実は多くの人が間違えている『包丁のダメな使い方』5選!正しく使うコツも紹介

皆さんは、毎日のように包丁を使っているという方も多いと思います。しかし、意外と正しい包丁の使い方を知らずに、間違った使い方をしている人が多いことにお気づきでしょうか。今回は間違った包丁の使い方や正しく使うためのコツを紹介します。今一度、正しい包丁の使い方を確認しましょう。

包丁の使い方…本当に今の扱い方でいいの?

野菜を切っている女性

皆さんはどのくらいの年月、どのくらいの頻度で包丁を使っていますか。自炊をしている方は、かなりの回数、包丁を握っているかと思います。自然と身についている包丁の使い方ですが、実は意外にも間違った使い方をしている人が多いのです。

小学生や中学生の頃、家庭科の授業で習って以来、正式なレッスンを受けていないという人が多いため、中には自分流となってしまっている人もいます。包丁は間違った使い方をしていると危険なだけでなく、料理の効率も下がってしまいます。家事の時短にも役立つので、包丁の正しい使い方を今一度確認してみましょう。

包丁の使い方を見直すことで、調理の効率が上がるだけでなく、安全性も向上します。それでは、よくある間違った使い方とその改善方法を見ていきましょう。

実は多くの人が間違っている!包丁のダメな使い方5選

まな板と包丁

では、どのような包丁の使い方が誤りなのでしょうか。ここでは、実は間違っている人が多いダメな包丁の使い方をご紹介します。当てはまる方は、今日から意識的に改善してみましょう。

1.上から下に押すように切る

包丁で食材を切る際、上から下に刃の部分を押し付けるように切っていませんか。もちろん、その方法でも食材を切ることは可能ですが、基本的に包丁で食材を切る際は、「押し切り」または「引き切り」が正解です。名前の通り、押したり引いたりするようにして切る方法です。

一見、上から押すようにして切っているように見えますが、実は前に押し出すようにして切ったり、押して引いた時に切る方法が効率的です。また、食材によっては、上から押しつぶすように切ることで、形が崩れてしまうものもあります。正しい使い方で綺麗に効率良くカットしましょう。

2.皮を剥くときに包丁側を動かす

果物の皮や大根の皮など、皮を剥くときにも包丁を使います。この時、動かすのは包丁側ではなく、食材側であることを意識していますか。皮を剥くとき、包丁側を動かしてしまうと、上手く向けなかったり、手を切ってしまったりする恐れがあるので大変危険です。

包丁はしっかりと固定し、皮を剥く食材側を回すように動かすことで、綺麗に、且つ安全に皮を剥くことができるので、効率UPにもつながります。

3.すべての食材で同じ切り方をしている

包丁で食材を切る際は、「押し切り」と「引き切り」を活用します。しかし、全ての食材で同じ切り方をするのは誤りです。例えば、多くの野菜であれば、トントンと音を鳴らすように軽く押し切りしたほうが綺麗に切れますし、効率的です。

しかし、魚や肉などの食材は、押しても切れにくいため、押して引くときに切ることを意識します。切り方は、見た目や食感などにも影響を与えるので、それぞれの食材に適した切り方を意識してみましょう。

4.食材を抑える手の指先が伸びている

これは包丁を扱う上で基本中の基本ではありますが、長年包丁を使っていると意外と見落としがちな点でもあります。食材を抑える手は、「猫の手」と言われる手の指の関節を曲げて当てる方法が正解です。

利き手とは反対側の手で押さえますが、その際、食材を抑える手の指が伸びていると、誤って包丁で切ってしまう恐れがあります。親指だけ伸ばしっぱなしという人もいるので、改めて注意しましょう。

5.包丁をグッと強く握りすぎる

包丁をグーでギュッと握り込んでしまっている方はいませんか?力を込めようとギュッと持ってしまっているのかもしれませんが、その持ち方は間違いです。

包丁には調理に合わせてさまざまな持ち方がありますが、基本は「親指・人さし指・中指の三本で持つ」持ち方です。三本の指で包丁の柄の付け根付分を持ち、残りの2本は軽く添えるようにしてみましょう。手のひらと柄の間には、気持ち間隔をあけるのがポイントです。

これらの間違った使い方を改善することで、より安全で効率的な調理が可能になります。次に、包丁を正しく使うためのコツをさらに詳しく見ていきましょう。

包丁を正しく使うために押さえておくべきコツは?

