ナイロンの特徴と正しい洗濯方法と保管場所

ナイロン 特徴

丈夫な生地が特徴のナイロンは様々な衣類に使われており、ナイロン製の商品を持っている人も多いのではないでしょうか。ナイロンは他の素材と違い、滑らかな手触りや光沢感など見た目に特徴があるので、洗濯する時や保管する時にどうすればいいのか迷ってしまうこともあるでしょう。今回はナイロンの特徴や、正しい洗濯方法、保管場所についてご紹介します。

ナイロンの特徴

ナイロン 特徴

日常生活でよく目にするナイロンですが、改めてどういった特徴を持っているのかを知っている人は多くないのではないでしょうか。まずは、以下で簡単にご説明しましょう。

汎用性の高い柔軟なさ

ナイロンは、傘やレインコートなどの雨具、ウインドブレーカーやスキーウェアなど冬用のスポーツウェアによく使われる素材です。衣類以外では、リュックや歯ブラシ、カーペットなどに使われています。

ナイロンの最大の特徴は、耐久性が高いということです。弾力があり、引っ張ってもすぐに元に戻るので簡単に破れることはありません。

また、他の合成繊維に比べても表面がすべすべしており、摩擦に強いという特徴を持っています。繰り返しの折り曲げにも強く、何度も曲げても形が崩れることがほぼありません。

軽くて頑丈な素材!

ナイロンは強く引っ張っても破れにくく、型崩れしにくいので、洗濯機に入れて何度も洗濯でき、何回でも着用することができます。布製品は薬品や海水につかると変色しやすいですが、ナイロンは薬品や海水に強く、油がついても固まりやすいです。

また、合成繊維なので、虫の餌になったりなどの害がなく、カビも生えてきません。ナイロンはとても軽く頑丈な素材で、ずっと長持ちするという特徴があります。

ナイロンとは?

ナイロン 特徴

ナイロンは、1935年にデュポン社のカローザス博士により、世界初の合成繊維として開発されました。繊維は「合成繊維」「天然繊維」「再生繊維」の3つの種類がありますが、合成繊維とは石油などの原料から人工的に合成される繊維のこと。

ナイロンは絹の美しさと強度を求めて開発され、「クモの糸より細く、シルクより美しく、鋼鉄よりも強い」というのが当時のデュポン社のキャッチフレーズでした。今でもナイロンは様々な製品に使われ、現代に欠かせない素材となっています。

ナイロンのデメリット

ナイロン 特徴

丈夫で使いやすいナイロンですが、ナイロンには弱点が存在します。ナイロンのデメリットを紹介しましょう。

熱に弱い

ナイロンは熱で柔らかくなり、非常に熱に弱いです。ガスコンロやライターなどの火器の近くにいくと溶けてしまうこともあります。

熱に弱いため、乾燥機にかけると簡単に変形してしまうこともあるでしょう。高熱のアイロンにも弱いため、アイロンは低温でかけ、高温設定は避けなければなりません。

紫外線に弱い

ナイロンは紫外線や日光照射に弱いです。太陽の光に長時間あたっていると黄ばんだり、劣化したりしてしまうことがあります。

紫外線に弱いということで、ナイロン素材の衣類を外で着ているだけで変色してしまう可能性があり、取り扱いには注意が必要です。また、ナイロンの色あせは革商品よりも直すのが難しいです。

静電気が起きやすい

ナイロンは吸湿性がかなり低いため、蒸れやすく、静電気が起こりやすい素材です。吸湿性が乏しい合成繊維は天然繊維よりも静電気が起こりやすく、汗などの汚れが生地に残りやすくなってしまいます。

静電気が起こりやすいと、肌が弱い人は静電気によって肌に刺激を感じ、体にかゆみを感じることもあるでしょう。また、ホコリは静電気が大好きなので、ホコリなどのゴミが衣類に付着しやすくなってしまいます。

安っぽく見える

ナイロンは雨風に強くとても便利ですが、光沢感があり、ペラペラな素材です。シルクのような上品なものでなく、ビニールに近い光沢感なので、安っぽく見られやすいでしょう。

ナイロン製でもオシャレなアイテムはもちろんありますが、基本的にはナイロン素材はあまり高価には見えません。しかし、動きやすく、カジュアルな服装をしたい時やアクティブなデートをしたい時にとても適しています。

ナイロンの洗濯方法

ナイロン 特徴

ナイロンは比較的洗濯しやすい素材ですが、熱に弱い等のデメリットもあるので、洗濯方法を間違えてしまうとすぐに素材が劣化してしまうでしょう。ナイロンの洗濯方法や、注意点などについて紹介しましょう。

