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ジムを利用する際に心がけたい基本的なマナー
ジムはさまざまなトレーニングを行う場所であり、幅広い年齢層やフィットネスレベルの人々が利用します。特に、ジムは個人だけでなく多くの人が共有する空間ですので、基本的なマナーを守ることが大切です。
トレーニング器具を正しく使うことはもちろん、施設全体のルールやマナーを守ることで、すべての利用者が快適に過ごすことができます。
以下に、ジムで特に注意すべきNG行為を紹介します。これらの行動を避けることで、周りの利用者との良好な関係を築き、より充実したトレーニング環境を作ることができるでしょう。
ジムでやってはいけないNG行動8選
ジムで気をつけたいNG行動について、よく見られる例を挙げます。つい見逃しがちですが、無意識にやってしまっているかもしれません。ここで確認しておきましょう。
1. 特定のマシンや器具を長時間独占する
筋トレや特定の部位を鍛えるために、一つのマシンを長時間使い続けたくなることは理解できます。しかし、ジムは公共の場です。特に混雑している時間帯では、1つの器具を長時間独占することは、他の利用者の迷惑になりかねません。
多くのジムでは、1つのマシンの利用時間が制限されており、例えば15~20分程度を目安に利用するよう促されています。他の人が待っている場合は、早めに交代することを心がけましょう。また、セット間の休憩(インターバル)も長くなりすぎないよう注意が必要です。
あるトレーナーの話によると、効果的なトレーニングには適切な休憩時間が重要だそうです。多関節運動の場合は3〜5分、単関節運動なら30〜90秒程度が理想的だとか。この知識を活用すれば、効率的なトレーニングと他の利用者への配慮を両立できるでしょう。
2. 使った器具を元に戻さない・消毒しない
使った器具を元の場所に戻さない、もしくは汗を拭かずに放置することもマナー違反です。新型コロナウイルスの影響で、ジムでは消毒の徹底がさらに重要視されるようになりました。
使用後は、必ずジムが提供する消毒液やタオルを使用して、マシンや器具を清掃することが義務化されているところも多いです。特に有酸素運動の後は、周囲に飛び散った汗も拭き取るなど、細やかな配慮が必要です。
自分が汗をかきやすいと感じる人は、タオルを持参して、ベンチ台を使用するときに敷いてトレーニングを行うと、より好印象です。実際、多くのプロのボディビルダーも、この方法を実践しているそうです。
3. 大声での会話や電話をする
ジムで知り合いに会って話が盛り上がることもあるでしょう。しかし、大きな声での会話は他の利用者の集中を乱す可能性があります。また、電話での会話も同様です。
会話をする場合は、ボリュームを落として話すようにしましょう。電話は外やジムが指定した場所で行うのがマナーです。
トレーニング中の掛け声も要注意です。「うお!」や「は!」など、ジム全体に響き渡るような大きな声は控えましょう。周りの人にとっては不快に感じる可能性が高いです。
4. スマートフォンの過度な使用
スマートフォンでSNSをチェックしたり、ゲームをしたりしながらマシンを占有する行為は避けましょう。これは他の利用者の迷惑になるだけでなく、自身のトレーニング効果も下げてしまいます。
特にインターバル中にスマートフォンを見始めると、休憩時間が必要以上に長くなりがちです。ある研究によると、スマートフォンを見ながらのトレーニングは、集中力と運動強度の低下につながるそうです。
もし急ぎの連絡がある場合は、マシンから離れて対応するようにしましょう。トレーニング中は携帯をマナーモードにするか、ロッカーに預けておくのがベストです。
5. 他の利用者を見つめる行為
ジムには様々な体型や能力を持つ人が集まります。時には驚くほどの筋肉量を持つボディビルダーや、美しい体型の人を見かけることもあるでしょう。しかし、他の利用者をじっと見つめることは避けましょう。
見られている側にとっては不快であり、集中を乱す原因になります。もし気になる人がいても、チラッと見る程度に留めておきましょう。
興味深いことに、多くのプロのボディビルダーは、トレーニング中は鏡に映る自分以外を見ないようにしているそうです。これは集中力を保つためだけでなく、他の利用者への配慮でもあるのです。
6. 器具を乱暴に扱う
重量を上げ下げする際に大きな音を立てたり、ダンベルを投げるように置いたりする行為は避けましょう。これは器具の損傷につながるだけでなく、他の利用者に不快感や恐怖心を与える可能性があります。
特に、デッドリフトやスクワットなどの大きな音が出やすい種目を行う際は注意が必要です。バーベルを地面に下ろす際は、最後まで力を入れてコントロールしましょう。
実は、このようなコントロールを意識することで、エキセントリック(ネガティブ)局面のトレーニング効果も高まります。一石二鳥の心がけと言えるでしょう。
7. プールでのマナー違反
ジムにプールが併設されている場合、メイクを落とさずに入るのは厳禁です。メイクが水中で落ちてしまい、他の利用者に付着したり、水質が悪化する原因になります。
特にファンデーションやマスカラなどの油分を含んだメイクは、水質の悪化を招きやすいので、必ず事前に落としてから入るようにしましょう。
また、プールサイドでの歩き方にも注意が必要です。走ったり、ふざけたりすると転倒の危険があります。ゆっくりと歩くことを心がけましょう。
8. グループレッスンでの遅刻
ジムでは、ヨガやダンス、エアロビクスなどのグループレッスンが人気です。しかし、レッスンに遅刻してしまうと、既に始めている他の参加者に迷惑がかかります。
参加する際は、5~10分前に準備を整えておくのが理想的です。もし遅れそうな場合は、無理に入室せず、次回のクラスを待つ方が賢明です。
あるヨガインストラクターによると、レッスン開始直後の数分間は心身を整える大切な時間だそうです。この時間を逃すと、レッスン全体の効果が半減してしまう可能性があるとのことです。
マナー違反を見かけても直接注意ぜずにジムスタッフへ
マナー違反をしている人を見かけた場合、直接注意をすることでトラブルに発展する可能性があります。そのような場合は、ジムのスタッフに報告し、対応を依頼するのが賢明です。
多くのジムでは、利用者の快適性と安全性を確保するために、スタッフが常駐しています。彼らは適切な方法で問題に対処する訓練を受けているため、安心して相談することができます。
また、器具の使い方や効果的なトレーニング方法についても、スタッフに相談するのが良いでしょう。彼らの専門知識を活用することで、より効果的で安全なトレーニングを行うことができます。
ジムでの気持ちの良い利用のために
ジムは多くの人々が一緒に利用する場所です。マシンや器具の使い方だけでなく、他の利用者への配慮やジムのルールを守ることで、すべての人が気持ちよくトレーニングできる環境が保たれます。
自分一人の行動が周囲に与える影響を意識しながら、ジムでのエチケットを大切にしましょう。そうすることで、自分自身のトレーニング環境も快適になり、より効果的な運動を続けることができるはずです。
また、ジムは単なる運動の場ではなく、健康的なライフスタイルを共有するコミュニティでもあります。適切なマナーを守ることで、他の利用者との良好な関係を築き、互いに刺激し合える環境を作ることができるでしょう。
最後に、ジムでのマナーは固定的なものではありません。社会の変化や新しい健康課題に応じて、常に進化しています。定期的にジムのルールを確認し、最新の情報にアップデートすることも大切です。そうすることで、より良いジム体験を続けることができるでしょう。