ホウ酸団子の作り方と効果的な設置時期と設置場所

ホウ酸団子 作り方

掃除を徹底しているつもりでも湧いて出てきてしまうゴキブリ。見た目の嫌悪感に限らず、衛生面でも病原菌などを抱えたままあちこちを移動するなど非常に厄介な存在です。対処法としては粘着捕獲キットなどが有名ですが、実は他にも家庭内で自作できる対策グッズがあります。今回は家庭でも作れるホウ酸団子の作り方や使い方についてご紹介します。

ホウ酸団子の作り方

ホウ酸団子 作り方

ホウ酸団子はホウ酸といくつかの家庭によくある食材や調味料で作ることが出来ます。

材料

  • ホウ酸:200グラム
  • 小麦粉(強力粉や中力粉でも可):100グラム
  • 砂糖:大さじ1
  • タマネギ:小1玉(150~200グラム前後)
  • 牛乳:大さじ2分の1
  • 水:適量

作り方

実際に作る前に、手荒れなどを防ぐ事も考えてゴム手袋をして作業に取り掛かりましょう。

①まず、タマネギの皮を剥いておろし金ですりおろします。

この際にタマネギの根っこを落とさずに残しておくことでバラバラにならないので若干すりおろしやすくなります。もし根っこの部分が多少入り込んでしまっても、人が食べるわけではないので問題はありません。

また手間を減らしたい場合や力仕事が苦手な場合はミキサーなどで粉砕しても良いでしょう。機種によっては若干大きな塊が残る事もあるかもしれませんが、多少整形がしにくくなる程度で性能に問題は出ないでしょう。

②次にタマネギの処理が終わったら団子の生地作りです。

大きめのボールに①の玉ねぎを移し、ホウ酸200グラム、小麦粉100グラム、砂糖大さじ1、牛乳大さじ2分の1を加えて混ぜていきます。この際に耳たぶ程度の硬さを目安として水を加えながら調整していきます。

③ちょうどいい固さに捏ね上がったら使いやすいサイズに整形していきます。

直径2~3cmほどの平たい形が良いでしょう。上記の分量でおおよそ30個ほど作ることができます。丸めたホウ酸団子は、約1週間ほど天日干しにすることでしっかりと乾燥され、長持ちするようになります。

ホウ酸団子の効果的な設置時期と設置場所

ホウ酸団子 作り方

完成したホウ酸団子は、ゴキブリが食べやすい位置に置く必要があります。ゴキブリの習性を理解した上で効果的な位置に配置しましょう。

設置時期

ゴキブリは気温が18度を超えると活動を開始します。およそ暖かくなり始める3月頃を目安として繁殖活動を始めるので、なるべく早めに設置して増える前に対処するのがベストと言えます。

またゴキブリは気温が20度を超えると発育が早まり、25度近くになると繁殖がより活発になり始める傾向にあります。そのため、本格的に大繁殖してしまう夏の前の4~5月までにしっかり対策し、駆除することが肝要となります。

設置場所

ゴキブリに気づいてもらうためにも、ホウ酸団子はゴキブリの通り道を意識して置く必要があります。前に目撃した場所などがあればそこは通り道になっている可能性が高いので置くのに適しています。

特にこれといった通り道に思い当たる事がない場合は部屋の四隅などにおくと良いでしょう。他にもゴキブリは水分補給のために水場を好みますので、洗面台やお風呂場付近、キッチンの流し台(シンク)の下付近などを通る確率が高くなっています。

また温かい所も同様に好むため、電化製品の接地面などにいる可能性も高く、電子レンジや炊飯器、ガスコンロの下、冷蔵庫の隙間にも置いておきましょう。

またダンボールが家にある場合は要注意です。ダンボールは適度な温度を保ち、卵を植え付けるには絶好の場所にもなり、更には食べるものがない時のゴキブリはダンボールを食べて飢えを凌ぐこともあります。

ダンボール保管場所にも置いておくことで、卵を産みに来たゴキブリや生まれたばかりのゴキブリなどを駆除できる可能性があります。

ホウ酸団子のメリットとデメリット

ホウ酸団子 作り方

手軽に作れるホウ酸団子ですが、どのような強みや弱点があるのかを知っておくことも重要です。

メリット

ゴキブリに効く有効成分は揮発することがないため、一度設置すればなくなるまでその場に残り効力を発揮し続けます。また乾燥させて使用することや、ホウ酸には防腐作用があることもあり滅多に腐敗することがないため、1シーズンそのままにしておいても大丈夫です。

