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遺品整理は注意点も…誤った行動はトラブルに発展!
家族や親族が亡くなると、葬儀やさまざまな手続きを行いながら遺品整理に取り掛からなければなりません。
一般的に遺品整理は、四十九日の法要の前後や相続税の申告期限前に行う人が多いようです。しかし、いざ遺品整理をしようとすると、どこから手をつけていいのかわからず戸惑ったり、何を残しておくべきなのかわからず不安を感じる人も少なくないでしょう。
遺品整理は手続きのために残しておくべきものや、相続トラブルに発展しがちなものもあるので、注意すべき点に気をつけながら作業を進めていく必要があります。
遺品整理でやるべきではない『5つのタブー』
遺品整理をするとき、気をつけるべきタブーがあります。ここでは遺品整理でやるべきではないタブー行為を紹介するので、これから遺品整理に着手する方は気をつけましょう。
1.1人で勝手に進めてしまう
家族が亡くなった時、1人で勝手に遺品整理を始めて進めてしまうことは避けてください。他に親兄弟がいたり、親しかった親族がいる場合は、身内にも遺品整理を始めようとしていることを伝えるべきです。
勝手に進めてしまうと、その話を聞いた他の家族や親族から「新たな相続品や資産が見つかった際に独り占めするつもりでは」などの疑いがかけられてしまう恐れがあるからです。
また、1人で遺品整理を進めることは多くの労力が必要です。注意点も多いので、なるべく複数人で手分けして行い、間違いのないよう進めていきましょう。
2.見つかった遺言書を開封する
遺品整理の最中に遺言書が見つかることも珍しくありません。その際、見つかった遺言書を勝手に封筒から出して開封してしまう行為は絶対にやってはいけません。
遺言書は家庭裁判所で検認を受けてから公式に開封し内容を確認する必要があります。勝手に開封してしまうと、「書き換えたのでは」「故人が書いたものではないのでは」と疑いがかけられ、遺言書が無効になる恐れもあるので気をつけましょう。
3.手続きに必要な書類などを廃棄する
遺品整理をしていると、大量の紙類が見つかることも多いです。1枚1枚確認するのは非常に骨の折れる作業ですが、確認せずに捨ててしまうと、その中に手続などに必要な書類が紛れていることもあり、後に困る事態に陥ることも。
面倒に思うかもしれませんが、書類などの紙類は1枚1枚必要なものでないか確認し、不要なものと必要なものに分ける作業を徹底しましょう。
4.レンタル品を処分品と一緒に廃棄・売却
最近ではサブスクリプションサービスやレンタルサービスが幅広く展開されています。故人によっては、家具や家電などをレンタルしている人もいるため、故人が所持していた家具家電とレンタル品を混同しないよう注意してください。
もしもレンタル品を勝手に処分したり売却したりしてしまうと、後に賠償金を支払わなくなければいけなくなったり、加えて延滞料金の支払いが発生するケースもあります。
5.見つかった現金を勝手に貰ってしまう
遺品整理の最中に現金を見つけた場合、数百円〜数万円であれば「このままもらっても大丈夫かな」と考える人もいるでしょう。しかし、見つかった現金を懐に入れてしまうと、窃盗容疑がかけられてしまいます。
家族や親戚とトラブルに発展したり、場合によっては遺言書に記載されている相続資産が無効になってしまう恐れもあるので、数百円であっても現金が見つかった場合は必ず申告してください。
遺品整理する前に行っておくべきことは?
遺品整理を始める前に、必ず以下の3点は行っておきましょう。
- 家族や親戚と遺品整理の進め方を話し合う
- 手続きに必要な書類やカードなどを予めリスト化しておく
- 遺品整理に必要なもの(段ボールなど)を準備しておく
勝手に1人で始めてしまうとトラブルに発展する恐れがあるので、必ず他のご家族や親戚に伝えて、可能であれば一緒に作業を進めます。
また、役所や金融機関などの手続きに必要なものを予めリストアップしておくことで、処分して良い品と残しておくべき品を把握しやすくなるでしょう。
もしも身内だけで遺品整理することに不安を感じる場合は、専門の遺品整理業者に依頼すると安心です。注意しなければいけない点なども細かく教えてくれる上、個人で行うよりもスピーディーに終わらせることができます。
故人の遺品を細かい場所・内容まで確認しながら整理しよう
故人の遺品を整理する作業は思った以上に労力を使うという声が多く上がります。中には重要な書類や遺言書、現金などの申告が必要なものも含まれているので、取り扱いに注意しながら作業を進めましょう。