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何気ない行動の積み重ね!美容師に嫌われてるかも
美容師は、お客様の髪を美しく仕上げるプロフェッショナルです。しかし、その技術を最大限に発揮するためには、お客様の協力も欠かせません。適切なマナーを心がけることで、美容師との良好な関係を築き、より満足度の高い仕上がりを得ることができるのです。
では、どのようなマナーに気をつければよいのでしょうか? 実は、私たちが何気なく行っている行動の中に、美容師にとって困ったものがあるかもしれません。これらのNGマナーを知り、改善することで、美容院での体験がさらに楽しいものになるはずです。
美容室でやってはいけないNG行為7選
それでは、美容院でしてはいけないNGマナーを紹介します。これらのマナーを意識することで、美容師との信頼関係を築き、より良いサービスを受けられるようになるでしょう。自分の普段の行動を振り返りながら、チェックしてみてください。
1.遅刻やドタキャンが多い
美容院に限らず、遅刻とドタキャンはマナー違反の代表格です。特に美容院では、以下の理由から大きな問題となります。
- 予約客のために時間を確保し、美容師がスタンバイしている
- 遅刻やキャンセルの一報がないと、信頼関係が崩れてしまう
- 他のお客様の予約にも影響を与える可能性がある
- サロン全体の効率的な運営に支障をきたす
急な予定変更は誰にでもあります。しかし、そのような場合は速やかに連絡を入れることが大切です。例えば、電車の遅延で10分程度遅れそうな場合、すぐに美容院に連絡を入れれば、美容師も対応策を考えることができます。
また、どうしてもキャンセルしなければならない場合は、できるだけ早めにその旨を伝え、丁寧に謝罪しましょう。そうすることで、美容師の時間を無駄にせず、他のお客様に予約を入れる機会を提供できるのです。
2.毎回ヘアスタイルが「お任せ」
「お任せ」と言うと、一見、美容師に信頼を寄せているように思えるかもしれません。しかし、毎回ヘアスタイルを美容師の「お任せ」にしてしまうのは、実はあまり良くありません。「お任せ」には以下のような問題があります。
- 美容師とお客様の間で、同じ認識を持ちにくい(ショートカットにもいろいろな種類があるなど)
- 美容師が「似合う」と思うヘアスタイルと客側が求めているものが違う可能性
- 結果に不満を感じても、明確な要望を出していないため改善が難しい
- 美容師の創造力や技術を最大限に引き出せない可能性がある
では、どのように希望を伝えれば良いのでしょうか?具体的なイメージ写真を持参したり、好きな芸能人の髪型を参考に挙げたりするのが効果的です。例えば、「前髪は目にかからない程度の長さで、サイドは耳にかけられるくらいの長さにしたいです」というように、具体的に伝えることで、美容師もイメージを掴みやすくなります。
もちろん、完全に決まっていなくても構いません。「肩より少し短めにしたいのですが、どのようなスタイルが似合うでしょうか?」と相談することで、美容師の専門知識とあなたの希望を融合させた、最適なヘアスタイルを見つけることができるでしょう。
3.汚れやすい服や施術に差しさわりのある洋服を着ていく
美容院での施術中、髪の毛や染料が服に付着する可能性があります。そのため、服装選びも重要なポイントとなります。以下のような服装は、美容師が「なるべく避けてほしい」と考えているものです。
- タートルネック
- フード付きの洋服
- 真っ白な洋服
- 高価な洋服
これらの服装は、カットの邪魔になったり、染料が付着した際に取れにくかったりする可能性があります。では、どのような服装が適しているのでしょうか?
