ポッカレモンの栄養成分とレモン汁との違い

レモン汁

料理をする際など、レモン汁が必要なときに、代用品として「ポッカレモン」を使っていいのか、悩んだことはありませんでしょうか。レモン汁とは、レモンを切って、絞りだすことによって出てくる果汁のことです。料理のレシピや、スイーツのレシピなどに必要な材料としてレモン汁が出てくることがありますが、少ししか使わないレモン汁のために、生レモンから果汁を絞るのは面倒に感じるのではないでしょうか。では、レモン汁の代わりにポッカレモンを使用して問題ないのか、そもそもポッカレモンとレモン汁にはどのような違いがあるのか、ご説明していきます。

ポッカレモン100とは

ポッカサッポロ ポッカレモン100 450ml

ポッカサッポロ ポッカレモン100 300ml

ポッカレモン100は、ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社の製品で、100%レモン果汁、保存料無添加の商品です。使用されているレモンは、世界各地から厳選されたものを使用し、濃縮還元製法で作られています。

ポッカレモン100の栄養成分

レモンジュースとスライスレモン
ポッカレモン100の栄養成分は、下記のとおりとなっています。

栄養成分表示 ※大さじ1杯(15ml)当り 推定値

エネルギー 5kcal
タンパク質 0g
脂質 0g
炭水化物 1.5g
食塩相当量 0.003g
ビタミンC 4mg
クエン酸 950mg

栄養成分 ※大さじ1杯(15ml)当り

カリウム 30mg
リン 2mg
カフェイン 1mg未満

引用元:https://www.pokkasapporo-fb.jp/products/lemon/pokkalemon/GP71.html

但し、商品の改訂などにより、購入した商品のパッケージに記載されている内容とは異なる可能性もあります。買うときなどに、商品を見て確認するようにしてください。

ポッカレモン100の栄養成分から期待できる効果

果物の横で医者が説明

ポッカレモンの主な成分要素となっているものを確認していきましょう。

炭水化物

炭水化物は、3大栄養素の1つです。構成成分としては、糖質と食物繊維になります。糖質は体内に入るとすぐに血糖としてエネルギー源となります。また、グリコーゲンとして主に筋肉に蓄えられます。食物繊維は、水溶性と不溶性の2種類があります。

水溶性食物繊維の働きは、

  • 糖の吸収を緩やかにし、血糖値の急激な上昇を抑える
  • コレステロールの吸収を抑える

不溶性食物繊維の働きは、

  • 腸内の有溶菌群を増やして、腸内環境を改善していく

などです。

ビタミンC

ビタミンCは、一般名は「L-アルコルビン酸」と言います。水に溶けることにより、血液、目の水晶体など、体の水溶性部分にあるサビを取ってくれたり、疲れているビタミンEをもとに戻してくれたりする働きがあります。ご存知のとおり、美肌のもとであるコラーゲンをつくるには必須です。

ビタミンCの1日の基準となる摂取量は、成人で1日あたり100mgです。ビタミンCは、体内で作れる栄養素ではありませんので、意識的に摂取する必要がある栄養素となります。ビタミンCが不足してしまいますと、貧血、皮下出血、骨形成不全などになる恐れがあり、老化が速まります。逆に、ビタミンCは、私たちのカラダの老化を防いでくれていることになります。

クエン酸

切れたレモン

クエン酸は、体の中で、エネルギーを生成する代謝経路であるクエン酸回路に関係する物質の1つです。酸っぱいと感じる酸味の成分がクエン酸です。クエン酸の働きとしては、吸収しにくい栄養素であるミネラルを腸からの吸収しやすくする効果があります。また、クエン酸の酸味が食欲を増進させることにより、夏バテ予防などにも効果的です。主な効果としては、

  • 疲労回復、筋肉痛の防止
  • 血流改善、酸性化を抑制
  • 老化予防
  • 美肌効果

などがあります。

カリウム

カリウムは、細胞内で最も多いミネラルとなります。カリウムは、ナトリウムとペアとなり「ブラザーイオン」といわれて、お互いに協力しあって働いています。カリウムとナトリウム、カルシウムとマグネシウムのペアが働いてくれることにより、人が生きていくうえで、とても大切な役割を果たしています。

