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昔から言い伝えられている『不吉を呼び込む行い』に要注意
古来より「夜中にこの行いをすると不吉な出来事に襲われる」という言い伝えは数多くあります。地域によって若干内容が異なることもありますが、その多くは日本の風習や思想、あるいは教訓的な意味から作られたものだと言われています。
皆さんは「夜中にしてはいけない不吉なこと」と言われて、どのような言い伝えを思い浮かべますか。幼少期、親から聞かされた話が1つはあると思います。
今回は、そうした古くから言い伝えられてきた超不吉と言われる夜中のタブー行動について紹介していくので、あらためて確認してみましょう。
絶対に夜中にしてはいけない『6つのこと』
夜中に絶対してはいけないと言われている不吉な行動には、どのようなタブー行為が該当するのでしょうか。
1.爪を切る
「夜中に爪を切ると親の死に目に会えない」という言い伝えは、多くの日本人が耳にしたことがあると思います。昔は夜中に爪を切ってしまうと、親よりも先に亡くなってしまい、親を看取ることができないと不安がられていたのです。
この言い伝えの理由は、古くは爪切りに小刀を使っていたことが大きな原因だと言われています。
現代のように電気のなかった時代には、真っ暗闇の中、小刀を使って爪を切ることになります。すると、誤って指を切ってしまうことも多く、「怪我をしないために」という教訓もかねて、このように言い伝えられていたと考えられています。
2.口笛を吹く
「夜に口笛を吹くと蛇がくるぞ」という話を聞いたことはありますか。蛇は種類によっては毒を持っていたり、噛まれると怪我をしたりするため、恐れられていたと言われています。
この言い伝えは、地域によって若干内容が異なり、蛇ではなく「泥棒」だったり「悪霊」だったりするそうです。
この話の元は、古来では口笛が神様や精霊を呼び出す儀式であると考えられていたため、邪気が充満する夜中に口笛を吹いてしまうと、悪いものを呼び寄せてしまうと考えられていたといいます。
しかし、実際は子どもに「夜は近所迷惑にならないよう静かにしなさい」という教えの代わりに、この言い伝えが多くの家庭で伝わっているという背景が色濃いようです。
3.部屋を真っ暗にして手を叩く
夜中に部屋を真っ暗にして手を叩く行為は、悪霊や悪い神様を呼び寄せてしまうため、絶対にやってはいけない行為としてタブー視されています。
元々、神社を参拝する際に行う「拍手」には、神様や精霊、霊的な存在につながるための神聖な儀式という意味合いがあります。その行為を邪気が蔓延すると考えられている夜中に真っ暗な部屋で行うことで、不吉な存在を呼び寄せてしまうと言われているのです。
4.神社や墓場に行く
神社には神様が、墓場には多くの亡霊がいると言われていますが、昼間であれば問題のない場所であっても、夜中に行くと途端に悪い存在が集まる場所と考えられています。
そのため、夜中に神社や墓場に行くと、悪霊や今は信仰されていない悪い神様に遭遇してしまい、不吉な目に遭わされてしまうと言われることが多く、夜中に行ってはいけない場所として言い伝えられています。
実際は、暗く転んで怪我をする危険性を回避する目的や、墓泥棒や賽銭泥棒を抑止する目的もあったという説も。
5.洗濯物を干す
昔から「夜に洗濯物を干す行為は悪いものを呼び寄せてしまう」と言われていることをご存知でしょうか。意外とこの話は聞いたことがないという方も多いかもしれません。
昔は故人の着物を夜に干す風習があったため、夜に生者の洗濯物を干してしまうと不吉な出来事が襲い掛かると考えられていたようです。
6.合わせ鏡
合わせ鏡は昼間であっても注意しているという方が多いと思います。邪気が集まると考えられている夜に行ってしまうと、余計に悪い霊の通り道を作ってしまいかねません。
古来より、鏡は神聖なものとして扱われてきました。そのため、鏡には他のものにはないパワーが宿っており、鏡を向かい合わせることで、霊をはじめとした不思議な存在の通り道を作ってしまうと考えられているのです。
夜中に不吉な行動は避けて早めに就寝しよう
昔から言い伝えられてきた不吉な迷信は、本当か否か定かでなくても「なんとなくやめておいた方がいいかも」と不安を感じるものばかりです。実際は教訓的な意味合いや生活習慣を正す目的のものも多いと言われているので、あらためて夜中に不吉と言われるタブー行動は控えましょう。