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現代は60〜65歳に定年退職する人が9割超え
現在、企業で設定されている定年退職の年齢は、60歳〜65歳が最多です。一律に定年退職を定めているところでは、60歳と設定しているところが約72%、65歳が約21%と全体の9割を超えています。
その後、仕事を辞めて老後を謳歌する人もいれば、再び同じ企業に再雇用してもらい働いたり、別の職場でアルバイトとして働くシニア世代も少しずつ増えています。
老後の過ごし方も多様化している中、子ども世代は定年退職を迎えた親にどのようなお祝いの贈り物を用意すべきなのでしょうか。
親の『定年退職祝い』で贈るべきではないもの5選
定年退職する人に贈ってはいけない縁起の悪いものや失礼にあたるものがあることをご存知ですか。ここでは、親の『定年退職祝い』で贈るべきではないものとその理由を解説します。
1.ハンカチ
ハンカチは多くの行事において「手切れ(別れ)」を連想させるため、お祝いの席にはふさわしくないと言われています。
ただし、近年では気にする人も減っており、贈る相手が気にしないようであれば、少し高級なデザイン性の高いハンカチを贈ることもあります。
しかし、絶対に贈ってはいけないハンカチが「白」です。白色のハンカチは死者の顔にかける白い布を彷彿とさせ、縁起が悪いので絶対にやめましょう。
2.文房具類
すでに定年退職した相手に文房具類を贈ることも控えるべきでしょう。なぜならば、文房具を贈るという行為には「もっと頑張って仕事をしてください」「もっと働いてください」という意味があり、目上の人に贈ることは失礼にあたるからです。
また、今後は仕事をしないという人に「もっと働いて」という意味を持つ文房具を贈ってしまうと、気にする人は責められているような気分になってしまうことも。
3.櫛(くし)
お祝いの行事に贈る品物として、櫛も避けるべきと昔から言われています。その理由は、櫛(くし)という音が「苦」「死」を連想させるからです。
しかし、最近では櫛にネガティブな印象を持つ人も減っており、なおかつ「ブラシ」と言われることも増えてきているため、美容セットの1つとして高級な櫛(ブラシ)を贈る人もいます。
4.割れ物
割れやすい物をお祝いの場で贈ることは、「割れてしまう」「壊れてしまう」「失ってしまう」とネガティブな言葉を連想させてしまうため、控えるべきと言われています。
しかし、今後家で過ごす時間が増えることを考慮すると、食器などが好まれるケースも多いので、親の考え方や老後の過ごし方に合わせて選ぶと良いでしょう。
5.現金
現金をそのまま渡して「贈り物」とするのは、失礼にあたると考える人が大半です。相手のことを考えてプレゼントを選ぶ手間を省いていると感じさせてしまうので気をつけましょう。
現金をそのまま贈るならば、良質なレストランなどを予約して一緒に食事するといった時間の使い方をした方が喜ばれるでしょう。
親の『定年退職祝い』で喜ばれるおすすめの贈り物は?
親の定年退職には、皆さんどのような贈り物をしているのでしょうか。実際に渡して喜ばれたという声が多い贈り物を紹介します。
- お菓子やスイーツのセット
- いつもより高級なグルメ
- 親の趣味に関連するグッズ
- メッセージを添えたオーダーグッズ
- リラックスできるおうちグッズ
お菓子やスイーツ、高級グルメなどは、多くの人に喜ばれる定番商品です。親の好みに合わせて選ぶとより喜ばれます。
また、老後の楽しみを充実させるようなグッズも良いでしょう。親の趣味に関連したグッズや、マッサージ機などのおうち時間を満喫できるリラックスグッズも喜ばれます。
親の定年退職祝いには嗜好に合わせた贈り物を選ぼう
親が定年退職した際、親が喜びそうな贈り物を選ぶことが何より重要です。相場は5,000円〜30,000円と言われているので、親を労うものや親の楽しみに合った贈り物など、ご家族に相談して皆で一緒に決めましょう。