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ガムシロップの賞味期限
市販のガムシロップの賞味期限は、1年から1年半ほどに設定されていることが多いです。
そもそも賞味期限とは、その食品が「美味しく食べられる期間」のことを意味します。ですから、万が一賞味期限が過ぎてしまったとしても、基本的には食べることが可能なのです。
消費期限と賞味期限の違い
ちなみに混同されやすい「消費期限」については、期限が過ぎたら食べられません。
メーカー側としても、余裕を持った期間設定にしているため、わずかに賞味期限が切れたガムシロップならそこまで気にする必要はないと考えられます。それでも変色や異臭がするようなものに関しては、賞味期限に関係なく使わないほうが安全でしょう。
自作のガムシロップの賞味期限は?
それでは、自分でガムシロップを作った場合は、どのくらいの期間持つのでしょうか。
使用する砂糖の濃度によっても変わってきますので断言はできませんが、短いものでは約1週間、長いものでは約1年は持つだろうといわれています。一般的には、砂糖の濃度が低ければ傷みやすくなり、砂糖の濃度が高くなるほど長持ちしやすいと言われています。
手作りしたジャムやコンポートなんかも、砂糖の濃度によって日持ちが変わってきますよね。
ガムシロップの保存方法
ガムシロップは、常温で保存するほうが良いとされています。
お店でアイスコーヒーやアイスティーなどを注文したときにガムシロップがついてくるパターンが多いですが、そのガムシロップがキンキンに冷えた状態で提供されることはまずないですよね。
そして、変色や変質を防ぐために、直射日光が当たる場所には置かないようにしましょう。
市販のガムシロップの場合
市販されているガムシロップの包装袋に記載されている保存方法を見ても、「直射日光、高温多湿をさけ、常温で保存してください」のように記載されています。常温ではなく冷蔵庫で保存したいという人は、ガムシロップに糖の結晶ができやすいので注意してくださいね。
手作りのガムシロップの場合
市販のガムシロップは、一回使い切りタイプで個包装になっているため、開封しない限りは品質を保てます。
しかし、ご家庭で手作りしたガムシロップの場合は、保存の仕方にもひと手間かける必要があります。数日程度では使い切れない量のガムシロップを作って保管しておきたいときは、保存ビンに入れておくのがおすすめです。
自家製のガムシロップを入れる前には、必ず保存ビンを熱湯で煮沸殺菌してください。保存ビンを煮沸殺菌せずにそのまま使ってしまうと、雑菌が発生してしまうおそれがあるからです。
ガムシロップの由来と主成分
ガムシロップは、砂糖を単純に液体化したものだと思っている人も少なくないようですね。そこでここでは、ガムシロップの由来と、主な成分についてみていきましょう。
ガムシロップの由来は?
ガムシロップという名前は、水と砂糖を煮詰めたときに、砂糖が結晶化して沈殿してしまうのを防ぐ目的で「アラビアガム」を入れたことに由来しているそうです。
アラビアガムとは、スーダン(アフリカ北東にある国)やセネガル(アフリカの西海岸にある国)を産地とする、マメ科アカシア属のアラビアゴムの幹から浸出した粘着質な樹液のことです。
ちなみに、口臭予防や気分転換などのために噛むお菓子、あのガム(チューインガム)とは何ら関係はありません。日本語のガムシロップは、英語でも「gum syrup」です。
ガムシロップの成分は?
以前はアラビアガムを使用していたため、ガムシロップの主成分は多糖類の糖分でした。流通量が多いのはセネガル産で、主な成分は以下の通りです。
- ガラクトース:44%
- アラビノース:27%
- ラムノース:13%
このように、84%という大部分が天然の糖類だったのですね。
ところが、砂糖の結晶化を防ぐ技術が向上した現代ではアラビアガムを使用しておらず、ぶどう糖果糖液糖(果糖ぶどう糖液糖)からガムシロップは作られています。ぶどう糖果糖液糖の原料は、トウモロコシやジャガイモなどのデンプンです。ぶどう糖果糖液糖は、異性化糖と呼ばれることもあります。
液糖は高い温度では甘みを感じにくいのですが、低い温度になるとより甘みを感じやすいという特性があります。ですから、冷たいドリンクやお菓子などの甘味料として、広く使われているのです。
ガムシロップの作り方
それでは、ガムシロップをご家庭で手作りする方法をご紹介しましょう。
電子レンジで簡単に作れるレシピなので、思い立ったときにすぐに作ることができて便利ですよ。できるだけ早く使い切ったほうがよいので、ガムシロップが残ったときは料理に使ってしまうのがおすすめです。
材料
必要な材料は、以下の2つだけです。非常にシンプルですよね。
- 白砂糖:50g
- 水:25cc
作り方
作り方の工程もとても簡単です。まずは、分量通りの砂糖と水を耐熱容器に入れて混ぜ合わせます。次に、それを電子レンジで30秒くらい加熱します。ご家庭の電子レンジのワット数によっては、時間が若干異なるかもしれません。
砂糖の溶け具合を確認しながら、数秒単位で調整してみてください。レンジでチンしたら、あとは粗熱をとれば完成です。一度で使い切れずに保存する場合は、1週間くらいを目途に使い切るようにしましょう。
ガムシロップを使った自家製レモンスカッシュレシピ
アイスコーヒーやアイスティーに入れることが主流のガムシロップですが、たまにはこんな楽しみ方もいかがでしょうか。甘みを好みに合わせて調整できる、自家製のレモンスカッシュです。
用意する材料は、以下の4つになります。
- 炭酸水:適量
- レモン:適量
- ガムシロップ:大さじ1
- 氷
作り方は材料をグラスに入れるだけと、いたってシンプルなのです。ただし、炭酸が抜けてしまわないように、入れる順番には気をつけてくださいね。
まずはグラスに氷を入れ、次にガムシロップを入れて混ぜ合わせます。このときに氷とガムシロップをよくからめておくと、次の工程でたくさん混ぜずに済み、炭酸が抜けるのを防ぐことができます。
そしたら次に、炭酸水をグラスに注いで、レモンを絞ってから軽く混ぜ合わせます。あっという間に、自家製レモンスカッシュの完成です。
レモンの他にも、ライムやカボス、オレンジなど、柑橘類のフルーツでアレンジもできます。ガムシロップの量も、好みに合わせて調節してみてください。
カロリーゼロなども市販されてます。試してみては如何でしょうか。
まとめ
アイスコーヒーやアイスティーなど、冷たいドリンクに最適なガムシロップは、常温保存が基本です。市販のガムシロップであれば、賞味期限が1年から1年半ほどありますので、自宅に常備しておくと便利に使えることでしょう。
また、ご家庭でも簡単にガムシロップを作ることができます。電子レンジで作れるレシピなら手間がかかりませんから、ぜひ挑戦してみてください。