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高いところに登りたがる子どもたちにヒヤッ…
子どもはなぜか高いところに登りたがる…とお困りの親御さんも多いでしょう。少し目を離した隙に小さな赤ちゃんがソファに登っていたり、少し大きくなった子どもの中にはテーブルの上に登ってしまう子もいます。
体に対して高い場所であればあるほど危険性は増しますし、本来登るべき場所でなければ、守るべきルールとして親が教えてあげる必要も出てくるでしょう。
子どもが高いところに登る危険性
子どもが高いところに登ってしまうと、さまざまな危険性が考えられます。
- 足を滑らせて転落する
- 手足が挟まって怪我する恐れ
- 高い場所から転落して骨折や脱臼、打撲などの怪我を負う
- 打ちどころが悪いとしに至る危険性も
転落によって死に至ったり、後遺症が残ったりするケースは多数報告されています。非常に危険なので、危ない場所に登らないよう日頃から理解できるように伝えてあげることが重要です。
子どもが『高いところ』に登りたがる4つの理由
なぜ子どもたちは高いところに登りたがるのでしょうか。
1.視界が変わるのが面白い
普段、子どもたちは大人の私たちよりも低い目線で生活しています。それが高いところに登ることで視界が広がり、見える景色も変わるのです。
一度、高いところに登って見える景色が変わることの面白さを知ってしまうと、再び「高い場所から見たい」と欲求が募り、高いところへと登ってしまうのです。
2.スリル(刺激)を感じるから
高い場所に登ると、足元の不安定さやその高さから刺激を得られます。大人でも高い場所や危険な場所へ行き、スリルを求める人がいますが、同じ心理でしょう。
特に子どもは危機感が大人よりもないため、平気でスリルを求めて危険な高いところへと登ってしまいます。このスリルを楽しいと感じてしまうと、再び高いところへと登りたい欲求が高まってしまうのです。
3.登ることで達成感を得られるから
高いところに登るためには、「どこに足をかければいいのか」「どのように動くべきなのか」など、頭を使う作業も必要です。頭を使い、手足を動かして高いところへと登り切った時、達成感を覚える子も多いでしょう。
この「できた!」「やり遂げた!」という達成感を得られる楽しさを知ることで、高いところへ登ろうとする子どもも多いです。
本来、登っても良い場所(アスレチックなど)であれば、実行力や達成感を習得することは良いことですが、登ってはいけない場所は「ダメな理由」を添えて注意してください。
4.自分が大きくなったように感じるから
子どもが高いところに登りたがる理由として、視界が高くなり、まるでお父さんやお母さんのように自分が大きくなったように感じるという理由も考えられます。
3〜4歳頃になると、子どもはお父さんやお母さんに憧れを持つ子も増えるため、その第一段階として「大きくなりたい」という欲求が芽生えます。この欲求を満たす方法として、高いところを目指すのでしょう。
成長したように実感させてあげるならば、お手伝いをしてもらってたくさん褒めてあげるなど、自己肯定感や達成感を与えてあげることで欲求が解消されることも多いです。
高いところに登らせないための叱り方は?
公園にあるジャングルジムや滑り台など、登って良い高い場所であれば、親御さんが近くで見守り、危険を察知したら助けるという方法で楽しませてあげるべきでしょう。
テーブルや危険性のある場所など、本来登ってはいけない高い場所に登ってしまった時は、大人がはっきりと「ダメ」と伝えることが大切です。ただし、頭ごなしに叱っても子どもは反発心を抱き、さらに「登りたい」欲求が高まってしまう恐れもあるでしょう。
このような時は、以下のポイントを押さえて子どもに「いけないこと」と伝えてあげてください。
- なぜダメなのか、本来の用途を教えてあげる
- 登るとどのような危険性があるのか教える
- あなたが好きだから怪我をしてほしくないと伝える
- 代わりになる体を動かす遊びを提案する
このように、子どもがダメな理由を理解しやすいよう教えながら愛情を伝えてあげると、子どもも受け入れやすくなります。
また、体を動かしたいという欲求から登る子も多いので、部屋に余裕があれば室内用ジャングルジムを置いたり、クッションや布団を重ねて「お山もどき」を作るのもおすすめです。
登らせたくない場所は理由と愛情をもって危険性を伝えよう
高いところは場所によっては危険性も伴います。また、登ってはいけない場所は理由を伝えて「だからダメなんだよ」と伝えてあげましょう。頭ごなしに叱るだけでは伝わりづらいので、きちんと愛情を持って危険性を伝えることが大事です。