ニンジンを包丁でカットしている手元

包丁を正しく使うために、改めて押さえて置くべきポイントを確認しておきましょう。コツを掴むことで、より美しく、そして効率的に料理を楽しむことができますよ!

正しい姿勢と立ち位置

包丁を使うときは正しい姿勢で立ちましょう。正しく立つことで、包丁をスムーズに動かすことができ、疲れも半減します。また、食材を真上から見るため、正確に切ることができます。

  • 調理台と体の間に握りこぶし1つ分ほどあけて立つ
  • まな板は調理台と平行に、少しスペースをあけて置く
  • 包丁の持ち手が右手なら右足、左手なら左足を半歩後ろに下げ、まな板から少し斜めに立つ

適切な包丁の持ち方

包丁の持ち方は、作業効率と安全性に大きく影響します。基本的な持ち方を確認しましょう。

  • 中指を包丁の柄の付け根部分に引っかける
  • 親指と人差し指で、包丁の柄の付け根部分を挟む
  • 中指・薬指・小指の3本でしっかりと柄を握る

食材を抑える「猫の手」

安全に包丁を使うためには、左手の添え方が重要です。「猫の手」と呼ばれる添え方を意識しましょう。

  • 人差し指、中指の第一関節を食材に付ける
  • 人差し指と中指の第一関節を包丁の側面に当てる
  • 親指は伸ばさずに、中指、人差し指より短くする

適切な切り方の使い分け

食材によって適切な切り方を使い分けることで、より美しく、効率的に調理できます。

  • 野菜:軽く押し切りする
  • 魚や肉:押して引くときに切る
  • 刺身:刃先を使って、引きながら切る

まな板の正しい使用法

まな板の使い方も、安全で効率的な調理には欠かせません。

  • 木製または樹脂製のまな板を選ぶ
  • まな板の下に水で濡らし固く絞ったふきんを敷き、動かないように固定する
  • 包丁を使用しないときは、刃を自分の方へ向けずに、背を向けてまな板の奥に横にして置く

これらのコツを意識して実践することで、包丁の使い方が上達し、より安全で効率的な調理が可能になります。

包丁のお手入れと保管方法

包丁研ぎ

正しい使い方に加えて、適切なお手入れと保管も包丁を長く使うためには重要です。以下のポイントを押さえておきましょう。

《使用後のお手入れ》

  • 使用直後に食器用洗剤で洗い、すぐに乾いた布で水分を拭き取る
  • シンクに置きっぱなしにしない(錆びの原因になります)

《洗浄方法》

  • 食洗機での洗浄は避ける(高温で刃が傷んだり、他の食器とぶつかって欠けたりする可能性があります)
  • 手洗いを心がけ、柔らかいスポンジを使用する

《研ぎ方》

  • 定期的に研ぐことで切れ味を維持(家庭用の簡易研ぎ器を使用するか、専門店に依頼)
  • 研ぐ頻度は使用頻度によりますが、一般的に2〜3ヶ月に1回程度

《保管方法》

  • 刃をむき出しで引き出しに入れない(他の調理器具と接触して刃こぼれの原因に)
  • 包丁立てや専用のケースを使用し、乾燥した場所で保管
  • 磁気式の包丁ホルダーも便利(ただし、強力な磁石は刃に悪影響を与える可能性があるので注意)

《使用時の注意点》

  • 冷凍食品を切る際は、完全に解凍してから使用(低温で刃が傷みやすくなります)
  • 骨や固い食材を叩き切る際は、専用の包丁を使用する

これらのお手入れと保管方法を実践することで、包丁の寿命を延ばし、常に良い切れ味を保つことができます。大切な調理道具として、日々のケアを心がけましょう。

包丁を正しく扱って調理の効率を上げよう!

包丁の正しい使い方を意識することで、料理の腕前が上がり、調理時間の短縮にもつながります。また、安全に調理を行うことができるので、怪我のリスクも減らすことができます。

正しい姿勢、適切な持ち方、「猫の手」の使用、食材に合わせた切り方、そして適切なお手入れを心がけましょう。これらの基本を実践することで、より美味しく、安全で効率的な調理が可能になります。日々の料理を楽しみながら、包丁使いの達人を目指しましょう!

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