ホーローは電子レンジで使用不可!オーブンやIH料理で使用する方法

ホーロー 電子 レンジ

ホーローは鍋や保存容器など、身近なキッチン用品・食器によく使われている素材です。しかし、電子レンジでの使用ができないことなど注意すべきポイントもあり、利用する上ではその特性を理解している必要があります。そこで、この記事ではホーローの特徴や性能、注意点、オーブンやIH調理機で使用する方法など、ホーローをもっと便利に使うための情報をご紹介します。

ホーローは電子レンジで使用不可

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ホーローを便利に使用する上では、注意すべき点を確認しておくことも大切です。それは電子レンジでの使用についてです。全てのホーロー製品は、電子レンジで使用することができません。

なぜホーローは電子レンジで使えないのか?

ホーロー素材の保存容器に入れたシチューや、ホーローのマグカップに入れたミルクなど、ホーロー容器に入れた飲食物をそのまま電子レンジに入れて温める、ということは一見よくある光景にも思われます。

しかし、ホーローは鋳物とガラスの層でできており、電子レンジに入れて加熱すると、電子レンジの電磁波を反射してしまうのです。そのため、電子レンジを使っても、中の料理はなかなか温まりません。

電子レンジの故障や発火の原因にもなるので絶対NG

また電磁波の反射により火花が発生し、電子レンジの故障や、ひどい場合は発火する原因にもなりかねません。「短時間なら大丈夫なのでは?」とつい何気なくレンジにかけてしまいそうですが、例え少しの時間でも故障・発火などの可能性があるため、レンジの使用は絶対に厳禁です。

ホーロー容器の中身を電子レンジで温めたい場合は、必ず電子レンジでも使用可能な容器に移し替えてから温めるようにましょう。

ホーローをオーブンやIHで使用する方法

ホーロー 電子 レンジ

それでは、ホーローをオーブンやIHなど、電子レンジ以外の調理機器で使う場合はどのようにすれば良いのでしょうか。調理機器別に使用方法をご紹介します。

オーブンでの使い方

直火で使うことが可能なホーローは、オーブングリル機能でも問題なく使用できます。ホーローバットなら、オーブンバットよりも深さがあるため、シチューやハンバーグなどの煮込み料理の温めや、かさのある食材など、容器で安定感を保ちつつ調理したい場合などにも活躍します。

また、ホーロー容器に入れた状態で食材を下ごしらえし、そのまま調理すれば、余分な入れ物を使う必要がなく、洗い物も減って非常に便利です。

独特の光沢をもち、美しくおしゃれな見た目なので、オーブンから出したらホーロー容器のまま食卓に置くのも良いでしょう。見た目も機能性も兼ね備えたホーローならではの使い方です。

IH調理での使い方

ホーローはIH調理器での使用は基本的に可能です。IHの調理の仕組みとホーローの構造は相性が良いため、上手に使えば互いの良さを引き出しながらスムーズに調理をすることが可能です。ただし、ホーローとIH調理器どちらの特性も活かすには条件があります。

IHでは鍋であることが条件

まず、IH調理器に使用するホーローはお鍋であることです。IH調理器での使用に想定していないものを使用すると、調理器のパフォーマンスもホーローの特性も発揮できません。IH調理器でホーロー製品を使用する場合は、IHの調理がしやすいお鍋にしましょう。また、鍋底の設置面のみが加熱されるため、熱が行きわたりやすいよう、底が平らなものが良いでしょう。

大きさも適切なものを選ぼう

均一に加熱できるIHの特性を活かすには、お鍋のサイズがIH調理器に合っていることも大切です。お鍋の大きさは直径12~26cmの規定サイズ以内のものが良いでしょう。なお、底が薄いと変形してしまう可能性があるため、規定以上の厚みのものを使うようにしてください。

