ラム酒の代用品と代用に向かないアルコール!

ラム酒

お菓子を作るときにレシピの中にラム酒が出てくることがありますが、家で飲むお酒の中にラム酒を常備している人はなかなかいませんよね?他の材料は揃っている状態でラム酒だけない!ということも多々あると思います。今回はラム酒がないときにラム酒の代用になるものを紹介します。普段飲まないお酒をわざわざ購入するのももったいないのでおぼえておくと役立ちます。

ラム酒の代用は蒸留酒

酒各種

ケーキなどのお菓子作りをするときにレシピの中にラム酒と書かれていることがありますが、他の材料はひと通り揃ったのに普段飲むお酒の中にラム酒を常備している方は少ないと思います。

そこでレシピの中でラム酒だけ足りない…となってしまった場合に、ラム酒の代用で使える品を知っておくと便利です。

ラム酒をお菓子作りに使う主な理由は「風味づけ」と「保存性」なので、香りが高くアルコール度数が高いお酒がラム酒の代用になる条件になります。

 ブランデー

風味はラム酒と違いますが、濃厚な香りとアルコール度数の高さからラム酒に通じるところがあるので、ラム酒の代用品として1番のおすすめになります。

キルシュ

さくらんぼから作られるお酒で、透明なものと薄っすらと赤いものがあります。ベリー系のフルーツとの相性が良いのでフルーツケーキを作るときラム酒の代用としておすすめできます。砂糖が入っているお酒なので多用してしまうと甘さが強く出てしまいます。

ウイスキー

ラム酒は果実酒でウイスキーは穀物酒の違いはありますが、濃厚な香りとアルコール度数の高さからラム酒の代用として使用する事ができます。チョコレートの中に入れてあるお菓子もあるので、相性的に問題ありません。

リキュール

リキュールは蒸留酒(スピリッツ)に果物やハーブやナッツなどを入れて味や風味を移し、砂糖・シロップ・着色料を加えて作るお酒です。

リキュールを分類すると4種類で、「ハーブ・薬草系リキュール」「果物系リキュール」「ナッツ・種子系リキュール」「その他リキュール」。お菓子作りで使われるのはおもに果物系リキュールです。

白ワイン

白ワイン自体ラム酒やブランデーと比べるとクセが少ないので代用品として使用することができます。柔らかなイメージの風味に仕上がります。アルコール度数も少なくなるので保存性に関しては少し落ちますがお菓子づくりに関しては問題ありません。

ラムエッセンス

ラムエッセンスとはラムの香りがするエッセンスです。アルコールを含まないのでアルコールが苦手な方にはおすすめです。

ラムエッセンスはバニラエッセンスと同じように香りづけのために数滴使用します。間違ってレシピに記載されているラム酒と同じ量を入れてしまうと香りが強くなりすぎてしまうので食べられなくなってしまいます。

ちなみにバニラエッセンスは香り付けはできますが、香りの種類が違うので、お菓子の味が全く違う仕上がりになってしまいますので、ラム酒の代用にはなりません。

一番適している代用はブランデー

お菓子・ケーキに適している

基本的に蒸留酒として造られた洋酒がラム酒の代用品として使用することができます。ラム酒の独特の香りは「パウンドケーキ」や「チョコレートケーキ」にとても合いますが、ブランデーとの相性も良く、これらのケーキに使うラム酒の代用はブランデーが一番向いています。

料理に適している

ラム酒といえばケーキやお菓子で使うイメージが強いですが、肉料理との相性も抜群です。牛肉のかたまりをじっくり煮込んだ料理でラム酒を使うことがありますが、ラム酒の代用としてコニャック・ブランデーを使います。また、ラム酒やブランデーを使う料理には、代用として梅酒も使われます。

