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『直下型地震』とは
昨今注目を集めている、直下型地震。首都圏では他人ごとでは済まないため、直下型地震に関する情報を知っておきたいと思っている人は少なくありません。直下型地震とは、内陸部や人が多く住んでいる首都などで起きる地震を指します。
直下型地震と海溝型地震との違い
地震の中でも、直下型地震と海溝型地震の2種類は日本に住んでいる場合把握しておきたい地震の種類です。直下型地震と海溝型地震の違いとは、どのようなものがあるのでしょうか?それぞれの地震の特徴も、同時に確認していきましょう。
規模が違う
直下型地震と海溝型地震では、地震発生時の規模が異なります。
- 直下型地震…マグニチュードが小さく、被害想定範囲が20~30kmで被害が起きる地域が比較的限定されやすい
- 海溝型地震…マグニチュードが大きくなりやすい反面、震源地が海であることが多いので地震の規模は少し衰えてやってくる
海溝型地震の中でも、マグニチュード9という驚異的な破壊力だったのが東日本大震災です。海が震源地だったため、地震のみの被害ではなく津波による被害が想像を絶するものとなりました。
直下型地震で警戒されているのが、首都圏内で起きる可能性がある首都直下型地震です。東京などに甚大な被害が起きる可能性があります。建物が多い地域なので、規模は大きくなかったとしても被害の大きさは容易に想像できます。
メカニズムが違う
直下型地震と海溝型地震では、地震発生のメカニズムが異なります。
- 直下型地震…大陸プレートのダメージの蓄積が原因で、プレートでは弱い部分とされている活断層が破壊されて地震が発生する
- 海溝型地震…大陸のプレートが跳ね上がって発生したり、海洋のプレートが破壊されて発生する地震があるため、どのプレートがどのようにして起きたのかを知ることが重要
大陸プレートが原因の場合、内陸が地震の発生源になるので、家屋の倒壊などが不安視されます。
揺れ方が違う
直下型地震と海溝型地震では、発生時の揺れ方にも違いがあります。
- 直下型地震…前触れなく、いきなり大きな地震が来る
- 海溝型地震…最初に小さくカタカタと揺れる地震がきて、その後大きな地震がやってくる
海溝型地震は小さな地震がきた後で大きな地震が来るので、避難や身を守る行動をとっさに取ることができます。
しかし、直下型地震の場合、最初から大きな地震がきてしまうため身を守る隙が無い可能性があります。地震速報も間に合わないことが想定されているので、とっさの行動が重要です。
想定される被害が違う
想定される被害は、以下のものが考えられます。
- 直下型地震…内陸が震源地なので、建物の倒壊、家具が倒れるなどの被害が想定される
- 海溝型地震…海が発生源であることが非常に多いため、津波の甚大な被害が出やすい
東日本大震災では9割ほどが津波による被害といわれているほど、大きな津波が人々を襲いました。直下型地震が起きた場合は、建物や家具の下敷きになってしまい、命を落とす人が出る可能性が高いです。
まとめ
地震の種類を知るだけでなく、自分は住んでいる地域ではどのような地震が発生するかもしれないかという点を把握して対策を練っておきましょう。起きるかもしれない地震の種類を知ることで、枕元に置いておくべき防災グッズの内容も考慮するきっかけになるかもしれません。