ホーローの特徴

ホーロー 電子 レンジ

ホーロー製品の特徴や性能を理解することで、より便利に製品を使うことができます。
主な特性をご紹介しましょう。

汚れやにおいがつきにくい

まず代表的な特徴は、汚れやにおいがつきにくいことです。繰り返し食材や料理を入れていると、容器によってはにおいがついたり、料理から容器に色素沈着したりすることがあります。

その点、ホーローはそのようなにおいや汚れなどを気にせず使用することができるため、長時間料理を入れておく保存食や常備菜の容器にぴったりです。さまざまなサイズの保存容器があるので、冷蔵庫内の整理整頓などに重宝します。

料理の風味を変えずに保存できる

さらに、酸や塩分に強い点も大きな特徴です。ぬか漬けなどの漬物類や、マリネ・酢漬けなど酢を多く使った料理も、料理の風味を変えず安定した状態で保存することができます。化学物質が溶け出ることもないので、安心して使用することができます。

食材や料理の味も質も変わりにくいため、さまざまな食べ物を長く保存しておくことができます。油汚れやにおいが染み込みづらいので、お手入れも簡単です。

変色等しにくいため長く使える

洗剤などで変色や変質する心配もないため、気軽に洗えます。何度使用しても劣化や摩耗しにくいことから、長く愛用することが可能です。また、直火にかけられるところは、使い勝手の上で非常に便利な特徴です。

ホーローの性能

赤いホーロー鍋

耐熱性が非常に高い

ホーローは800~900度の高温で焼き付けて作られているため、耐熱性が非常に高い製品です。直火にかけられることやオーブンに使用できることからも耐熱性の高さがうかがえます。

耐久性にも優れている

また、ホーローの原料である鉄とガラスは密着度が非常に高いため、耐久性が高いことも特筆すべきでしょう。耐摩耗性も高く、何度使ってもすり減りにくいという性能もあります。そのため、ダメージを気にすることなく使用することができるのは嬉しいですね。

耐食性も強いので腐りにくい

その他、耐食性も高いので入れる食材や料理にかかわらず、腐食に強いことも特徴的な性能です。総合して、非常に長持ちしやすいと言えるでしょう。

非吸着性に優れている

表面がガラスでできているホーローは、非吸着性にも優れています。においうつりが少ないことは、この非吸着性の高さによるもの。さまざまな料理に使う上で、食べ物のにおいがうつらないことは非常に便利ですね。

光沢が美しい

また、光沢性があり、見た目に美しいこともホーローならではの性能でしょう。保温性や冷却性に優れていることも特筆すべき性能です。熱々の料理は冷めにくく、冷たい料理は冷たいままの状態を長くキープすることができるため、料理をよりおいしく食べることができます。

このように電子レンジとの相性は良くありませんが、ホーロー素材のアイテムは優れた特徴と性能を持っています。

ホーローとは

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ホーローとは、金属素材であるアルミニウムや鉄などの表面に、ガラス質の釉薬を高温で焼き付けたものをいいます。強度が高いことや、熱伝導が高いことなど、便利な特性をもっていることが特徴です。

金属の良さと耐食性や光沢の美しさと言ったガラスの良さを組み合わせており、使い勝手が非常に良いことなどから根強い人気があります。

その特性を活かして、調理器具や食器、保存容器など台所・食卓関連用品の素材として使われており、長く愛用するファンも数多くいます。また、浴槽、広告看板、標識、ホワイトボードなど、幅広い製品にも利用されています。

まとめ:ホーローの特性を理解し便利に活用しよう

ホーロー 電子 レンジ

ホーロー製品は非常に機能性が高く、また見た目も美しくおしゃれで、さまざまな使い方ができるアイテムです。電子レンジは使用不可など注意点さえ意識すれば、調理をする上で万能に活用できるのが人気の理由。

ぜひホーローの特性を活かし、オーブン・IHでの調理や食べ物の保存などに利用して、より充実のクッキングタイムにしましょう。

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