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東京・品川区が区立小中学校の給食で提供する野菜をオーガニックに変更すると発表 区の方針に疑問の声も
今月5日、東京都品川区は区立小中学校の給食で提供されるすべての野菜を有機農産物(オーガニック)に変更すると発表しました。これは都内初の試みだといい、安全安心な給食を提供することにより、子どもたちが口にする給食の質を向上する狙いがあるということです。
給食費に関して、品川区ではすでに2023年4月から区立学校の給食が無償化となっているため、今回の変更による各家庭の費用負担はありません。
品川区によると、各学校で提供される特別メニューを除いた給食食材すべての野菜を原則、化学肥料や農薬を使っていないものにし、環境に配慮した有機農産物や特別栽培農産物を導入することで、オーガニックのみの提供にするといいます。
今回の変更が議論された理由として、中学生から「給食を無償化してから質が落ちた」「おいしい給食が食べたい」といった意見が出ていたことや、2023年に行った区民へのアンケートでも給食の質に対する意見があったことがきっかけだったとのことです。
10月から給食の野菜をオーガニックにすることで、給食1食当たり12円の増額となり、新年度当初予算案は約2800万円が計上されます。これにより、無償化費用と合わせた学校給食費にかかる費用は約17億円になる見通しです。
品川区は2024年度予算から事業の無駄な費用を捻出し、『ウェルビーイング予算』として区民の不安を解消し幸せを感じられる政策に活用することを掲げています。
今回の区立小中学校の給食に使われる野菜を原則すべてオーガニックにすることを受けて、ネットでは喜びの声が上がる一方で疑問の声も上がっています。
このニュースに寄せられたネットの声
「よくそんな金あるね。中学の制服無償化はありがたいけど、野菜は国産ならそれでいいじゃん」
「おいしい食事とオーガニックって一緒じゃないと思う。お金をかけて野菜をオーガニックにする前にやることあると思うけど」
「それよりも量を増やしてあげた方がいいのでは…」
「食べたもので身体は作られるし、子供には良い物を食べてほしいよね」
「オーガニックもいいけどやっぱ採れたては美味しい。採れたては提供難しいのかね」
「オーガニックにしたから美味しいってわけではないと思うが」
今回の品川区の新しい政策には、喜びの声もある一方で「それよりも量を増やしてあげたほうがいいのでは」「他にやることがあるのでは…」といった疑問の声も上がっています。さまざまな意見が出ていますが、子どもたちが心から満足できる給食を提供してもらえる政策が望まれます。