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節約の第一歩!水道代を見直すために知るべきこと
水道は日常生活に欠かせないものですが、その使用料金は思ったよりも家計に影響を与えます。でも、少しの工夫で水道代をぐっと抑えることができるんです。
まずは、水道料金の仕組みを簡単に押さえておきましょう。水道料金は「基本料金」と「従量料金」で構成されています。基本料金はどれだけ水を使っても一定ですが、従量料金は使った分だけ増えていきます。また、上水道と下水道の料金が一緒に請求されるのが一般的です。
家族の人数ごとの平均水道使用量や料金を知っておくと、自分の使用状況が把握しやすくなります。例えば、1人暮らしの月間使用量は約8㎥で料金は約2,100円ほど。2人世帯では約15㎥で5,000円前後、4人家族だと約23㎥で6,200円くらいです。これを目安に、自分の家庭の水道使用量と比べてみましょう。
家庭でできる水道代節約の7つの方法
では、具体的にどのように水道代を節約できるのか、7つの方法を紹介します。できることから始めてみましょう。
1.シャワーをこまめに止める
まず取り入れたいのは、お風呂でシャワーを出しっぱなしにしないこと。髪や体を洗っている間、シャワーを止めるだけで大きな節約につながります。例えば、シャワーを1分間出しっぱなしにすると約12リットルの水を使いますが、これを止めるだけで年間で3,600~5,400円も節約できる可能性があります。
また、湯船に浸かる習慣をつけると、さらに節約効果が期待できます。15分間シャワーを出しっぱなしにすると、浴槽1杯分の水を使ってしまうのです。シャワーはこまめに止め、可能な限り湯船を使うようにしてみましょう。
2.節水蛇口や節水シャワーヘッドを使う
キッチンや洗面所で使う蛇口に節水機能をつけると、水道代を大きく減らせます。節水シャワーヘッドに交換すれば、使う水の量を40~60%も減らせることがあります。また、浴室のシャワーヘッドを手元で水を止められるタイプにすると、さらに節約効果がアップします。
これらの節水グッズは初期費用がかかりますが、長期的に見ると年間で約5,000~10,000円の節約につながります。早めに導入するのがオススメです。
3.洗い物の時間を短縮する
手洗いで食器を洗う時間を短くすることでも、水道代を節約できます。汚れの少ない食器と油汚れの多い食器を分けたり、食器を洗う前に汚れを拭き取ったりする工夫が効果的です。また、食器はまとめて洗うのがポイントです。こまめに洗うよりも、水を節約できます。
経済産業省のデータによると、まとめ洗いをすることで年間約25,560円も節約できると言われています。日々の習慣を少し変えるだけで、大きな節約効果が得られます。
4.食洗機を使う
手洗いよりも食洗機を使う方が、水道代は安くなります。食洗機はお湯を循環させて洗うので、水の使用量が大幅に減らせるのです。手洗いと比較すると、約1/5の水で済むとも言われています。
例えば、4〜5人家族で食洗機を使うと、年間で約16,400円も節約できるという調査結果もあります。ただし、食洗機の購入には初期費用がかかるので、長期的な視点で判断してください。
5.トイレのレバーを大小使い分ける
トイレを流す時、レバーの「大」と「小」を使い分けていますか?標準的なトイレでは、「大」と「小」で約2リットルの差があります。これを活用することで、年間で約1,022円の節約が可能です。
最近のトイレは「小」レバーでも十分流せるものが多いので、状況に応じて使い分けてみましょう。
6.洗濯の回数を減らしてみよう
洗濯機を使うとき、回数を減らすだけで水道代を節約できます。例えば、2日分の洗濯物をまとめて洗うことで1回分の水を節約できます。資源エネルギー庁の試算によると、まとめ洗いをすることで年間約4,360円の水道代を節約できると言われています。さらに、お風呂の残り湯を使うとより効果的です。
7.水漏れチェックを定期的に行う
水道代の節約には、定期的な水漏れチェックも欠かせません。例えば、トイレの水漏れがあると1日で20リットルもの水が無駄になります。これは年間で約2,000円以上の損失につながります。
