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冷蔵庫の7つの処分方法
2001年に資源の有効活用のために定められたリサイクル法によって、冷蔵庫は自治体の粗大ごみとして出すことができなくなりました。
「家電リサイクル法」という言葉を初めて耳にした方は、経済産業省から提供されているこちらの動画が家電リサイクル法について詳しく解説しているのでご視聴ください。
3分の動画なので家電リサイクル法について復習したいという人にもオススメです。
それでは家電リサイクル法のある2019年現在、冷蔵庫にはどのような処分方法があるのか、7つの方法をご紹介しましょう。
新しい冷蔵庫の販売店に引き取ってもらう
冷蔵庫を新しく買い替えるなら、新しい冷蔵庫の販売店に古い冷蔵庫を引き取ってもらえます。新しい冷蔵庫が届いたと同時に引き取ってもらえるので効率的です。ただし、リサイクル料と運搬費用は別途で必要となるので注意が必要です。
古い冷蔵庫と新しい冷蔵庫の2つが揃ってしまって邪魔になる期間や、逆に古い冷蔵庫を早く処分しすぎて新しい冷蔵庫が届くまで冷蔵庫がない期間を過ごす必要がないのは嬉しいです。
処分する冷蔵庫の購入店に引き取ってもらう
新しい冷蔵庫に買い替えず処分だけしたい場合は、処分したい冷蔵庫の購入店に引き取ってもらえます。収集時にリサイクル料と運搬費用を支払い、リサイクル券を受け取ります。
本来、冷蔵庫は販売したお店が責任をもって処分することと定められているので、購入してから時間がたっていても心配する必要はありません。
自分の冷蔵庫がどの店舗で購入したものかわからない場合は、家電4品目(エアコン、テレビ、洗濯機、冷蔵庫)を取り扱っている家電量販店に問い合わせることで引き取ってもらうことも可能です。
指定の取引場所に持ち込む
郵便局にある家電リサイクル券に必要事項を記入し窓口でリサイクル料を支払うと、指定の取引場所に直接持ち込めます。運搬料がかからないため、車などの運搬手段を持っている人は比較的安く処分できます。
最寄りの取引所は一般財団法人 家電製品協会のHP(https://www.aeha.or.jp)で確認するとよいでしょう。今住んでいる地域を入力するだけで簡単に検索できますよ。
家電リサイクル受付センターに申し込む
東京・横浜、大阪に限定されたサービスですが、家電リサイクル受付センターに申し込むと冷蔵庫を引き取ってもらえます。冷蔵庫の購入店が分からないときに便利なシステムです。
収集日に現金でリサイクル料と運搬料を支払います。家電リサイクル受付センターは「リサイクル事業組合」が運営しています。家電リサイクルセンターに連絡して品目、型番、メーカーなどを伝えると収集業者や収集予定日、料金などを案内されます。
収集予定日に収集業者が自宅まで冷蔵庫を引き取りに来てくれますので、その場で冷蔵庫と費用を支払うことで引き取りは完了します。収集予定日の前日、もしくは当日に収集業者から確認の連絡がきますので、安心ですね。
市町村に問い合わせる
購入店がわからなかったり、プレゼントとしてもらったりした冷蔵庫は、市町村に問い合わせると処分方法を教えてくれます。それぞれの市町村によって対応は異なりますが、市が代行で引き取ってくれたり、引き取り可能な小売店や業者を紹介してくれたりします。
買取専門店を利用する
まだまだ使える冷蔵庫の場合は、処分ではなく売却することも視野に入れられます。年式の浅い冷蔵庫なら高値が付くこともあり、リサイクル料や運搬料が浮かせられるだけでなく、思わぬ副収入も得られます。査定までは無料の場合もあったりするので気軽に利用してみるのがオススメです。
買取できるラインとしては、発売されてから5年経過しているかいないかというものを目安にしてみてください。リユースされるのは環境にも優しいので積極的に利用していきたいですね。
ネットオークションに出す
使用可能な冷蔵庫は、ネットオークションに出品するのも選択肢の1つです。配送料がかかり、買い手がつくまでに時間がかかることもありますが市場相場で売却でき、リサイクル料もかかりません。最近ではC to Cのマーケットも大きくなっているので思いの外便利なサービスです。
冷蔵庫の処分にかかる費用
冷蔵庫の処分方法は家電リサイクル法によって定められており、それに従って処分するにはリサイクル料金と運搬料金がかかります。
リサイクル料金はメーカーごとに異なり、特殊な機能がついているものや珍しい海外メーカーのものは高くなる傾向です。収集・運搬料も小売業者ごとに異なります。冷蔵庫のリサイクル料金の平均額は5000円台、運搬料は1000円から3000円が一般的です。
