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故人の『葬式』に参列するときは事前に礼儀作法の確認を
生きていれば、歳を重ねるごとに親しい知人や友人、同僚、親族などの葬式に参列する機会が訪れます。悲しいことに、徐々に葬式への参列頻度は増えていくので、葬式に参列する際の礼儀作法は必ず把握しておくべきです。
葬式は弔事のため、他の冠婚葬祭とは注意すべき点が異なることも多くあります。故人をしっかり見送るためにも、ご遺族の心の負担にならないためにも、参列前にマナーやタブー行為を確認しておきましょう。
葬式で絶対にしてはいけない『6つのタブー』
今回は葬式で絶対にしてはいけないタブーを確認しましょう。意外と忘れがちなタブー行為もあるので、次回参列する際には故人さまやご遺族の失礼にあたらないよう気をつけてください。
1.忌み言葉を使う
葬式で使うと「縁起が悪い」「不幸が続きそう」「悲しいことを彷彿とさせる」といった言葉を『忌み言葉』といいます。故人を見送る場である葬式で忌み言葉を使う行為は、ご遺族に対して失礼にあたりますし、心の負担を重くしてしまうので要注意です。
- 「消える」「苦しむ」などの縁起の悪い言葉
- 不幸が重なることを連想させる『重ね言葉』
- 「また」「再び」などの不幸が続くことを連想させる言葉
- 「死」「生きる」などの生死に直接関わる言葉
上記のような言葉は忌み言葉に該当するので避けましょう。
2.ご遺族や参列者と長々と立ち話する
葬式の場ではご遺族や親しい参列者と会う人も多いでしょう。つい立ち話を長々としてしまう人を見かけますが、葬儀場の段取りを妨げたりご遺族の負担となってしまうので控えてください。
また、立ち話する際に故人の思い出話をすることは問題ありませんが、噂話や憶測を呼ぶような話は避けましょう。
3.葬式にふさわしくない服装
葬式には、黒を基調としたダークカラーで統一された服装が求められます。喪服やブラックフォーマルが一般的です。
カジュアルな服装や露出の多い服装、光沢感があるものやカラフルな衣類は、葬式という場にふさわしくありません。また、日本の葬式では殺生を彷彿とさせるアニマル柄やファーがついた服、ファッション雑貨もタブーです。
4.故人の死因や最期の様子を尋ねる
故人の死因が明確にされていない場合、なぜ亡くなったのか気になる方も多いでしょう。しかし、それはご遺族から伝えられない限り、他人が尋ねるのはあまりに不躾です。
何らかの事情があり死因を公開していないこともあれば、ご遺族の気持ちの整理がついていないため、死因を伝えていないこともあります。
死因を尋ねることで、より悲しむご遺族に負担を強いてしまうこともあるので、参列者が故人の死因や最期の様子を尋ねることはやめましょう。
5.香典に新札を用いる
葬式の基本的なマナーとして、香典に入れるお札は旧札を用意する、という礼儀作法があります。これは、新札を入れてしまうと「事前に用意してきました」という意味合いが強くなり、失礼にあたると考えられているからです。
したがって、香典に新札を用いることは避け、すでに使われた旧札を入れるようにしてください。だからと言って、あまりにもぐちゃぐちゃになっているお札は、こちらも失礼にあたるので避けましょう。
6.通夜振る舞いへの誘いを断る
葬式によっては、お通夜の後に通夜振る舞いが行われることもあります。ご遺族から「ぜひ通夜振る舞いを」と誘われた場合は、基本的に断ることはタブーとされています。
もしも忙しい場合は、一口だけでも食事に口をつけてご遺族に挨拶してから帰るのがマナーです。
また、反対に通夜振る舞いで暴飲暴食する行為も控えてください。長々と故人と関係ない話をし続ける行為も失礼にあたるので気をつけましょう。
葬式における基本的なマナーを守って参列しよう
いかがでしたか。あらためて葬式におけるタブーを見てみると、忘れがちな行為もあったかと思います。故人の最期を皆で温かく見送るためにも、葬式に参列する際は基本的なマナーを事前に把握して、礼儀作法を守って参列しましょう。