スマホをお風呂で使っても大丈夫?防水性能を過信してはいけない理由を解説

泡風呂とスマホ

皆さんはお風呂に入る時にスマホを持ち込んでいますか。入浴タイムをスマホをいじりながら楽しむ人は多いですよね。しかし、やはり気になるのはスマホの耐水性能です。今回は、お風呂にスマホを持って行っても大丈夫なのか、スマホの耐水性能について紹介します。

入浴中にスマホを使ってバスタイムを楽しむ人は多い

お風呂にスマホを持ち込む

お風呂で全身をきれいに洗った後、入浴してリラックスタイムを過ごす方は多いでしょう。入浴中は手持ち無沙汰になるため、防水ケースなどにスマホを入れて、スマホをいじりながらバスタイムを楽しむ人も少なくありません。お湯に浸かりながら映画やドラマ、動画配信サービスを観たり、読書を楽しんだりすることができるので、有意義な時間を過ごせます。

実は、日本人の約3割がお風呂でスマホを使用しているという調査結果もあるんです。特に若い世代ほどその傾向が強いようですね。でも、スマホは精密機器。やっぱり水に弱い面があります。防水性能が向上しているとはいえ、お風呂にスマホを持ち込んで本当に大丈夫なのでしょうか。

お風呂にスマホを持ち込むデメリット

お風呂でスマホを使用することには、実はたくさんのリスクがあるんです。ここでは、主なデメリットについて詳しく解説していきましょう。

お湯に落としてスマホが壊れるリスク

まず一番怖いのが、お湯に落としてしまうことによる故障ですね。「防水ケースに入れているから大丈夫」と思う方もいるかもしれませんが、実は防水ケースも完璧ではないんです。ほんの小さな隙間から水が入り込む可能性があります。

また、浴槽や洗い場に落とすことで衝撃による損傷が発生する可能性もあります。最新のスマホは頑丈になってきていますが、それでも硬い床に落下すれば画面が割れたり、内部の部品が壊れたりする恐れがあるんです。

水に濡れて正常に動かなくなる

お湯に完全に沈めてしまわなくても、水に濡れることでスマホは異常を来す恐れがあります。水が内部に侵入すると、スマホが動かなくなったり、大切なデータが損傷して修復不可能になる場合があるんです。

さらに怖いのは、水に濡れた直後には不具合がなくても、時間が経ってから異常が現れるケース。これって結構多いんですよ。一見大丈夫そうでも、数日後に突然動作しなくなることもあるんです。

湿気と結露でスマホが故障する

お風呂場って湿度が高いですよね。実はこの湿気もスマホにとっては大敵なんです。湿気がスマホの内部に入り込むことで、電子部品の腐食が進行し、動作不良を引き起こす可能性があります。

さらに、お風呂場から出てきたスマホは、急激な温度変化により内部結露が発生する可能性があります。これ、冬場によく車のフロントガラスが曇るのと同じ原理なんです。この結露がスマホの故障を招く恐れがあるんですよ。

感電する危険がある

特に気をつけたいのが感電のリスク。特に充電しながらの使用は絶対にNGです。水と電気って相性最悪ですからね。充電中のスマホを誤って湯船に落としてしまうと、最悪の場合、感電事故につながる可能性があります。

実は過去に、海外では充電中のスマホを風呂で使用して感電死した事例もあるんです。命に関わる危険があることを忘れないでくださいね。

スマホの寿命が縮む

お風呂での使用は、スマホの寿命を縮める原因にもなります。高温多湿の環境下で使い続けることで、バッテリーの劣化が早まったり、内部の電子部品にダメージを与えたりする可能性があるんです。

特に、最近のスマホは防水性能が上がっているので、「大丈夫だろう」と思って使い続けてしまいがち。でも、それが結果的にスマホの寿命を縮めることになるかもしれないんです。

これらのリスクを考えると、やっぱりスマホをお風呂に持ち込むのは避けた方が良さそうですね。でも、最新のスマホには防水機能が搭載されているものも多いんです。

次は、そんなスマホの防水性能について詳しく見ていきましょう。

防水仕様のスマホと耐水性能はどのくらい?

現在の最新型スマホは防水性能を備えたモデルが多くありますが、完全防水ではありません。ここでは、スマホの防水性能について詳しく解説していきます。

スマホの防水等級(IPX)について

スマホの防水性能を示す「IPX」という言葉を聞いたことがありますか?これは、0〜8までの9段階に分かれていて、各区分で保護内容やテスト方法が決まっているんです。

例えば、IPX7は水深1mの水中に30分間浸しても内部に水が入らない性能を示します。IPX8はさらに高い防水性能を持ちますが、具体的な条件はメーカーによって異なります。

面白いことに、この防水技術の発展には日本企業の貢献が大きいんです。日本人の「お風呂でスマホ」という独特の需要が、防水スマホの進化を後押ししたと言われているんですよ。

《等級と保護の程度》

  • IPX0:防水性能なし。水の侵入に対する保護は一切なし
  • IPX1:垂直に落ちる水滴に対して保護される(軽い雨など)。
  • IPX2:15度まで傾けた状態での水滴に対して保護される。
  • IPX3:垂直から60度以内での水の噴霧に耐えられる。
  • IPX4:あらゆる方向からの水の飛まつに対して保護される(雨の中での使用が可能)。
  • IPX5:あらゆる方向からの低圧の噴流水に耐えられる。シャワー程度の水流が対象。
  • IPX6:高圧の水流に耐えられる。激しい雨や波しぶきでも影響を受けない。
  • IPX7:水深1メートルの深さに30分間浸しても内部に水が入らない性能を持つ(お風呂での使用は非推奨)。
  • IPX8:水面下での使用が可能。水深や時間の条件はメーカーごとに異なるが、一般的にIPX7よりも高い防水性能がある。