また、蛇口やシャワーヘッドからのポタポタとした水漏れも見逃さないようにしましょう。1分間に10滴でも、年間では365リットルの水が無駄になります。定期的なチェックを習慣にして、水道代を無駄なく使いましょう。
季節ごとの水道使用量の変化と対策
水道の使用量は季節によって変わることをご存知ですか?夏や冬、それぞれの時期に合った節水の工夫をすることで、さらに水道代を節約することができます。
夏の水道使用量増加への対策
夏は暑さのせいで、手洗いやシャワーの回数が増え、水道の使用量が増える傾向があります。植物への水やりも増えるので、水道代がかさみがちです。そんな夏におすすめの節水方法は以下の通りです。
- 打ち水には雨水や風呂の残り湯を活用する:冷たい水を使わなくても、これで十分涼しくなります。
- 植物への水やりは朝か夕方に行う:日中に水をやると蒸発しやすいので、涼しい時間帯に水やりをするのがポイントです。
- エアコンの室外機に霧吹きで水をかける:これでエアコンの効率が上がります。ただし、水が電気系統にかからないように注意してください。
冬の水道使用量増加への注意点
冬はお風呂の追い焚きなどで水道使用量が増えることがあります。以下の点に注意して、冬の節水を心がけましょう。
- 浴槽の湯量を適量に保つ:お湯を入れすぎると、使わない分が無駄になってしまいます。
- 入浴時間を少し短めにする:これだけでも節水になりますし、光熱費も節約できます。
- 凍結防止のための水抜きは必要最小限に:寒冷地では水道管の凍結防止のために水を出し続けることがありますが、これも最小限に抑えましょう。
水道代を節約しやすい住宅の特徴
水道代の節約は、実は住宅の設備次第で大きく変わることがあります。節水しやすい住宅の特徴をチェックしてみましょう。これから引っ越しを考えている方は、参考にしてみてください。
- 食洗機が設置されている:手洗いよりも少ない水で済みます。
- 節水型のトイレが導入されている:少ない水で効果的に流せるトイレが理想的です。
- 浴室に追い焚き機能がある:お風呂のお湯を再利用することで水の無駄がありません。
- お風呂と洗濯機の設置場所が近い:残り湯を洗濯に使うことがしやすくなります。
- 節水シャワーヘッドが標準装備されている:無駄な水を使わずに済みます。
- 雨水タンクが設置されている:植物の水やりや打ち水に使うことができ、水道代を削減できます。
これらの設備が揃っていると、日常的な水道代を大幅に削減することができます。
最新の節水型設備でさらに水道代を削減
技術の進歩によって、さまざまな節水型設備が登場しています。これらを導入することで、大きな節水効果が期待できます。
節水型トイレ
最新の節水型トイレは、従来のトイレに比べて大幅に水を節約できます。例えば、1993年に発売されたトイレでは大洗浄で8リットルの水を使っていましたが、最新のモデルでは3.8リットルまで減少しています。これにより、4人家族で年間約12,000円の節約が見込めます。
節水型洗濯機
節水型の洗濯機も効果的です。従来型に比べて20~30%ほどの節水効果があり、4人家族で週に7回洗濯する場合、年間で約3,000~4,000円の節約が期待できます。
節水型食洗機
最新の食洗機では、手洗いと比べて約1/6の水で済むものもあります。4人家族の場合、年間で約16,000円の節約効果があるとされています。
これらの節水型設備は初期投資が必要ですが、長期的には水道代の大幅な削減につながります。また、節水は環境保護にも貢献するため、地球にやさしい選択肢と言えるでしょう。
まとめ
ここまで、水道代を節約するためのさまざまな方法を紹介してきました。一つ一つの節約額は小さいかもしれませんが、これらを組み合わせて継続的に実践することで、年間で数万円規模の節約が可能になります。
例えば、シャワーの使用時間を短縮(年間約5,000円)、食洗機の使用(年間約16,000円)、トイレのレバーの使い分け(年間約1,000円)、洗濯のまとめ洗い(年間約4,000円)を組み合わせると、年間で26,000円以上の節約が期待できます。
水道代の節約は、家計の負担を軽減するだけでなく、限りある水資源を大切に使うという環境保護の視点でも重要です。家族全員で意識を高め、できることから少しずつ始めていきましょう。小さな積み重ねが、大きな節約と地球環境への貢献につながります。