これらのことから粘着シート型の駆除グッズのように様子を見て取り替える必要がないので管理に手間がかからず、一度に多く作れるのでたくさん設置して広い範囲をカバーしやすいので使い勝手がとても良いです。

さらに、ホウ酸団子は匂いでゴキブリを誘引する物ではないので匂いがあまりしません。このため部屋に臭気が漂う心配もしなくて良いでしょう。

デメリット

匂いによる誘引効果がほとんど無いため、通り道に適切に設置してゴキブリがホウ酸団子に気づくようにしないと効力を発揮できません。また、水場に設置した際に水気を吸いすぎてしまったり、誤って濡れたりしてしまうとカビたり腐敗する可能性があるので注意が必要です。

他にも、ホウ酸団子に即効性はなく、ゴキブリが口にして死に至るまでおおよそ1週間から半月かかるとされているのも注意点。ホウ酸団子による対策を初めて家のゴキブリ全体の駆除を終えるまでやや期間が長くかかりがちで、1〜2ヶ月ほどかかるようです。

またほとんど嫌な匂いがしない、小さくて口に運びやすい大きさ、床に設置する物であることなどから、子供や動物による誤飲が多いのもホウ酸団子の弱い点です。

子供やペットがいる家庭では手の届かない狭さの場所に設置するか、安全を考えるならば他の手段を取った方が安全なのは否めません。

ホウ酸団子の効果とゴキブリ駆除ができる理由

ゴキブリ対策

有害そうなものが使われていないのに、なんでゴキブリ駆除ができるのか不思議ですよね?ここではホウ酸団子にどんな効果があるのかを解説していきます。

ホウ酸団子の効果

ホウ酸団子にはゴキブリの死体が散らばりにくいというメリットがあります。またホウ酸団子によって死亡したゴキブリだけに限らず、生き残ったゴキブリが家から離れて居なくなるので、すべてを捕まえて駆除するやり方よりも遥かにスマートに対処できます。

さらに他の殺虫成分と比べても抵抗性が生じにくく、効かないという事はほとんどありません。

ゴキブリ駆除ができる理由

ゴキブリがホウ酸団子を食べると神経が麻痺して正常に働かなくなり脱水症状を起こして死に至ると言われています。このためゴキブリは死の間際まで水を求めており、水場周辺に死骸が集まりやすい傾向にあります。

またホウ酸団子は即効性が低いためゴキブリは繰り返しホウ酸団子を食べて徐々に体調を悪化させて死に至るため、瀕死のゴキブリが仲間のゴキブリに警戒サインを広めることになり、警戒サインを受けたゴキブリは家から避難して居なくなると言われています。

またホウ酸団子の殺虫効果は、具体的にどの成分によって死に至るのか実はハッキリと明かされてはいません。けれども心臓や胃、脳など多岐にわたって影響が及んでいると考えられています。

様々な部位への影響範囲の広さからゴキブリが耐性を持つのが難しいとされており、昔から今日に至るまでずっと効果のある殺虫剤として使われ続けています。

ホウ酸とは

ホウ酸団子 作り方

【ホウ酸団子の材料】ホウ酸粉末(化学用) 300g

ホウ酸とは、ホウ素のオキソ酸の事を指しています。主に無色・白色をしている粉末状の物質で殺菌効果があります。実はこの殺菌効果を目的として目の洗浄や消毒に用いられており、過剰に摂取しない限りは危険性が比較的低い物に分類されます。

またゴキブリやネズミなどのエサに混ぜてホウ酸を継続的に過剰摂取させることで身体機能を麻痺させ、駆除することにも用いられています。

一度作れば1年効くお手軽な害虫駆除の味方

ホウ酸団子 作り方

ホウ酸団子は作るためのコストも低くたくさん作れるのでありとあらゆる場所をカバーでき、低コストで家全体を対策するのにとても適しています。またゴキブリが耐性を持つこともほとんどないため「買ったのに効かなかった」という心配がないのも安心できるポイント。

今まで他の対策グッズでは効果が出なかったという場合なら、一度ホウ酸団子を試してみてはいかがでしょうか。

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