首元が開いていて、多少の染みや濡れを気にしなくても良い服装がおすすめです。例えば、首元に余裕のあるTシャツや、ボタンを外せるシャツなどが適しています。色味も、黒や濃い目の色を選ぶと安心です。
このような配慮をすることで、美容師も安心して施術に集中でき、結果的により良い仕上がりにつながる可能性が高くなります。また、お気に入りの服を汚してしまうリスクも減らせるので、一石二鳥というわけです。
4.施術中にむやみに動く
髪を切っているときやカラーの最中、むやみに動くと美容師さんが施術しにくくなってしまいます。特に以下のような行動は避けるべきです。
- 許可なくスマホでの撮影・通話を開始する
- 前触れなく首を動かす
- 寝てしまう
- 貧乏ゆすりをする
ハサミは刃物です。急に動いてしまうのは、お客様にとっても非常に危険です。また、ミリ単位の細かい作業を行っている美容師にとって、わずかな動きも大きな影響を与えかねません。
施術中は、できるだけ静かにしていることが大切です。どうしても体勢を変えたい場合や、スマホを使用したい場合は、必ず美容師に声をかけてから行動しましょう。例えば、「少し体勢を変えてもいいですか?」と聞くだけで、美容師も対応しやすくなります。
5.無理な施術を要求する
髪の毛の状態的に難しい施術や不可能な髪型等、「無理な施術をオーダーする」ことは避けるべきです。例えば
- ダメージが強い髪の毛への縮毛矯正やパーマ
- 再現が難しいアニメのヘアスタイル
- 短期間での極端な髪色の変更
美容師は専門家として、お客様の髪の健康を第一に考えています。「絶対にこのカラー(ヘアスタイル)にしたい!」という強い要望があっても、それが髪に悪影響を与える可能性がある場合は、美容師の助言に耳を傾けましょう。
例えば、「今の髪の状態では難しいのですが、数か月かけて段階的に明るくしていけば、希望の色に近づけられます。まずは○○の色から始めてみませんか?」といった提案を受け入れることで、髪の健康を保ちながら、徐々に理想のスタイルに近づけることができます。
6.スマートフォンの不適切な使用
スマートフォンは便利なツールですが、美容院での使用には注意が必要です。以下のような行動は控えましょう。
- カット中に突然電話に出る
- 長時間SNSに没頭する
- 美容師や他の客の許可なく写真を撮る
- 大音量で動画を視聴する
これらの行動は、美容師の作業を妨げるだけでなく、他のお客様にも迷惑をかける可能性があります。
どうしても電話に出なければならない場合は、美容師に一声かけてから対応しましょう。また、SNSや動画視聴は、シャンプー中や薬剤の放置時間など、美容師が作業していない時間に限定するのがマナーです。
7.話が全くかみ合わない
美容師さんと全く話がかみ合わない、会話をする気がない態度をとると、良好な関係を築きにくくなってしまいます。以下のような行動は避けましょう。
- 自慢ばかりで、美容師に口をはさむ隙を与えない
- 美容師から話しかけられても、聞こえないふりをする
- 美容師の話を否定したり小ばかにし続ける
- 以前利用した美容室と、ことあるごとに比較し続ける
美容師さんと会話したくない場合は、施術前に「話すのが得意ではないので…」と伝えておくのがおすすめです。一方で、適度なコミュニケーションは、より良い仕上がりにつながる可能性があります。
例えば、「普段どのようなヘアケアをされていますか?」という質問に答えることで、あなたの髪質や生活スタイルに合わせたアドバイスを受けられるかもしれません。また、「最近髪の調子はいかがですか?」といった問いかけに応じることで、潜在的な髪の悩みを解決するきっかけになるかもしれません。
良好な関係を築くために…美容院での基本的なマナー
これまで紹介したNGマナーを避けるだけでなく、以下のようなポジティブな行動を心がけることで、美容師とのより良い関係を築くことができます。
- 自分が理想とするヘアスタイルを、具体的に話す
- 美容師と適度なコミュニケーションを取る
- 施術中は指示に従い、むやみに動かない
- 感謝の気持ちを持って接する
- 施術に適した服装で来店する
- 相手の立場に立って言葉を選ぶ
利用する立場の人間が優位であるという考えは避け、お互いを尊重する姿勢が大切です。美容師の専門性を認め、アドバイスに耳を傾けることで、より良い仕上がりを期待できるでしょう。
まとめ
美容院でのマナーを守ることは、美容師との良好な関係構築に不可欠です。時間を守り、適切な服装で来店し、無理な要求は控えましょう。また、施術中は美容師の作業を妨げないよう注意が必要です。
コミュニケーションを大切にし、お互いの気持ちを尊重することで、より満足度の高い仕上がりを期待できます。美容院での時間を楽しく過ごすためにも、これらのマナーを意識して実践してみてください。