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飛行機の手荷物検査、甘く見るのは絶対NG!
飛行機に乗るとき、手荷物検査が必ずあります。「自分に限って」「ちょっとくらい」と甘く見ていると、手荷物検査で引っかかってしまう可能性があります。飛行機に持ち込むべきではないものを把握し、手荷物検査をスマートにクリアしましょう。
航空会社や国によって細かい規定が異なる場合がありますが、基本的な制限は共通しています。ここでは、8つのカテゴリーに分けて、飛行機に持ち込めないものをご紹介します。意外と身近なものも含まれているので、要注意です!
飛行機に持ち込んではいけないNGアイテム8選
飛行機に持って入ってはいけないものは、以下の8つのカテゴリーに大別されます。それぞれのカテゴリーごとに具体例を挙げて説明していきましょう。
1. 花火やクラッカーなどの爆発物
旅行先で楽しむつもりで持っていくのは要注意!爆発する恐れがあるものは、飛行機を利用するときには絶対に所持しないようにしましょう。これらは機内持ち込みはもちろん、預け入れ荷物にも入れてはいけません。
- 花火(手持ち花火も含む)
- クラッカー
- 火薬を使用したおもちゃ
- 打ち上げ式の花火
旅行先でちょっとした遊びをするためのものであっても、上記のものは持ち込んではいけません。万が一爆発してしまうと、取り返しのつかない事態を招いてしまう可能性があります。花火大会やイベントを楽しむ場合は、現地で購入するようにしましょう。
2. 発火の恐れがある火気アイテム(ライターやマッチ)
発火する恐れがあるものも、機内に持ち込むことはできません。これらの多くは預け入れ荷物にも入れることができないので注意が必要です。意外にも、普段何気なく使っているものが含まれているかもしれません。
- 加熱式のお弁当
- お徳用のマッチ
- 炭
- オイルライター用の燃料
- ペンキや塗料
- キャンプ用の着火剤
普段は火が出ないものであっても、荷物内での摩擦が発火につながる可能性があります。機内は密室なので、小さな火であっても大きな火事になる恐れがあり、ほかの乗客がパニックに陥ることも考えられます。
ただし、通常のライターやマッチについては、1人1個まで機内持ち込みが許可されている場合が多いです。ただし、預け入れ荷物には入れられないので注意しましょう。特に、ターボライターやオイルライターは原則持ち込み禁止なので、うっかり持ち込まないよう気をつけてください。
3. 制汗スプレーなどの高圧ガスを含むスプレー缶類
高圧ガスを含む製品も、飛行機内では危険物となります。日用品の中にも意外とたくさんあるので、要注意です。
- ヘアスプレー
- 制汗スプレー
- カセットコンロ用ガスボンベ
- スプレー式塗料
- 殺虫剤スプレー
これらの製品は、気圧の変化で破裂する可能性があります。特に、カセットコンロ用ガスボンベなどのアウトドア用品は、旅行に持っていきたくなりますが、絶対にNGです。
ただし、化粧品や医薬品のスプレー缶については、少量であれば持ち込みが許可される場合があります。国際線の場合は100ml以下の容器に限られ、透明な袋に入れる必要があります。国内線でも、航空会社によって制限が異なるので、事前に確認しましょう。
4. 殺虫剤や漂白剤などの有毒な家庭用品
毒物や有害物質も飛行機に持ち込むことはできません。意外にも、日常的に使用している家庭用品の中にも該当するものがあります。
- 殺虫剤(スプレー式以外も含む)
- 農薬
- 強力な漂白剤
- 一部の洗剤や漂白剤
- ネイルリムーバー(除光液)
これらの製品は、万が一漏れ出した場合に乗客や乗員の健康を害する可能性があります。特に、殺虫剤や農薬は旅行先で使用するつもりで持参しがちですが、現地で購入するようにしましょう。
家庭用洗剤や漂白剤も濃度が高いものは持ち込み禁止の場合があります。旅行用の小分けボトルに入れる場合も注意が必要です。不安な場合は、航空会社に確認するか、旅行先で購入することをおすすめします。
