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お墓の種類は1つではない…特徴や費用が異なる面も
自分のお墓について考えるとき、多くの人は一般的な「家墓」を思い浮かべる人が多いと思います。先祖代々の墓や家族と共同のお墓に一緒に入るものだと思い込んでいませんか。
しかし、実はお墓には多数種類があります。最近では現代の事情を考慮した新たなお墓の形も人気が高まっているので、ご自身やご家族のお墓について考えるときは、お墓の種類やそれぞれのメリット、デメリットを考慮して選んでみてはいかがでしょう。
『お墓の種類』6選!それぞれのメリット・デメリットを解説
現在、お墓にはどのような種類があるのでしょうか。一般的に主流とされているお墓から、最近人気が高まってきているお墓の種類まで、それぞれのメリットとデメリットを解説します。
1.家墓
『家墓(いえはか)』とは、本家の人間が埋葬され、その後も親から子へ、さらにその次の世代へと受け継がれていくお墓です。日本では従来の最も主流なお墓と言えるでしょう。
また、『両家墓』は一族の一員である別の姓の親族も納骨されるお墓を指します。後継が女性しかいない場合、嫁ぎ先の人々も一緒に入るお墓です。
メリットは、死後も家族と一緒に埋葬してもらえることや先祖代々受け継がれていくことでしょう。しかし、近年の少子化を受けて、代々継いでいくことが難しく、管理など後の世代に負担がかかることがデメリットとして挙げられています。
2.個人墓
『個人墓』は名前の通り1人だけで埋葬されるお墓です。昔は偉人や有名人などに多く見られる種類でしたが、近年は手軽に建てられるようになりました。
メリットは、墓石のデザインや文字を自由に決められることや、納骨堂を選ぶことで費用を抑えられるなど、さまざまな面で縛られない点です。
墓地によってはペットと一緒に入りたいという希望を叶えてくれるところもあるため、個人墓を選びペットと一緒に埋葬してもらうという故人もいるようです。
反対にデメリットは、墓石を選んでしまうと永代供養してもらえる場所でなければ、後々管理する人がいなくなるという点が挙げられます。
3.夫婦墓
『夫婦墓』は家墓とは別に夫婦2人だけを埋葬してもらうお墓です。親族とは別に建てることになるため、新たな費用が発生するという点がデメリットでしょう。
しかし、親族間で上手くいっていないご夫婦や子どもがいないご夫婦にとっては、お墓の問題で親族に迷惑をかけない、トラブルになりにくいという点がメリットと考える人も多いようです。
4.共同墓
近年、親族以外の人と一緒に埋葬される『共同墓』を選ぶ人が急増しています。寺院や教会はもちろん、納骨堂という場所選択もあり、後の世代に負担がかかりにくく費用も抑えられるという点が現代の事情に適していると感じる方が多いようです。
デメリットは、墓地によっては規定が異なるため、場所によっては「三親等までの共同墓」などの規定が設けられているところもあります。また、オプションやその後の管理方法なども異なるため、共同墓を選ぶ際は詳細まで確認が必要です。
5.永代供養墓
『永代供養墓』とは、霊園や寺院が永代にわたって管理してくれるお墓です。継承者が不要なので、独身の方や子どものいないご夫婦などに人気が高まっています。
メリットは継承者が不要で迷惑をかけないという点が大きいでしょう。デメリットは、新たに墓石を建てる場合、墓石費用に加えて永代供養料金が含まれるため、高額になる霊園や寺院がある点です。
先に紹介した個人墓や夫婦墓を選んだ場合は、永代供養がオプションでつけられるところも多くあります。
6.樹木葬
最近、急増しているお墓の種類として『樹木葬』があります。樹木葬とは、お墓の代わりに樹木を墓標として埋葬する方法です。
こちらも継承者が不要な点や宗旨・宗派に関係なく入れること、さらに費用面が比較的安いことなどから選ぶ人が増えています。
デメリットは、樹木葬を取り扱っている霊園や寺院が一般的なお墓に比べて少ないことでしょう。また、近年注目され始めたお墓の種類なので、親族から反対されるケースもあるようです。
将来や思想に合ったお墓の種類を選ぼう
お墓の種類だけでもたくさんの種類があります。ご自身の家庭環境や思想、将来のライフスタイルなどを考慮して、ご先祖様のように先祖代々のお墓に埋葬してもらうか、または別のお墓という選択を取るか、ご家族と話し合ってみてはいかがでしょう。