絶対NGな料理の仕方!火事などの思わぬトラブルに発展する可能性も

料理は日常的な行為だからこそ、無意識のうちに危険な行為をしてしまうことがあります。些細な油断が事故や思わぬ健康被害につながる可能性も…。今回は、特に注意が必要な絶対NGな料理の仕方を紹介します。

料理は慣れが引き起こす危険に注意!

蒸気が吹き出る圧力鍋

料理は毎日のように繰り返すことで自然と慣れ、効率的に進められるようになります。しかし、この「慣れ」が思わぬ危険を招くこともあります。例えば、調理中に少し目を離したり、道具の使い方を適当に済ませたりしていませんか?こうした小さな油断が、大きなトラブルの原因になることがあります。

実際、消防庁のデータによれば、家庭内で発生する火災の原因の多くが調理中の不注意によるものです。さらに、食中毒事故の報告も後を絶ちません。慣れているからこそ見落としがちなポイントに注目し、危険を未然に防ぎましょう。

思わぬ事故に繋がる絶対NGな料理の行為

電子レンジで加熱した卵

ここからは、実際にどのような行為が危険を招きやすいのか、具体的な事例を挙げて解説します。この記事を通じて、普段の調理を見直すきっかけにしてください。

1. 圧力鍋の蓋を密閉せずに調理

圧力鍋は、料理を効率的に仕上げるのに非常に便利な道具です。しかし、正しい使い方を怠ると、思いもよらない事故の原因となることがあります。その中でも特に危険なのが、蓋を密閉せずに調理を始めてしまう行為です。

蓋が密閉されていない状態で圧力がかかると、鍋の中の食材が勢いよく飛び出すことがあります。過去には、高温のスープが飛び散り、やけどを負う事故が報告されています。また、鍋自体が破損するケースもあり、命に関わるリスクすら考えられます。

正しく使用するためには、調理前に必ず蓋がしっかりと閉まっていることを確認し、蒸気口が詰まっていないかをチェックしましょう。これだけでもリスクを大幅に減らせます。

2. IHで空焚きしてしまう

IH調理器具は火を使わないため、安全性が高いと言われています。しかし、空焚きは火災や器具の破損を招く危険な行為です。IH対応のフライパンや鍋でも、空焚きが原因で変形したり割れたりする可能性があります。特にステンレス製の調理器具は、急激な熱変化に弱いものが多いため注意が必要です。

例えば、空焚きを続けると調理器具が高温になりすぎ、IH本体にダメージを与える場合もあります。故障を防ぐためには、調理前に水や油を適量加えてから加熱を始めるように心掛けましょう。

3. 圧力鍋で膨張する食材を調理

圧力鍋の便利さに魅了され、何でも調理できると思っていませんか?実は、膨張しやすい食材を調理するのは非常に危険です。特に豆類は蒸気口を塞ぐ可能性があり、爆発事故の原因になることがあります。

過去には、圧力鍋の中で豆が膨張しすぎた結果、蒸気が逃げられず、鍋が破裂する事故が報告されています。このような事態を防ぐためには、豆類を調理する際に鍋の容量の1/3以下に抑えることが推奨されています。また、調理後は蒸気が完全に抜けるまで待つことが重要です。

4. 牛レバーや豚肉を加熱せずに調理

牛レバーや豚肉の生食は、近年の法律で禁止されています。それほどまでにリスクが高い理由として、腸管出血性大腸菌やE型肝炎ウイルスといった病原菌の存在が挙げられます。これらの病原菌は、適切に加熱することで初めて無害化されます。

例えば、牛レバーを生で食べた場合、数時間後に腹痛や下痢の症状が現れることがあります。最悪の場合、腎臓に深刻な影響を及ぼすことも。豚肉も同様で、軽い症状でも肝炎に進行するリスクがあります。