最新スマホの具体的な耐水性能と限界

最近の高性能スマホはIPX7やIPX8の防水性能を持つものが多くなっています。でも、ここで注意してほしいのが、これらの性能は常温の真水での試験結果だということ。

つまり、お風呂のお湯や蒸気に対する耐性を完全に保証するものではないんです。高温のお湯や石鹸、シャンプーなどの化学物質は、スマホの防水性能を低下させる可能性があります。

また、防水スマホの仕組みって知っていますか?一般的に、本体の隙間にゴムのパッキンを使って水の侵入を防いでいるんです。でも、このパッキンも経年劣化するんですよ。

スマホの防水性能の経年劣化

実は、スマホの防水性能は使用とともに徐々に低下していく可能性があるんです。落下や衝撃、日常的な使用による摩耗などにより、防水パッキンが劣化したり、本体にわずかな隙間ができたりすることがあります。

新品時は完璧な防水性能があっても、1年後、2年後にはその性能が低下している可能性があるんです。そのため、新品時の防水性能を過信せず、定期的にチェックすることが重要です。

これらの点を考えると、防水機能があるからといって安心してお風呂でスマホを使用するのは危険だと言えますね。でも、どうしてもお風呂でスマホを使いたい!という方のために、次は防水対策を紹介していきます。

どうしてもお風呂でスマホを使いたいときの防水対策

お風呂でスマホを使用したい場合は、防水対策が必須です。ここでは、スマホを守るためのいくつかの方法を紹介します。

防水ケースを使う

スマホ専用の防水ケースは、水濡れや湿気からスマホを守る強い味方です。高い防水等級(IPX8以上)のケースを選ぶと安心ですね。

ただし、使用前にはケースの密閉性を確認し、定期的に点検することを忘れずに。防水ケースも経年劣化するので、1年に1回は新しいものに交換するのがおすすめです。

ジップロックを活用する

手軽な方法として、ジップロックのような保存袋にスマホを入れる方法もあります。ただし、防水性能は専用ケースほど高くないので注意が必要です。

使う際のポイントは、袋内の空気をしっかり抜いてから密閉すること。空気が残っていると、それが水分を含んで内部で結露の原因になることも。

お風呂の環境を整える

湿度を下げるために換気をしっかり行い、浴室の温度差をなるべく減らすよう心がけましょう。これにより、スマホへの湿気の影響や結露のリスクを軽減できます。

浴室に除湿機を置いたり、入浴後は扇風機で空気を循環させたりするのも効果的です。スマホにとって優しい環境づくりを心がけましょう。

これらの対策を講じても、完全な安全は保証されません。可能な限り、お風呂でのスマホ使用は控えることをおすすめします。でも、もし万が一スマホをお風呂に落としてしまった場合はどうすればいいのでしょうか?次は、その緊急時の対処法を見ていきましょう。

スマホをお風呂に落としたときの対処法

万が一スマホをお風呂に落としてしまった場合、慌てずに以下の手順で対処してください。

すぐに電源を切る

まず、可能な限り速やかに電源を切りましょう。電源を入れたままだと、内部に水が侵入してショートする可能性が高まります。

ただし、最新のスマホの中には、水没を検知して自動的に電源を切る機能を搭載しているものもあります。自分のスマホにそういった機能があるかどうか、事前に確認しておくのも良いでしょう。

スマホを乾燥させる

次に、スマホをしっかり乾燥させることが大切です。ケースを外し、水分を柔らかい布で丁寧に拭き取りましょう。その後、乾燥剤やシリカゲルと一緒に密閉容器に入れて乾かすのが効果的です。

ここで注意したいのが、ドライヤーの使用は避けること。熱でスマホの内部にダメージを与え、かえって状況を悪化させる可能性があります。

また、お米に埋めるという民間療法がありますが、お米の粉がスマホ内部に入り込む可能性があるので、おすすめできません。

メーカーに修理を依頼する

自己修理はリスクが高いので、専門の修理業者に相談することをおすすめします。水没による故障は保証対象外になることが多いため、修理費用について事前に確認しておくことも大切です。

ちなみに、水没したスマホの復旧成功率は意外と低いんです。一説によると、適切な処置を施しても50%程度だとか。だからこそ、日頃の注意が大切なんですね。

スマホは精密機器!なるべくお風呂には持ち込まないで

ここまで、お風呂でのスマホ使用のリスクや対策について詳しく見てきました。最新スマホの防水性能は確かに向上していますが、完全ではありません。お湯や蒸気、湿気など、お風呂特有の環境はスマホにとって過酷なんです。

スマホを長持ちさせたいなら、やっぱりお風呂には持ち込まない方が無難ですね。お風呂時間はデジタルデトックスの機会と捉え、ゆっくりとリラックスする時間にしてはいかがでしょうか。

もし音楽や動画を楽しみたい場合は、防水スピーカーを使用するなど、代替手段を検討するのもいいかもしれません。大切なスマホを守りつつ、快適なバスタイムを過ごせる方法を見つけてくださいね。

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