5. リチウムイオン電池(100Wh以上)
スマートフォンやノートパソコンなど、リチウムイオン電池を使用する機器も注意が必要です。特に、予備の電池やモバイルバッテリーには厳しい制限があります。
- リチウムイオン電池(100Wh超のもの)
- 大容量のモバイルバッテリー
- 電動自転車用バッテリー
- ドローン用の大容量バッテリー
一般的なスマートフォンやノートパソコンの内蔵バッテリーは問題ありませんが、予備バッテリーは注意が必要です。ワット時定格量が100Wh以下のものは個数制限なく持ち込めますが、100Whを超え160Wh以下のものは2個までに制限されています。160Whを超えるものは原則持ち込み禁止です。
また、これらのバッテリーは必ず機内持ち込みとし、預け入れ荷物に入れてはいけません。機内で充電することも禁止されているので注意しましょう。
6. 100ml以上の液体物(飲料やシャンプー)
国際線を利用する際は、液体物の持ち込みに厳しい制限があります。100ml以上の液体は、基本的に機内持ち込みができません。
- ペットボトル飲料(100ml超)
- 化粧水やローション
- シャンプー、リンス
- 日本酒やワインなどのアルコール類
- ジャムや蜂蜜などの半固形物
これらの液体物を機内に持ち込む場合は、100ml以下の容器に小分けし、1リットル以下の透明な再封可能なプラスチック袋に入れる必要があります。ただし、赤ちゃん用のミルクや医療上必要な液体は例外として認められることが多いです。
国内線の場合、液体物の制限は国際線ほど厳しくありませんが、航空会社によってルールが異なることがあります。事前に確認することをおすすめします。
7. カミソリやハサミなどの刃物類
刃物類も基本的には機内持ち込み禁止ですが、中には条件付きで持ち込めるものもあります。ただし、预け入れ荷物には入れられる場合が多いです。
- 包丁
- ナイフ(折りたたみ式を含む)
- はさみ
- カミソリ(替刃式)
- ナイフ機能付きのマルチツール
ただし、意外にも次のようなものは機内持ち込みが可能な場合があります。
- 使い捨てカミソリ
- 安全カミソリ(T字型)
- 小型のはさみ(刃渡り6cm未満)
- 爪切り
刃物類は、預け入れ荷物に入れるのが最も安全です。機内持ち込みの場合、セキュリティチェックで没収される可能性が高いので注意しましょう。特に、キーホルダーなどについている小型ナイフも見落とさないように気をつけてください。
8. スポーツ用品や強力な磁石などの危険物
以上の7つのカテゴリー以外にも、意外なものが持ち込み禁止や制限の対象となっていることがあります。
- スケートボード
- 釣り竿
- ゴルフクラブ
- テニスラケット
- バット
これらのスポーツ用品は、凶器として使用される可能性があるため、多くの場合、機内持ち込みが禁止されています。ただし、預け入れ荷物として運ぶことは可能です。
また、次のようなものも注意が必要です。
- 強力な磁石
- ドライアイス
- 水銀体温計
- 花火や打ち上げ花火
これらは航空機の機器に影響を与えたり、他の荷物に危険を及ぼしたりする可能性があるため、持ち込みが制限されています。
事前の確認が大切!
ここまで飛行機に持ち込めないものを8つのカテゴリーに分けてご紹介してきました。ただし、これらのルールは航空会社や国によって細かい違いがあることがあります。また、時期によって変更される可能性もあります。
そのため、飛行機を利用する際は、必ず以下の点を事前に確認しましょう。
- 利用する航空会社のウェブサイトで最新の手荷物規則を確認する
- 国際線と国内線で規則が異なる場合があるので注意する
- 不明な点があれば、直接航空会社に問い合わせる
- 出発国と到着国の規則が異なる場合があるので、両方確認する
事前にしっかり確認して準備することで、空港でのトラブルを避け、スムーズな旅行をすることができます。安全で快適な空の旅をお楽しみください!