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入浴後、髪の毛をドライヤーで乾かしていますか?
お風呂でしっかり髪を洗った後、みなさんはどうケアしていますか?自然乾燥が「髪に優しい」と思っている方も多いかもしれませんが、実はそうではないんです。髪を濡れたまま放置することで、さまざまな悪影響が出ることもあるんですよ。
では、どうして自然乾燥は避けたほうがいいのでしょうか?また、どんな風に髪を乾かすのがベストなのでしょうか?これから、その理由や正しい乾かし方について詳しく見ていきましょう。
入浴後、髪を濡れたままにする悪影響
髪を濡れたままにしておくと、こんなトラブルが起こるかもしれません。
1. 髪の毛のキューティクルが剥げてしまう
髪の表面には「キューティクル」と呼ばれる薄い鱗状の層が重なっています。このキューティクルは髪を守る大事な役割を果たしていますが、濡れた状態ではとてもデリケート。
洗髪後はキューティクルが開いたままになるので、摩擦で剥がれやすくなり、髪が傷みやすくなってしまいます。ドライヤーを使って適切に乾かさないと、キューティクルが剥がれた状態が続き、髪にダメージが蓄積されてしまうんです。
2. 髪や頭皮に雑菌が繁殖しやすくなる
濡れた髪や頭皮は、雑菌が繁殖しやすい環境になります。普段は頭皮にいる常在菌が、髪が長時間濡れた状態が続くことでバランスが崩れ、悪い菌が増えやすくなります。
こんなトラブルを引き起こすことも。
- 嫌な臭い
- 頭皮のかゆみ
- フケの増加
- 頭皮の炎症
3. 頭皮の血行が悪くなる
髪が濡れたままだと、頭皮が冷えて血行が悪くなってしまいます。水分が蒸発するときに頭皮の熱を奪ってしまうんですね。血行不良になると、こんなことが起こることも。
- 頭皮の血管が収縮し、血行が悪化
- 髪に栄養が行き渡らなくなる
- 結果として髪が細くなり、抜けやすくなる
- 枝毛や切れ毛が増える
4. カラーの色落ちが早くなる
ヘアカラーをしている方は特に注意!濡れた髪のキューティクルが開いたままだと、カラーリング成分が流れ出てしまい、せっかくの髪色が色落ちしやすくなります。
5. 寝癖がひどくなる
濡れた髪のまま寝てしまうと、朝起きたときにひどい寝癖がついてしまうことも。髪が乾くときに、不自然な形で固定されてしまうからです。寝癖を直すために強いブラッシングやヘアアイロンを使うと、さらに髪に負担をかけてしまいます。
6. 髪のツヤが失われる
健康な髪は自然なツヤがありますが、濡れた髪を放置してしまうと、そのツヤも失われやすくなります。キューティクルが開いたまま不均一に乾くと、髪が光を反射しづらくなるんですね。また、血行不良も新しい髪のツヤを損なう原因になります。
これらの理由から、入浴後はできるだけ早く髪を乾かすことが大事です。では、正しい乾かし方について見ていきましょう。
正しい髪の乾かし方
髪をしっかり乾かすことで、これまで説明した悪影響を防ぐことができます。ここでは、効果的な髪の乾かし方をご紹介します。
1. タオルドライでしっかりと水分を吸収
まずは、タオルで余分な水分をしっかり吸い取ることが大切です。ゴシゴシこすらず、優しく押さえるようにして水分を取り除きましょう。吸水性の高いタオルを使うと、より効果的に水分を吸収できます。
2. 洗い流さないトリートメントを使用
タオルドライ後、洗い流さないトリートメントやヘアオイルを使うと、ドライヤーの熱から髪を守りつつ潤いをキープできます。特に毛先にしっかり塗布して、全体に均等になじませてくださいね。
3. 髪の根元から強温風で乾かす
ドライヤーは髪の根元から当て、風の通りを良くしながら乾かしましょう。ドライヤーは髪から10〜15cmほど離し、熱を一箇所に集中させないのがポイントです。
4. 弱温風で全体を乾かし、セットする
髪が8割ほど乾いたら、弱温風に切り替えて全体を整えながら乾かします。ブラシを使うと、髪をきれいに整えながら乾かすことができますよ。
5. 冷風を全体に当てる
最後に冷風を当てて、キューティクルを引き締めます。これで髪のツヤが増し、セットも長持ちします。
6. くしで髪を丁寧に整える
髪がしっかり乾いたら、くしで丁寧に整えます。特に髪の内側や頭皮近くが完全に乾いているか確認しましょう。
正しい乾かし方をマスターすることで、髪のダメージを防ぐことができるのはご理解いただけたと思います。でも、ドライヤーを使う際にはいくつかの注意点も押さえておくことが大切です。これからは、ドライヤーを使うときに気をつけたいポイントをお伝えします。
ドライヤー使用時の注意点
ドライヤーを使うときは、髪にダメージを与えないように以下のポイントに気をつけてください。
ドライヤーの距離と温度に注意する
ドライヤーは髪から10~15cm離して使うのが基本。近すぎると、髪や頭皮に過度な熱がかかり、ダメージを引き起こしてしまいます。また、髪質やダメージレベルに応じて温度を調整するのも大事です。髪が細い方や、ダメージが気になる方は、低温モードを使うのがおすすめです。
ドライヤーの風量と温風の使い分け
最初は強風で素早く乾かすのが効率的ですが、一箇所に集中して風を当てないように気をつけましょう。ドライヤーを動かしながら、まんべんなく乾かすのがポイントです。最後は冷風を使って、髪のツヤを引き出すのをお忘れなく!