カリウムが不足してしまうと、

  • 脱水
  • 食欲不振
  • 吐き気
  • 筋力低下
  • 無関心
  • 不安感
  • 不整脈

など様々な症状が出てきてしまいます。

リン

リンは、約80%は、リン酸カルシウム、リン酸マグネシウムとして、歯や骨の構成成分になります。残りは、筋肉などの細胞膜や軟組織、細胞外液などになります。そのため、リンは歯や骨の正常な発達に不可欠な成分です。1日の目安としては、18歳以上の男性で、1,000mg、女性は800mgが基準となります。

カフェイン

カフェインは、中枢神経に直接働きかけることにより、中枢神経興奮作用をもっています。そのため、みなさんもご存知の眠気覚ましに効果的となります。また、脳の中枢神経を刺激することにより、血流が良くなり、思考力や集中力をアップさせる効果も期待できます。それ以外にも、脂肪を燃焼しやすくする作用があるため、運動前に飲むことによるダイエット効果が期待できますし、利尿作用や胃液の分泌促進作用があるため、疲労回復効果も 期待できます。

ポッカレモン100とレモン汁の違い

レモン汁

ポッカレモン100について確認してきましたが、実際にレモン汁との違いについて整理してみましょう。

ポッカレモン100の濃縮還元製法とは

ポッカレモン100は、濃縮還元製法により作られていることは説明しましたが、濃縮還元製法とは実際にどのような方法なのかを説明します。濃縮還元とは、原料となるレモンを絞った後に水分を除いて濃縮します。その後で、濃縮した原液に対して、水を加えて元の濃度に戻す製法になります。また、加工をするときに香りや風味が損なわれやすいため、元の濃度に戻したあとに香料を加える場合もあります。ポッカレモン100の原材料をみてますと「レモン、香料」となっていることがわかります。これは、濃度を元に戻した際に、別途香料を加えていることになります。

濃縮還元とストレートの違い

ポッカサッポロ ポッカレモン 有機シチリア産 ストレート果汁 120ml

果汁100%の製品でも、製法は大きく2種類あります。1つは、先ほど紹介した濃縮還元。もう1つは、ストレートになります。ストレートは、水分を除くような処理はせずに、抽出した果汁をそのまま低温保存する製法になります。そのため、香り、風味とも更に生レモンに近いです。ポッカレモンシリーズでは、「ポッカレモン有機 シチリア産ストレート果汁」という製品がストレート製法によって作られたものです。こちらの製品の原材料をみますと「有機レモン」のみになっていて、香料などが入ってないことがわかります。

レモン汁とポッカレモン100の賞味期限の違い

生のレモンは、国産ですと2週間ぐらい、海外産ですと防腐剤なども含まれているため1ヶ月程度になります。レモンは乾燥が大敵のため、買ってきたらジップロックなどにいれて野菜室に保管することをおすすめします。また、カットしたレモンは、半分の場合5日程度、輪切りの場合1日で使わないと乾燥して味などが落ちてしまいます。レモン汁も同様に風味が落ちてしまうため、使う分だけ絞るようにするか、絞ったレモン汁を冷凍保存するのもおすすめです。

一方で、ポッカレモン100は、未開栓の場合は常温で保存可能です。開栓後はカビの発生や発酵が起きる可能性があります。容器には、1~2週間で中身が変質することがあるので注意してくださいとも記載されています。開栓してからは、冷蔵庫に保管し、1~2週間を目安に使い切るようしましょう。ポッカレモン100でもサイズがいくつかありますので、用途や人数などに合わせて選んでください。

ポッカレモン100をレモン汁代わりに使用しても問題はない

ポッカレモン100とレモン汁の違いを説明しましたが、成分自体が変わるわけではありません。そのため、レモン汁の代用とすることは問題ありません。むしろ、レモン汁が必要な度に生のレモンをカットして果汁を絞るのは面倒ですよね。ポッカレモン100は、蓋をあければすぐに使える、必要な分だけ使えるので、とても便利で、忙しい家事の時短にもなります。

さいごに

レモンを差し出す

いかがでしたでしょうか。結果としては、レモン汁を必要としているときに、ポッカレモン100で代用することは問題ありません。生レモンに比べて、多少は香りや風味などが違うかもしれませんが、成分には影響ないことをご説明しました。香りや風味の違いの原因は濃縮還元製法によるものです。また、更にレモン汁に近いものを求める場合は、「ポッカレモン有機 シチリア産ストレート果汁」という製品がありますので、ご興味があれば、こちらも是非お試しください。

この記事のタイトルとURLをコピーする

カテゴリから記事を探す

すべてみる
カテゴリを見る