目次
開封前のこんにゃくの保存方法
開封前であればこんにゃくはとても長持ちする食材ですがその保存方法をご紹介します。
常温で保存する
昔のこんにゃくは日持ちしない食品でしたが、今のこんにゃくは製造段階できちんと殺菌されていることと、包装技術が進んだことで常温でも保存しておくことができるようになっています。
未開封のままであれば冷蔵庫に入れることなくそのまま置いておくことができるので最もお手軽な保存方法です。ただし、冷蔵状態で販売されていたこんにゃくについては、冷蔵庫での保存をオススメします。
袋のまま保存する
こんにゃくは未開封でもかなりの賞味期限があります。そのため袋のまま冷蔵庫で保存すれば半年程は美味しく食べれます。そのまま冷蔵庫に入れておくだけの保存方法なので手間もかかりません。
ただし、あまりにも保存期間が長いために保存していたのを忘れてしまっていつのものだったのかわからなくなってしまうことがあります。賞味期限は定期的に確認するようにしましょう。
冷凍して保存する
こんにゃくは本来冷凍保存向きの食材ではありません。しかし、最近ではこんにゃくを冷凍させることによってその食感を変化させて楽しむレシピが紹介されているので、冷凍保存を行うことでこんにゃくをもっと楽しむことができます。
こんにゃくを冷凍保存する場合は袋のまま冷凍保存をするわけではなく、下処理をしてから保存します。調理する時には自然解凍か流水解凍をして使用します。
開封後のこんにゃくの保存方法
開封後のこんにゃくの保存期間はだいたい2~3日です。そのため一度に使い切ってしまうのが理想なのですがどうしても余ってしまった場合などの保存方法を紹介します。
タッパーに入れて保存する
こんにゃくを冷蔵庫で保存する場合はタッパーに入れて保存するのがオススメです。この時袋に入っている水は捨てないで保存容器に移すのがコツです。
なぜならこんにゃくの袋の中の水は殺菌効果のあるアルカリ性の石灰水だからです。そのため普通の水につけて保存する場合よりもこんにゃくを安全により長く保存することができます。
袋の水を捨ててしまった場合の保存方法
こんにゃくをタッパーで保存する場合袋の水を一緒に入れて保存することが理想なのですが、場合によっては袋の水を全部捨ててしまった後に保存しなければならなくなったということもあるかと思います。
その場合はきれいな水道水を入れて冷蔵保存しましょう。ただし水道水を使って冷蔵保存する場合は2~3日で水を張り替える必要がありますので気を付けるようにしましょう。
また水道水を使って冷蔵保存をする場合はこんにゃくに含まれているアルカリ水が水の中に溶けだしていってしまい、こんにゃくの食感が変わってしまいます。こんにゃくの中の水は極力捨てないように注意しましょう。
こんにゃくは冷蔵庫の奥で保存する
冷蔵庫の冷気の吹き出し口や吹きだまり、冷蔵庫の手前の部分は冷蔵庫の他の部分と比べて温度が高くなっています。あまり日持ちしない一度開封したこんにゃくを少しでも長く保存するためには、常に冷えている冷蔵庫の奥で保存するのが良いです。
こんにゃくの冷凍保存方法
こんにゃくを冷凍保存する場合は袋から出して下準備した後に冷凍保存します。早速こんにゃくの冷凍保存の方法を紹介します。
こんにゃくを手でちぎるか使う大きさに切りそろえておく
こんにゃくを冷凍保存する場合はかたまりのまま冷凍するのではなく、使う大きさに応じて手でちぎるか包丁で切るかして細かくしてから冷凍します。細かくすることでこんにゃくが冷凍されるまでにかかる時間が短くなり、より新鮮な状態で冷凍することができます。
軽く塩をかけて手で揉む
細かくしたこんにゃくに塩をかけてよく揉みこむことで、塩の効果で味が良くしみるようになります。冷凍保存したこんにゃくはスカスカとした食感になってしまってあまりおいしくなくなってしまうので、少しでも味を保つためにしっかりと塩で処理をすることを忘れないようにしましょう。
アク抜きをする
こんにゃくを冷凍保存する場合はアク抜きも必要になります。塩もみした後のこんにゃくを1~2分熱湯で茹でてアク抜きをすることで美味しく保存することができますよ。
水気をきって冷凍保存
下処理が終わったこんにゃくはキッチンペーパーなどで十分に水気を切ってからフリーザーバッグなどに入れて冷凍庫に入れます。水気をしっかり拭き取ることによってこんにゃくが冷凍するまでの時間を短くすることができます。
また、冷凍保存するときには空気が極力容器や袋の中に入らないようにしてください。またこんにゃくを保存している容器に、冷凍保存をした日付を記入しておくと、後日こんにゃくを利用したい時にいつ冷凍したこんにゃくか分かりやすくて安心です。
解凍は自然解凍か流水解凍
