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グリルにアルミホイルを敷くメリット
魚焼きグリルを使うとき、アルミホイルを網の上に敷いてから使うと、網が汚れず、食材が網にこびりつくこともないので掃除するときとっても楽!食材の脂などが受け皿の水に落ちないので、受け皿の掃除も簡単になります。
臭いのこもり
アルミホイルなしで魚や肉を焼くと、その臭いがグリルの中に残ってしまうことがあります。臭いが残っているグリルで他の食材を焼くのはちょっといや。でも、アルミホイルを敷いて焼くと、グリルにこもる臭いも少なくすることができます。
隙間からの落下を防ぐ
切った肉や、ししゃものような細い魚を焼いていて、網の隙間から落ちてしまった経験はありませんか?アルミホイルを敷いて焼けば、隙間から落ちてしまった食材を、必死につまみ上げるという苦労もしなくてすみますよ。
アルミホイルを敷くときは、そのまま平らに置いても問題はないのですが、網に合わせてちょっとへこませてあげると安定するし、食材と触れ得る面積が減るのでくっつきにくくもなります。
魚焼きグリルの基本的な使い方
それでは、魚焼きグリルの使い方をおさらいしてみましょう。
水を入れるのが良い
ガスレンジの魚焼きグリルには、網と受け皿がついています。この受け皿には使うときに水を入れるのが基本です。
どうして水を入れる必要があるのかというと、まずグリル内の温度が異常に上がりすぎるのを防ぐことができるからです。完全ではないとはいえ、魚焼きグリルは密閉状態に近くなります。
温度の上がりすぎを抑える
密閉されたグリル内の温度が上がりすぎると、ガスレンジの金属が歪んでガスが漏れたり、のぞき窓のガラスが熱で割れたりなどの可能性があり、危険なので、水を入れて温度上昇を防ぐ必要があるのです。
煙や焦げ付きを防ぐ
そしてもう一つ、受け皿に水を入れないまま魚や肉を焼くと、脂が落ちて受け皿で加熱され、煙がでたり、こびりついたり、あるいは焦げ付いたりします。
受け皿に脂が焦げ付くと、落とすのはけっこう手間がかかります。水を入れておけば、脂が落ちても煙は出ないし、焦げ付くこともありません。
アルミホイルを使う時の注意点
いろいろ便利な魚焼きグリルにアルミホイルを敷いて使うという方法ですが、注意点もあります。
発火の危険性がある
まず1つ目は、脂が乗っている魚、脂身が多い肉などをアルミホイルを敷いて焼くと、溶け出た脂がたまり、たまった脂が加熱され、発火する恐れがあるということです。
過度に加熱された油分は一部が気化してガス状になります。ガス状になった油に火がつくと、そこから残ったまだ液体状の油にも引火します。
これを防ぐためには、アルミホイルの何箇所かに穴をあけておきます。脂が穴から水に落ちるので、それを掃除する手間はかかってしまいますが、少なくとも引火する危険性は防げます。
アルミが火に当たるのは危険
もう1つ。アルミホイル自体が燃えてしまうことがあります。アルミは金属ですが、薄く伸ばしたアルミホイルは燃えます。これは、アルミホイルの端の方が直接バーナーの火に触れることで起こります。
アルミホイルを敷くときは、アルミホイルが火に直接あたらないように気をつけましょう。敷いたアルミホイルが下の網にこびりついて剥がれにくくなってしまうこともあります。それを防ぐには、網かアルミホイルの網が触れる側に少し油を塗っておけばいいです。
魚焼きグリルの種類
一口に魚焼きグリルといっても、いろんな種類があります。
水あり片面焼きグリル
まずこれが一番一般的。火が上からのみ来るので、食材の両面を焼くためには、適当なところでひっくりかえさねばなりません。また、受け皿に水を入れる必要もあります。
水なし片面焼きグリル
受け皿に水を入れる必要がないグリルもあります。これは、外から空気が入る仕組みになっていて、水がなくてもグリル内の過剰な加熱を防げるというシステムです。受け皿もコーティングされていて、脂が落ちてもこびりつきにくくなっています。
水なし両面焼きグリル
水なしグリルの進化系。値段が高めのガスレンジについている機能です。水なし空冷システムでグリル内が危険な温度になるのを防ぎ、さらにバーナーが上火と下火両方あるので、食材をひっくり返さず焼くことができます。焼き時間も半分に短縮できます。
グリルで魚をおいしく焼く方法
魚焼きグリルで魚を焼くときは、ちょっとしたコツを覚えれば断然美味しく焼くことができるようになりますよ。
5分間予熱
まずは予熱。強火で5分ほど、何も入れずに加熱します。このとき、水を入れるタイプのグリルはちゃんと水を入れてから加熱しましょう。予熱を加えておくと、グリル内が適度に加熱された状態で魚を加熱できます。
そうすると、魚の表面が短時間で焼き固められるため、魚のうまみが閉じ込められ、できあがりがよりおいしくなります。表面がはやめに固まってくれると、焼いている間に崩れにくくなるので、焼き上がりの見た目もよくなります。
魚の表面が短時間で焼き固められると、脂が落ちる量が抑えられるとともに、アルミホイルを敷いていなくても網にこびりつきにくくなるので、使った後の掃除も楽です。ホイルを敷いたときも、長時間加熱したときより落ちる脂の量が少なくなるので、引火のリスクを軽減できます。
予熱と言われるとめんどくさそうですが、5分程度なら食材の準備をしている間にすぐ過ぎます。後の面倒を考えれば5分間の予熱程度は手間になりません。
焼き方
次に焼き方のコツです。まずは強火から。強火だと焦げてしまうからと敬遠する人もいますが、まず強火で表面を固めてしまうのが大切です。
慣れないうちは焦げていないかこまめにチェックしながら焼きましょう。何度か繰り返せば、チェック回数を減らしても加熱のタイミングがわかります。片面焼きグリルの場合はひっくり返してから中火に落とし、中心部までじっくり火を通します。
最初から中火だと、表面が固まっていない状態で加熱された魚からは脂や旨味がどんどん流れ出してしまうし、焼き目もきれいにつかないので、できあがりの見栄えが悪くなります。焚き火で魚を焼くときは、まず火に近いところで表面を焼いてから、遠火でじっくり火を通します。
魚焼きグリルの場合は、それを火加減の調節でやってあげると、おいしい焼き魚ができます。この火加減の調整は、肉を焼くときにも応用できるので、マスターしておいて損はありません。
まとめ
魚焼きグリルを使うときに、アルミホイルを敷くというのは、簡単だけれど掃除の手間を省けるなど非常に有効な方法です。けれども、引火の可能性だけは考えてください。
機種によってはガスレンジに脂が多いものを焼くときはアルミホイルを使わないようにと注意書きがついていることがあります。そして、水を入れるタイプのグリルには面倒がらずに水を入れましょう。