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よく似ている『蝶(チョウ)』と『蛾(ガ)』
昆虫の中でも、蝶と蛾はよく似た外見をしています。そのため、一見蝶なのか蛾なのかを見分けるのが難しいものもいますよね。蝶と蛾には、どのような違いがあるのでしょうか?見極めるためのポイントをまとめました。
『蝶(チョウ)』と『蛾(ガ)』を見極めるための4つの方法
蝶と蛾には、以下のような違いがあります。
1.活動時間が違う
蝶と蛾では、それぞれ活動時間が正反対です。
- 蝶…日中、日差しがある時間帯
- 蛾…日が沈み、夜になった時間帯
活動時間の違いは非常にわかりやすい特徴ですが、たまに日が出ていても飛んでいる蛾はいます。そのため、ほかの違いの特徴も知っておいた方が、見極めやすくなりますよ。
2.停まっているときの羽の動き方が違う
蝶と蛾では、停まっているときの羽の動き方が違います。
- 蝶…羽が閉じれいる
- 蛾…羽が開いている
壁などに停まったとき、ピタッとは根まで壁に張り付いているのが蛾です。蝶は羽が閉じているので、その特性を活かして蝶を捕まえたことがあるという人もいるかもしれません。
3.触角の形状が違う
蝶と蛾では、触角の形状が異なります。
- 蝶…触角の先端が丸く待っていて、マッチ棒の先端のような形状になっている
- 蛾…触角の先端に丸みはなく、先端に向かうにつれて細くなっており、毛が生えている
蝶よりも蛾の触角は敏感とされており、観察すると細かなけがびっしり生えています。蝶の絵を描くとき、触角の先に丸を描くことがあると思いますが、飾りではなく本当に丸い形状になっているので、観察してみましょう。
4.胴の太さが違う
蝶と蛾では、胴回りの太さが異なります。
- 蝶…全体的に細身でシャープな印象
- 蛾…どっしりとした丸みを帯びている種類が多い
胴回りの状態は、観察し始めてすぐに確認ができる部分です。羽の色は、蝶が鮮やかな種類が多く、蛾は茶色などの地味な色のものが多いですが、これは種類によって異なります。そのため、胴回りの大きさを確認すれば、蝶と蛾の違いが分かりやすいです。
飛んでいるときは胴回りと羽の色、停まっているときは羽の動き方と触角の形状を元に、蝶と蛾を見極める方法がわかりやすいのではないかと思います。
蝶と蛾の共通点
蝶と蛾の共通点は、以下の通りです。
- 幼虫からさなぎになり、羽化する工程…完全変態する
- 鱗粉で全身を覆われている
- 双方ともに、比較的短命
- 花の蜜を吸う…花などの受粉を手伝う役割を担っているなど
姿かたちが比較的似ている以外にも、前述通りさまざまな点で共通する部分があります。蝶はきれいだから観察し、蛾はそうではないから追い払うといった行動は、あまり好ましくないかもしれません。双方ともに人間を襲ってくるものではないので、観察して違いを発見してみましょう。
まとめ
蝶と蛾では、さまざまな違いがあります。しかし、共通する点も多々ある生き物です。よく観察し、紹介していない違いを発見するのもよいですね。