冷凍保存したこんにゃくを調理する場合は自然解凍か流水解凍をします。その場合も解凍が終わったらこんにゃくを良く絞って水分を十分に切ってから使うようにしましょう。
こんにゃくの賞味期限
こんにゃくは開封前か後か、冷凍保存かどうかで賞味期限も違ってきますのでそれぞれの場合に分けて説明します。
開封前のこんにゃくの賞味期限
こんにゃくはもともとあまり長持ちしない食材でしたが、殺菌の処理や梱包の処理の技術の進化によってとても長持ちする食材になりました。袋に入ったままの開封前のこんにゃくの賞味期限はだいたい半年くらいあって、常温でも保存することができます。
こんにゃくを購入したけど結局使わなかったという場合でも、長い期間常温で放置しておくことができるので便利です。ただし直射日光が当たる場所や高温になりやすい場所での保存は避けるようにしましょう。
開封後のこんにゃくの賞味期限
開封前のこんにゃくはとても長持ちするのですが開封した後のこんにゃくは長持ちしません。そのため一度開封したこんにゃくは2~3日で使い切ってしまうのが理想です。
こんにゃくが腐ってしまったかどうかを判別するためには、臭いを確認することです。こんにゃくは腐るととても臭いにおいを放つようになるので、臭いを確認してみてとても臭くなっていたら腐っているということです。臭いに問題がなければ美味しくいただくことができますよ。
冷凍したこんにゃくの賞味期限
冷凍したこんにゃくの賞味期限もそれほど長いというものでもありません。だいたいの保存期間、賞味期限の目安としては1か月くらいですので冷凍してあるからといって大丈夫だろうという考えはやめて早めに使うようにしましょう。
良いこんにゃくの選び方
長期保存にも適しているこんにゃくですが、せっかく購入するに当たっては良いこんにゃくを選びたいものです。以下では良いこんにゃくの選び方を説明します。
原材料で選ぶ
こんにゃくの原材料には大きく分けて「こんにゃく粉」と「生こんにゃく芋」の二つがあります。原材料の欄に「生こんにゃく芋」と表示されているこんにゃくは、昔ながらの製法で作られたこんにゃくであることがわかります。
「生こんにゃく芋」を使ったこんにゃくは「こんにゃく粉」を使ったこんにゃくよりも多少値段は高くなりますが、やさしい歯ごたえとなっていておいしいものが多いです。
また、国産のこんにゃくと表示されているこんにゃくでも原料となる「こんにゃく粉」は中国産のものを使っている場合もありますので全て国産のという訳ではありません。
原料に「生こんにゃく芋」を使っているこんにゃくであれば純粋な国産のものであることが多いので国産のこんにゃくが食べたい!と言う場合はそのほうが安心です。
こんにゃくの状態で選ぶ
こんにゃくを購入する際にチェックした方が良いのは「弾力」と「縮んでいない事」と「賞味期限」です。美味しいこんにゃくは程よい弾力があるものです。指先で押してみて程よく弾力があり柔らか過ぎないものを選びましょう。
また、縮んでしまっていて固すぎるこんにゃくは選ばないようにしましょう。また、長期的な保存を検討する場合は、賞味期限の長いものを選ぶ事で食材の無駄をなくすことができます。
逆に、今日の夜全て使い切る予定があるのであれば、賞味期限はできるだけ短いものを選ぶ事で食料の破棄を避けて環境にも優しいですよ。
さまざまな料理に使える板こんにゃく
こんにゃくには色々な種類がありますが、一番普及しているのは板こんにゃくでしょう。手で好きな形にちぎったりもできますし、きれいに切りそろえて料理することもできます。
板こんにゃくは使い方を工夫することで料理の幅がとても広がりますのでこんにゃくの種類で迷ったら一番おすすめできるこんにゃくは板こんにゃくです。
煮物で定番の玉こんにゃく
玉こんにゃくは丸い形になっていて一口サイズになっていますから、煮物に使われることが多いです。表面はつるっとしており、食感もぷりぷりとしているので、噛んだ時の口当たりを楽しみたい場合におすすめできるこんにゃくです。
すき焼きや肉じゃがなどでは糸こんにゃく
すき焼きや肉じゃがでは細長い面のようになっている糸こんにゃくが欠かせません。糸こんにゃくはその表面積が大きいため味が良くしみわたりますのですき焼きや肉じゃがの味のうまみをじっくりと味わうことができます。
生で味わえる刺身こんにゃく
こんにゃくには独特の生々しい臭みがあるため加熱して湯通ししてから食べるのが基本なのですが、刺身こんにゃくであれば生のままこんにゃくの食感と味を楽しむことができます。お酒のおつまみや、晩御飯のお供にぴったりのこんにゃくです。
まとめ
以上こんにゃくの保存方法とその賞味期間、おいしいこんにゃくの選び方についてご紹介してきました。こんにゃくは価格が安く保存も長くできてしかもヘルシーなとても優れた食材です。こんにゃくの使い方をしっかりと押さえておいしいこんにゃく料理を楽しみましょう。