髪をブロックごとに分けて乾かす
髪が長かったり量が多かったりする方は、髪をブロックに分けて乾かすのがおすすめ。クリップなどを使って、トップ、サイド、バックに分け、根元からしっかり乾かしましょう。特に後頭部や耳周りは、乾きにくいので丁寧に。
頭皮を過度に加熱しない
ドライヤーの熱風を頭皮に長時間当てると、頭皮が乾燥してしまいます。髪を持ち上げて根元に風を通すようにすると、頭皮に熱がこもらず、効率よく乾かせます。
トリートメントを活用する
ドライヤーの前に洗い流さないトリートメントやヘアオイルを使うことで、熱ダメージを抑えることができます。毛先に重点的に塗布して、髪全体をしっかり保護しましょう。
髪質に合ったドライヤーを選ぶ
髪質やスタイリングの目的に応じて、ドライヤーの種類も選ぶとよいでしょう。イオン発生機能付きのドライヤーは、静電気を抑えながら髪をしっとりさせてくれますし、風量が強いタイプなら短時間で乾かせるので、ダメージ軽減にもつながります。
ドライヤーの使用頻度を適切に管理する
ドライヤーの使いすぎは髪に負担をかけることもあります。できる限り低温モードを使い、熱のかけすぎを防ぎましょう。ドライヤー後は、髪の保湿ケアも忘れずに!
ドライヤーを正しく使うことで、髪に負担をかけずに乾かせるのは安心ですよね。ただ、自然乾燥の方が髪に良いのでは?と思っている方もいるかもしれません。そこで、次は自然乾燥とドライヤーを使った乾かし方の違いについて比較してみましょう。
自然乾燥とドライヤー使用の比較
自然乾燥とドライヤー使用のメリット・デメリットを比較してみましょう。
乾燥時間
- 自然乾燥:数時間かかり、髪が長時間濡れた状態が続く
- ドライヤー:数分で乾かせるため、濡れた状態を最小限に抑えられる
キューティクルへの影響
- 自然乾燥:キューティクルが開いたまま固定され、髪が傷みやすくなる
- ドライヤー:キューティクルを閉じた状態で乾かせる
頭皮の健康
- 自然乾燥:頭皮が長時間湿った状態が続き、雑菌が繁殖しやすくなる
- ドライヤー:頭皮を素早く乾かし、雑菌の繁殖を抑える
スタイリングのしやすさ
- 自然乾燥:髪が不規則に固まり、スタイリングが難しくなる
- ドライヤー:スタイリングしやすい状態に乾かせる
髪のツヤ
- 自然乾燥:キューティクルが不均一に乾き、ツヤが出にくい
- ドライヤー:キューティクルを整えながら乾かすことでツヤが出やすくなる
自然乾燥とドライヤー、それぞれのメリットとデメリットを比べてみると、髪や頭皮に最も良いケア方法が見えてきますね。
まとめ
入浴後の髪のケアは、美しく健康な髪を保つためにとても大切です。自然乾燥は一見髪に優しそうに見えますが、実際には髪にダメージを与える可能性が高いんです。
しい方法でドライヤーを使い、キューティクルのダメージを防いで、健康的な髪を維持しましょう。髪のケアは日々の習慣が大事。さっそく今日から、正しい乾かし方を取り入れてくださいね!