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配慮とおせっかいは紙一重
自分では相手を思いやった配慮のつもりでも、相手にとってはおせっかいだったということは、比較的よくある話です。おせっかいを繰り返し続けてしまうと、相手から距離を取られてしまうこともあります。
では、迷惑をかけてしまうかもしれない、ダメな配慮とはどのようなものがあるのかをチェックしておきましょう。
迷惑がられているかもしれない『ダメな配慮』5選
迷惑がられているかもしれない、ダメな配慮とは以下のものがあります。
1.相手を励ますためにボディタッチをする
相手がミスなどで落ち込んでいるとき、励ますためにボディタッチをする人がいます。
- 肩に手を置く
- 背中に手を添える
- 頭をなでてあげるなど
相手との距離が近いと自分では認識していても、相手にとっては会社の上司と部下という立場の身という認識の場合もあります。上司が部下に対してこのような行動に出ると、配慮ではなく迷惑行為と思われる可能性が高いです。
また、仲のよい上司だからといって、部下が気軽にボディタッチをするのもNG。失礼に当たります。
2.「君のことを思って」と言わなくていい一言を添える
いつの世も、いらぬ一言は存在します。相手に対して配慮し、ときに厳しい言葉をかけるという人もいるかもしれませんが、咤激励が相手の心の傷に塩を塗ることが少なくありません。
相手のことを思っているならば、落ち込んでいるときに追い打ちをかけるようなことを言わないのが配慮です。
3.特に気になっていない異性との二人作業
妙に気を使われてしまい、特定の異性とよく二人きりになって仕事をすることがある場合、配慮ではなく迷惑です。周囲がことのような行動に出てしまうと、噂が発生する原因にもつながります。社内が過ごしにくい空間になるリスクもあるので、冷やかし行為とも取れる行動はNG。
4.先入観で物事を決められる
自分が持っている先入観で相手のことを決めつけ、「あなたはこういう人だから、こうよね」「あなたはこれが得意だから、これ全部できるよね」など、相手の了承を得ずに仕事を割り振ってしまうのはNG。
相手がそつなくこなしているように見えている作業は、実は相手の不得意分野であることがあります。先入観でいろいろなことを決めたり話を進めてしまうと、齟齬が発生しやすいです。
5.自分の意見を押し付ける
自分の意見を言うことは非常に重要ですが、聞かれてもいないのに自分の意見ばかり全面に押し出すのは配慮ではありません。自分の意見が周囲の参考になっているかを決めるのは、周囲の人です。
周囲を配慮して自分の意見を押し付ける行為は、ときに暴走のようなイメージを持たれることもあります。
必要な配慮とは
周囲の人が求める配慮とは、以下のようなものがあります。
- いろいろな人の意見を聞いて、部下の配属を決める
- できていないところを指摘した後、できている部分や普段頑張っている部分を褒める
- むやみやたらとボディタッチはしない
- 自分の意見と相手の意見を出し合い、双方のよい所や落としどころを見極められる
- 普段から周囲をよく見ておき、体調不良や元気がない人に声掛けをするなど
配慮ができる人は、相手に迷惑が掛からないよう、相手の気持ちを汲み取って接することができるスキルを身につけています。
まとめ
自分で思っている配慮と、周囲の人の受け取り方は、異なるケースが多いです。自分の行動を客観的にチェックして、押し付けやおせっかいになっていないかを定期的に振り返りましょう。