイライラしたり、不機嫌な様子を見せると、子どもは「どうしたら怒られないか」と気を遣いながら生活するようになります。
特に、小さい子どもは親の表情や雰囲気を敏感に察知します。大人が「ただ疲れているだけ」と思っていても、子どもにとっては「自分のせいで機嫌が悪いのかな?」と不安になり、萎縮してしまうこともあるのです。
また、親が常にピリピリしていると、子どもは安心して話しかけることができず、自己表現が苦手になりがちです。その結果、人前で話すことを避けたり、自己主張ができなくなり、内向的な性格になりやすくなります。
《改善策》
- 疲れているときは、意識的に深呼吸をして気持ちを整える
- 子どもの前では、意識的に穏やかな表情を心がける
- 一日一回は、子どもと目を合わせて優しく声をかける
2. 感情的に怒鳴ることが多い・脅すような言い方をする
「早くしないと置いていくよ!」
「そんなことをしたら、お化けが来るよ!」
こうした言葉は、一時的には効果があるかもしれません。しかし、恐怖で子どもをコントロールしようとすると、子どもは「怒られるのが怖い」「失敗したら大変なことになる」と過剰に恐れ、行動に慎重になりすぎる傾向があります。
また、親が感情に任せて怒鳴ることが多いと、子どもは「怒られたくないから」と自分の意見を言えなくなってしまいます。こうした環境が続くと、自己主張ができず、消極的で暗い性格になってしまう可能性があります。
《改善策》
- 怒る前に一呼吸おく習慣をつける
- 子どもに伝えるときは、落ち着いたトーンで話す
- 「何がいけなかったのか」を説明し、納得させる言葉を選ぶ
3. 子どもの行動や気持ちを否定することが多い
子どもが何かをしようとしたときに「そんなことやめなさい」「無理に決まってる」「また失敗するよ」と言ってしまうことはありませんか? また、子どもが泣いたり怒ったりしたときに「そんなことで泣かないの!」「怒るのはダメ」と感情を否定してしまうこともあるかもしれません。
これらの言葉を繰り返し聞かされると、子どもは「自分の行動は間違っている」「自分の気持ちは受け入れられない」と思い込むようになってしまいます。その結果、失敗を恐れて新しいことに挑戦しなくなったり、感情を表に出せない性格になってしまうこともあります。
《改善策》
- 「○○したかったんだね」「そういう気持ちになるよね」と共感する言葉を添える
- 行動を注意する場合は、「こうした方がいいよ」と具体的なアドバイスをする
- 否定ではなく「それもいいね。でも、こういう考え方もあるよ」と代替案を示す
4. 親がネガティブな言葉をよく口にする
「どうせうまくいかないよ」
「やっても無駄」
「世の中そんなに甘くない」
こういった言葉が家庭内で日常的に飛び交っていませんか?
子どもは親の言葉や考え方をそのまま吸収します。親が何をするにも悲観的で、「失敗するからやらないほうがいい」といった考え方を持っていると、子どもも「挑戦しても意味がない」「どうせ無理」と思うようになり、消極的になってしまいます。
また、親のネガティブな言葉は、子どもの自己肯定感を削り取る原因にもなります。「自分には価値がない」と感じることで、周りの目を気にしすぎたり、常に不安を抱えたりするようになってしまうのです。
《改善策》
- 「できるかもしれない」「まずはやってみよう」と前向きな言葉を意識する
- 子どもが失敗しても「大丈夫、次はこうすればいいよ」と励ます
- 自分自身の考え方を見直し、ポジティブな言葉を増やす努力をする
5. 子どもに対して厳しすぎる
「もっとしっかりしなさい」
「ちゃんとしないとダメ」
「100点じゃないと意味がない」
こうした厳しい言葉がけを続けていると、子どもは常にプレッシャーを感じるようになります。
厳しすぎる環境では、子どもは「失敗は許されない」と思い込んでしまい、完璧を求めるあまり行動が慎重になりすぎたり、新しいことに挑戦するのを怖がるようになります。また、親の期待に応えられないときに「自分はダメな人間だ」と感じてしまうこともあります。