適切に冷蔵庫を処分したら業者からリサイクル券がわたされますが、3年間は保管するよう義務付けられているので大切に扱いましょう。リサイクル券に記載されている番号で追跡すると、冷蔵庫が適切に処分されたのか確認することもできます。
3年過ぎた後のリサイクル券は処分できますが、個人情報が記載されているため処分する前にシュレッダーにかけるか、ハサミで切り刻んでから破棄しましょう。
冷蔵庫の処分で得する方法
冷蔵庫の処分で得をする方法は、売却するのが一番です。では、どのような方法があるのかみてみましょう。
ネットオークションやフリマアプリを利用
ネットオークションやフリマアプリを利用すると、買取専門店に買い取ってもらうよりも高く売却できるのが魅力です。
メーカーや年式、サイズなどによっても料金が異なりますが、3万円から6万円と高値で取引されています。送料は負担しなければなりませんが、状態の良い冷蔵庫ならかなりお得に処分できるでしょう。
売れるまでに時間がかかることを踏まえ、余裕をもって出品するのがおすすめです。年式や型番の古い冷蔵庫の場合は類似している出品を検索して相場を判断してから出品すると買い手が見つかりやすいですよ。
リサイクルショップや買取業者に買い取ってもらう
リサイクルショップや買取業者に買い取ってもらう方法は、すぐに冷蔵庫を処分したいときに便利です。
大型家電なのでお店まで持ち込むのは大変ですが、多くの場合買取業者が出張査定に来てくれるので心配無用です。買取価格はメーカーや年式、サイズなどにより異なりますが、7000円から2万円が相場となります。
買取額が安くても、リサイクル料や運搬料を支払わずに処分できるのでお得です。まずはリサイクルショップや買取業者に買い取りできるか査定してもらい、無理な場合は家電販売店に引き取ってもらうとよいでしょう。
見た目をきれいにするだけでも心証が変わるので、少しでも高く売りたいなら内側も外側も掃除しておくのが賢明です。
買取業者によっては、冷蔵庫だけではなく他の家電もまとめて買取に出すと、買取料金を優遇してくれたりする場合もあるので不要な家電はまとめて買取業者に回収してもらうことをオススメします。
冷蔵庫の処分を回収業者に依頼する時の注意
冷蔵庫を処分するとき、誰でもお得に処分したいと考えるものです。しかし、回収業者によっては無許可で営業しているところもあり、依頼するときには注意が必要です。
特に、どんな家電でも無料で回収するという業者は要注意です。軽トラ1台で町中を大音量で宣伝文句を流しながら巡回していたり、空き地で回収していたりする業者は無許可営業の可能性が高くなります。
無許可業者とのトラブルとしては、回収した家電を不法投棄されたり、不適切な処理がされる回収に高額な処理料金が請求されたりすることなどが挙げられます。冷蔵庫にはフロンガスが含まれるため、不適切な処理をされると環境に害を及ぼす恐れがあります。
自分で不法投棄したのではなくても、無許可業者を利用すると知らないうちにその片棒を担いでしまうこともあるのです。また、トラック1台で転々としている業者は、問題が発生しても連絡がつきにくく泣き寝入りすることになりかねません。しっかり領収書を出してくれる業者を選ぶことが大事です。
失敗しない選び方としては、一般廃棄物収集運搬許可を持っていることが目安となります。許可を所持しているのか、きちんと書面で確認してから依頼するようにしましょう。
冷蔵庫を処分するときの注意点
業者に依頼して冷蔵庫を処分するときは、ほとんどの場合リサイクル料や運搬料は現金で支払うことになります。そのため、事前に必要な額の現金を用意しておくのが賢明です。また、トラブルを避けるために金額はしっかりと確認しておきましょう。特に、特殊な冷蔵庫や海外製のものは注意が必要です。
特殊な例となりますが、業務用の冷蔵庫を使用している家庭では、産業廃棄物として処分しなければなりません。一般廃棄物収集運搬許可ではなく、産業廃棄物収集運搬業許可を持っている業者に依頼することになります。業者を見つけられないときは、自治体の廃棄物対策課に相談すると対応策を教えてくれます。
また、冷蔵庫を処分した場合には必ず家電リサイクル券の控えというものを受け取ります。家電リサイクル券には番号が記載されていて、その番号できちんと冷蔵庫が家電メーカーに引き渡っていることを証明できますので保管するようにしましょう。
まとめ
冷蔵庫の処分の方法をご紹介しましたが、リサイクル料や運搬料を考えると、買取業者やネットオークション、フリマアプリなどを利用して売却を考えるのがお得に行うコツとなります。ただし、安さだけを求めて無許可回収業者を利用すると、不当な料金を請求されたり環境に害を与えたりするリスクもあります。金銭面だけにとらわれず、正しい方法で適切に処分するようにしましょう。