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『生前葬』の内容とは
まだまだメジャーではないものの、生前葬という言葉が徐々に世に浸透しつつあります。生前葬の内容は、以下の通りです。
- 歌などの余興
- 友人挨拶
- 食事会など
一般的なお葬式と異なり、暗くない雰囲気で本人の趣向を強く反映することができます。参列者は基本的に喪服ではなく、香典も受け取らない旨を事前に知らせておくことも可能です。
『生前葬』をするメリット
生前葬を行うメリットは、以下のものはあります。
1.自分が死んだ後の葬式を簡略化できる
死亡後葬儀をする場合、死亡届の提出などであたふたしながら葬儀を執り行うなど、遺族は大変な思いをしがちです。自分は既に故人になっているため、なにも手伝えません。こういった家族の負担を軽減するために、生前葬を行う人もいます。
生前葬を行うことで、自分が死んだあとの葬式を簡略化できます。遺った家族への負担を軽減したいという願いが叶うのが、生前葬なのです。
2.自分の気持ちを参加者に直接伝えられる
死んでしまったら、友達や家族などに自分の気持ちを伝えることはできなくなります。そのため、生前葬で自分の気持ちを大切な人に伝える手段として取り入れる人もいます。
年齢を重ねると人間は頑固になりやすく、気恥ずかしさなどから自分が普段思っていることを言わない人が多いです。こういった会を設けることで、実子や伴侶、友人への感謝の気持ちを述べやすくなるため、主催者と参加者双方ともに自分の気持ちを伝えあう場になる可能性があります。
3.自分が希望した内容で葬儀を進められる
葬儀は死んでしまってから行うものなので、自分が思い描いていたプランで葬儀を行うことができません。規模や金額、参列者などに口出しすることもできないので、自分のお葬式をある程度自分でプランニングしたい人には生前葬がおすすめです。
4.準備に時間をかけられる
生前葬をする段階で、全く身動きが取れなくなってしまっているという人はあまりいません。病気ではあるもののまだ自分で歩けて喋れる、自分の意志で決定ができる段階なので、準備に時間をかけることもできます。
自分が納得できるようなプラン内容に仕上げるために時間をかけることができるので、納得した会を開くことができます。
『生前葬』にかかる費用
生前葬にかかる費用は、内容によってかなり幅があります。
- 少人数で費用を抑えた場合…20~30万円前後
- 30人以上の参加者になった場合…150万円以上
参加者人数によって、かかる費用にはなり差が出ます。どのような規模で、会場をどうする、食事はなにがいいなど、いろいろな面を考慮してプラン内容を練りましょう。
まとめ
生前葬を行うことは、決して悪いことではありません。自分の最期と向き合い、どのような葬儀を行うべきかを見極めましょう。