洗濯機で洗う

ナイロンは普通の洗剤や柔軟剤を使って洗うことができます。目立つ汚れやシミがある時はおしゃれ着洗いの洗剤(中性)を使うとよりキレイに洗うことができます。

しかし、ナイロンを洗濯する時は洗濯表示をしっかりとチェックしましょう。ナイロン100%の素材ならあまり気を使わずに洗濯することができますが、レーヨンや革素材など、他の素材が使用されている場合もあります。

洗濯表示は、中に水が入った絵は洗濯機で洗えることを意味しており、水の中の数字は、使用する温度の上限を示しています。表示されている温度よりも低い温度の水を使うことが大切です。

手洗いで洗う

ナイロン素材だけならば、ジャブジャブと手洗いしても構いません。念のために、洗濯表示で水洗いが大丈夫どうかチェックしてから洗いましょう。手洗いする時も、温度の高いお湯はできるだけ使わない方が良いです。

洗面器に30℃以下の水を張り、水量に合わせておしゃれ着洗剤を投入し、揉んだり、こすったりして洗いましょう。脱水する時は、洗濯ネットに入れて脱水します。ナイロンは水切りが良いので、10秒ほど脱水するだけで大丈夫です。長い時間脱水していると、シワの原因になってしまいます。

乾燥機はNG!干す時は直射日光を避ける

ナイロンは熱に弱いので、乾燥機を使って乾かすのはNGです。乾燥機だけでなく、高温になるアイロンも基本的に使わない方がいいでしょう。アイロンマークに×がついている場合は使用を避けなければなりません。

どうしてもアイロンで乾かしたい場合はしっかり当て布をし、低温でかけるようにしましょう。乾かす時は自然乾燥が一番おススメですが、直射日光を当てると色あせや変色、変形の原因になってしまいます。干す時は直射日光を避け、陰干しで干すのがベストです。

ナイロンの洋服の保管方法

ナイロン 特徴

ナイロンの洋服は保管時にトラブルになることがあります。ナイロンの素材のものを洋服用の防虫カバーをかけて保管すると、袋が接触している部分が黄色く変色してしまうのです。黄色く変色させる原因は、袋に含まれている「酸化防止剤」。

防虫カバーには、洋服の透明度を保つために酸化防止剤が使用されており、それに酸化窒素ガスが作用して黄色く変色させてしまいます。防虫カバーは害虫の防止に効果的ですが、ナイロンは化学合成繊維なので害虫による害はありません。

よって、防虫カバーを付けずに保管しても大丈夫です。ナイロン素材のものを保管する場合、日光が当たらない所に保管し、ホコリやゴミがついている時はブラシで汚れを落としましょう。

まとめ

ナイロン 特徴

ナイロンは軽くて耐久性に優れた繊維なので、ちょっとやそっとで、どうにかなるということはありません。しかし、ナイロンは熱に弱いので、使い方をあやまるとすぐにダメにしてしまうでしょう。

洗濯する時にはタグをしっかりとチェックし、素材に適した洗い方を心がける必要があります。洗濯が終わったら日光や湿気に注意し、防虫カバーを付けずに保管しておきましょう。

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よくある質問

  • コットン(綿)素材の洗い方は?

    1、たたんで洗濯ネットに入れる
    2、柔軟剤と洗剤を入れる
    3、通常の洗濯コースを選ぶ
    4、スイッチを押して完了

    表示で洗濯マークが付いている場合は通常のコースで洗ってしまって大丈夫です。手洗いマークがついている場合は手洗いするようにしましょう。

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  • ポリエステル素材の洗い方は?

    1、洗濯用ネットに入れる
    2、弱アルカリ性洗剤、柔軟剤、酸素系漂白剤(汚れ・黄ばみがある場合)を入れる。
    3、洗濯絵表示に合った洗濯コースで洗濯機を動かす。

    洗濯表示が水洗いマークのポリエステル製品は洗濯機を使って洗濯することができます。
    ポリエステルは乾きやすい素材です。洗濯の際、脱水時間は30秒~1分で止めて問題ありません。

    >> 詳しくはこちら

  • ナイロン素材の洗い方は?

    1、洗濯機に洗剤を入れます。アルカリ性洗剤または着用洗剤をお好みで使います。柔軟剤の使用もOKです。ただし、漂白剤はNGです。色落ちしてしまいます。
    2、所定の洗剤を投入したら、あとはいつも通り洗濯機をかけます。他の衣類とまとめて洗うなら、洗濯ネットを使うのも手です。
    3、洗濯後は、ナイロン生地の衣類を陰干しします。

    ナイロン素材のインナー、手袋、ニット、レインコートなどを洗う場合は、直接洗濯機にかけても問題はないです。型崩れの心配もほとんどありません。

    >> 詳しくはこちら

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