このようにブランデーはお菓子だけでなく肉料理にも代用されますので、ラム酒の代用として一番適しているのはブランデーということになります。

ラム酒の代用に向かないアルコール類

日本酒

同じアルコール類だからといってもラム酒の代用には使えないアルコールもあります。

赤ワイン

赤ワインは白ワインと違い、渋みが強いのでお菓子の風味を変えてしまい、お菓子も赤く色づいてしまうのでラム酒の代用品としては向いていません。

日本酒

日本酒は洋酒と作り方も違い風味も違うので、ケーキなどのお菓子を作る場合には大きな味の変化をもたらしてしまうので向いていません。

料理酒

お料理をするときに使用する料理酒には食塩が入っていることが多く、ケーキなどのお菓子を作る場合には味が変わってしまうので向いていません。

お菓子作りにラム酒を入れる効果

フルーツケーキ

ケーキなどのお菓子作りにラム酒を入れることで様々な効果があります。多くの効果があることから、お菓子作りのレシピの中にラム酒は多く登場しています。

  • 甘み:甘すぎてしまうお菓子の素材をまろやかな甘さにしてくれます。
  • 風味付け:素材の風味を引き立てつつ、マイルドな風味がアップします。
  • 香り:ラム酒の持つ香りが他の素材の臭みをカットします。
  • しっとりさせる:生地をつくるときに混ぜ合わせることで粉っぽさを和らげてしっとりとさせる効果があります。
  • 殺菌効果:ラム酒はアルコールの度数が高いお酒なので、殺菌効果があり保存性を高めてくれます。

これらの効果はラム酒の代用のブランデーも同じです。

お菓子作りでラム酒は必須では無い

ラム酒

お菓子作りにラム酒を入れて得られる効果を解説しましたが、小さなお子様がいる場合にはアルコール分を含ませてしまうと、欲しがっても食べさせてあげられないということもありますので、お菓子を作るときにラム酒を絶対に入れなくてはいけない必須なものと考える必要はありません。

ラム酒を入れなくてもお菓子を作ることはできます。ラム酒に限らずアルコールの香りが苦手な方は必ず入れなくてはいけないという物ではありません。ラム酒を入れたときの効果を得ることはできませんが、小さなお子様やアルコールの香りが苦手な方、車の運転を控えている方にも安心して食べることができるお菓子を作ることができるので、状況に合わせてお菓子作りをお楽しみください。

お菓子作り用のラム酒

フルーツケーキ

マイヤーズラム オリジナルダーク

マイヤーズラム オリジナルダーク [ ラム 700ml ]

お菓子作り用のラム酒も大手のスーパーなどで販売されています。ラムダークという商品が100mlの小瓶が300円台で販売されています。自宅でお酒を飲まない方は小瓶で販売されている商品のお菓子作り専用のラムを用意した方が味にくせもなくて使いやすいです。

毎日お菓子作りをするという方や飲む機会がある方はお菓子作り用として小瓶で販売されているものですと量と金額的を考慮した場合、普通のラム酒を購入したほうがお得です。700mlで1300円前後の物が多いです。

お菓子で使用するラム酒はほんのちょっとですのでラム酒が残ってしまうことは多いと思います。ラム酒のアルコール度は非常に高いので雑菌・微生物が繁殖しにくいため腐ることはほぼありませんが、一度開封したラム酒は空気に触れることで劣化する可能性があります。できれば、冷蔵庫の野菜室か、10度前後の直射日光が当たらない場所で保管しましょう。

ラム酒とは

サトウキビ

ラム酒はサトウキビから砂糖を精製したときの副産物の廃糖蜜やサトウキビの絞り汁を原料の蒸留酒です。

1492年にカリブ海の島々でサトウキビの栽培が始まり、17世紀頃よりラム酒が生産されはじめました。甘さと苦味があり、カクテルで使われるだけではなく、濃厚な風味を持つためお菓子の味付けや香り付けに最適とされ、ドライフルーツにもよく使われています。

まとめ

ラム酒

今回はケーキなどのお菓子作りの際にラム酒が無い場合に代用に使える品と使えない品を紹介しました。お菓子作りの際にラム酒を入れることで得られる効果もご理解いただけましたか?

ブランデーやウイスキーなどの蒸留酒や白ワインでの代用が可能ということをご理解いただけたかと思います。代用品もそれぞれ特徴が違いますので好みやお菓子に合わせて使用してください。

この記事のタイトルとURLをコピーする

カテゴリから記事を探す

すべてみる
カテゴリを見る