一方で、適度な厳しさは成長に必要です。しかし、「親の期待に応えられない=愛されない」と子どもが感じるような接し方は、自己肯定感を低下させ、暗い性格を育てる原因になってしまいます。
《改善策》
- 「結果」よりも「努力の過程」を大切にする言葉をかける
- 失敗したときには、「よく頑張ったね」「次はどうすればうまくいくかな?」と前向きな言葉をかける
- 子どもの能力や個性に合わせた期待を持ち、無理をさせすぎない
6. 子どもを褒めることが少ない・スキンシップが少ない
「褒めることってそんなに大事?」と思うかもしれません。しかし、親からのポジティブな言葉やスキンシップは、子どもにとって「自分は大切にされている」という安心感につながります。
褒められる機会が少ないと、子どもは「どうせ自分はダメなんだ」と感じるようになり、自信を持ちにくくなります。特に、親が「できて当たり前」と思っていることでも、子どもにとっては大きな成長であることが多いのです。その努力や変化に気づき、言葉にして伝えることが大切です。
また、スキンシップも重要です。ハグや頭をなでるといった触れ合いは、子どもに安心感を与え、心の安定につながります。逆に、親が常にそっけなく、触れ合いが少ないと、子どもは「親に愛されていないのでは?」と不安を抱えやすくなります。
《改善策》
- 小さなことでも「すごいね」「よく頑張ったね」と言葉にして伝える
- 1日1回はハグや肩をポンと叩くなど、スキンシップを取る
- 「でも」「だけど」を使わず、純粋に褒める(例:「すごいね!…でも、次はもっと頑張ろうね」はNG)
7. 子どもの話を真剣に聞かない
「あとでね」
「今忙しいから」
「そんなのどうでもいいでしょ」
子どもが何か話しかけてきたとき、ついこう言ってしまうことはありませんか?
もちろん、親も忙しいときがあります。しかし、子どもにとって親に話を聞いてもらうことは、安心感や自己肯定感につながる大切な時間です。何度も聞き流されると、「自分の話はつまらない」「どうせ聞いてもらえない」と思うようになり、次第に話すこと自体を控えるようになってしまいます。
また、話をしても上の空だったり、スマホを見ながら適当に相槌を打つことが続くと、子どもは「自分に関心を持ってもらえていない」と感じ、親との信頼関係が薄れてしまうこともあります。
《改善策》
- 話を聞くときは、手を止めて目を見てあげる
- 忙しいときでも「後で必ず聞くね」と約束し、その約束を守る
- 「それでどうなったの?」と興味を示しながら聞く
8. 挑戦しようとすると先回りして止めてしまう
「危ないからやめなさい」
「難しいからやらなくていいよ」
こんな言葉を、つい子どもにかけてしまっていませんか?
子どもは、失敗を経験しながら成長していきます。しかし、親が先回りして「できない」と決めつけてしまうと、子どもは「自分には無理なんだ」と思い込み、新しいことに挑戦しなくなってしまいます。
特に、小さいころから「やめなさい」「ダメ」と言われ続けると、自分で考えて行動する力が育ちにくくなります。結果として、受け身な性格になったり、失敗を極端に怖がるようになってしまうこともあります。
《改善策》
- 子どもの「やってみたい!」を否定せず、見守る姿勢を持つ
- 「失敗しても大丈夫だよ」「まずはやってみよう」と前向きな言葉をかける
- 成功体験を積ませることで、「やればできる」という自信を育てる
子どもの個性を尊重し、安心できる環境を作ることが大切
子どもが暗い性格になってしまう要因には、環境や接し方が大きく関係しています。しかし、「暗い性格=悪いこと」と決めつける必要はありません。内向的な子には、慎重に物事を考える力や、深く思考する力があります。
大切なのは、子どもが「自分はこのままでいいんだ」と思える環境を作ることです。親ができるのは、否定せず、安心して自己表現できる空間を作ること。
もし、思い当たることがあったら、今日から少しずつ意識してみてください。たった一言の声かけや、小さな行動の変化が、子どもの心を明るく照らすきっかけになるかもしれません。