こうした危険を避けるためには、中心部が75℃以上になるまでしっかりと加熱することが不可欠です。食材の安全性を確認しながら調理を進めましょう。

5. 天ぷらを揚げている最中にその場から離れる

天ぷらを揚げる際、ついスマホを見たり、他の用事を済ませたりしたくなることはありませんか?しかし、揚げ物中にその場を離れる行為は、キッチン火災の原因として最も多いケースの一つです。揚げ油は一定の温度を超えると自然発火し、わずかな油断が大きな火災へと発展することがあります。

例えば、油が高温になりすぎた場合、火が勢いよく上がり、火災警報器が鳴る間もなく一気に燃え広がることがあります。実際に、揚げ物中の油火災が原因で家庭を失った例も報告されています。

火災を防ぐためには、揚げ物中はその場を絶対に離れないこと。そして、適切な温度で調理するための温度計を活用することが重要です。調理後の油も安全が確認できるまで放置せず、冷めたら適切に処理しましょう。

6. 冷凍庫から取り出した食材をそのまま油に入れる

冷凍された食材をそのまま油に入れると、油が激しく跳ねて大きな火傷の原因になることがあります。特に、冷凍食品は表面に氷が付着していることが多く、油と急激に反応して爆発的な跳ねを引き起こします。

たとえば、冷凍エビを揚げようとした際、氷が解ける間もなく油に投入した結果、油が周囲に飛び散り、調理者が火傷を負ったという事故が数多く報告されています。

解決策として、冷凍食品を調理する前には必ず解凍し、水分をしっかり拭き取ってから揚げるようにしましょう。事前の準備一つで安全性は大きく向上します。

7. アルミホイルを電子レンジで使用する

電子レンジでアルミホイルを使用する行為は、非常に危険です。アルミホイルは金属製であるため、電子レンジ内で火花を発生させ、最悪の場合、火災を引き起こす可能性があります。

実験的に試した人の中には、数秒間の加熱で火花が飛び散り、レンジが故障した例もあります。特に、細かく折り曲げたアルミホイルは火花が発生しやすく、危険性が高まります。

電子レンジを安全に使用するためには、アルミホイルや金属製の容器を避け、耐熱性のガラス容器や専用のレンジ対応ラップを使用することが推奨されます。

8. 電子レンジで密閉容器を使用する

食品の保存や運搬に便利な密閉容器ですが、電子レンジで加熱する場合は要注意です。密閉された状態で加熱を続けると、容器内部に圧力が溜まり、破裂する危険性があります。

例えば、スープを密閉容器で温めた際、容器が突然破裂して熱いスープが飛び散り、火傷を負った例があります。さらに、電子レンジ自体の故障を引き起こす可能性もあるため、注意が必要です。

加熱する場合は、必ず容器の蓋を緩めるか、蓋を完全に外した状態で使用しましょう。これだけで安全性が大幅に向上します。

9. 油を鍋の中に足しながら調理

調理中に油が足りなくなった際、鍋の中にそのまま油を注ぐことは非常に危険です。特に、既に高温になっている鍋に冷たい油を足すと、油が跳ねたり、最悪の場合、火が燃え移る可能性があります。

過去には、揚げ物中に油を追加した際、鍋から火が上がり、換気扇に燃え移ってキッチン全体が火災に見舞われた例があります。このような事故を防ぐには、調理前に十分な量の油を準備しておくことが重要です。

もしどうしても追加する必要がある場合は、鍋の火を一旦止め、油が冷えてから慎重に追加するようにしましょう。

慣れてきたからこそ、再確認が大切

ガスコンロで料理をする女性

日々の料理の中で、無意識に行っている行動が重大なリスクを招くことがあります。しかし、それを未然に防ぐのは決して難しいことではありません。今回紹介した内容を参考に、調理の際に注意点を再確認することで、家族や自分の安全を守ることができます。

ちょっとした意識の違いで、毎日の料理がより安全で安心なものになるはずです。さっそく今日から意識してみてはいかがでしょうか?

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